街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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カナダ・オンタリオ州 コクレーンの保護教育生活文化村へ州政府から援助金 ~ ガヌークの近況

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ガヌーク Photo(C)Timmins Press

カナダ・オンタリオ州 コクレーンのホッキョクグマ保護教育生活文化村 (Polar Bear Conservation and Educational Habitat and Heritage Village – Polar Bear Habitat) については今まで何回も投稿してきました。野生のホッキョクグマの保護・更生施設であると同時に、一般での教育・啓蒙を目的として運営されている施設であり、展示されている動物はホッキョクグマだけという変わった施設です。 現在ここにはケベック州のサンフェリシアン原生動物園生まれの4歳の雄のガヌークが飼育されています。 また、ガヌークの父で現在はトロント動物園に出張中の11歳の雄のイヌクシュクは、このコクレーンとトロントの間を繁殖目的で行ったり来たりしているわけです。
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この施設があるコクレーンの街は人口約5000人ほどで林業や観光が街の主要産業ですが、年々少しずつ人口は減り続けているそうです。 それほど財政の豊かでないこの街にもかかわらず、このホッキョクグマ保護教育文化村に毎年15万(カナダ)ドル(約1400万円)もの助成金を払っているそうです。 というのも、このホッキョクグマ保護教育生活文化村を訪れる観光客がコクレーンの街に落とす金額によって街も非常に潤っているという現実があるからだそうです。 このたびオンタリオ州の政府は、この地区の観光のてこ入れとしてコクレーンのホッキョクグマ保護教育生活文化村に50万(カナダ)ドル(約4700万円)の資金を支給し、施設の整備や拡張を支援することになったことを地元の報道は伝えています。この施設の支配人であるカミングス氏は、ホッキョクグマの危機を広く訴える啓蒙活動を目的の中心に据えつつ、この施設で飼育されているホッキョクグマの生態をうまく訪問者に見せるアイディアも考えているようです。 ともかくも、コクレーンのような小都市からでもホッキョクグマについて世界に発信するメッセージを大きくしたいということなのでしょう。 これからのこの施設の役割に大いに期待したいところです。
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コクレーンの街のシンボルのホッキョクグマ像 
Photo(C)The Canadian Design Resource

現在この施設で飼育されているホッキョクグマはガヌークだけで、イヌクシュクは一年の三分の一をトロントに出張していますし、もともと彼はトロント動物園の所有のはずで、やはりコクレーンでは展示するホッキョクグマの頭数を増やすべきだと思われます。 野生孤児の受け入れについてはアシニボイン公園動物園が非常に先行しているわけですが、このコクレーンの施設の役割にも今後にも大いに期待してよいと思われます。

ここで、この施設で現在飼育されているガヌークの最近の姿を見ておきましょう。 彼に「画才」があることは以前、「カナダ・コクレーンのホッキョクグマ保護施設のガヌークが発揮した『画才』」という投稿でご紹介したことがありました。





サンフェリシアン原生動物園でタイガと共に双子としてエサクバクお母さんから生まれたガヌークももう4歳です。 本当に早いものです。

(資料)
Timmins Press (Mar.31 2014 - Fund boost for Polar Bear Habitat)
The Canadian Design Resource (Chimo The Polar Bear – Cochrane, Ontario)

(過去関連投稿)
カナダ・コクレーン、ホッキョクグマ保護施設のナヌークの死 ~ 安住の地で波乱の生涯を終える
カナダ・オンタリオ州、コクレーンのホッキョクグマ保護教育生活文化村の苦闘 ~ 新しい個体を求めて
カナダ・サンフェリシアン原生動物園の双子、旅立ちの時来る ~ 2頭共にケペック水族館へ
カナダ・コクレーンのホッキョクグマ保護教育生活文化村にホッキョクグマ戻る ~ ガヌークの近況
カナダ・コクレーンのホッキョクグマ保護施設のガヌークが発揮した「画才」
カナダでの飼育下期待の星、イヌクシュクの物語
カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村のイヌクシュク、繁殖への期待を担って再びトロント動物園へ
カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村へのイヌクシュクの帰還とEAZAの狙うミラクの欧州域外流出阻止
カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村にイヌクシュクが無事帰還 ~ 息子のガヌークの近況
カナダ・オンタリオ州 コクレーンの保護教育生活文化村に暮らすイヌクシュクとガヌークの父子の近況
by polarbearmaniac | 2014-04-06 03:00 | Polarbearology

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