街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園の女帝ウスラーダの15頭の子供たちの姿

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ウスラーダお母さん (2012年9月17日撮影 於 サンクトペテルブルク、レニングラード動物園)

ロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園で昨年12月6日に女帝ウスラーダが16頭目の赤ちゃんを出産したことはすでにご紹介しています。 また、その産室内の映像もすでに御紹介しています。 ロシアのほんの一部のマスコミは、このウスラーダ親子が本日24日に戸外に登場して一般公開となると報じています。 このレニングラード動物園というのはモスクワ動物園と同じで、いつから赤ちゃんを戸外に出して一般公開するかをHPやSNSのサイトにすら事前に一切公表することはなくマスコミ各社にだけその情報を流してその日に取材させるというのが過去のやり方です。 ドイツやアメリカや日本の動物園とはその点において大きく違うわけで、いったいいつから赤ちゃんを戸外に登場させ一般公開するかを事前に掴むのは容易ではありません。 ですから、本当に本日24日に一般公開が開始になるのかは確実ではありませんが、仮に本当に事実だとすれば日本時間の本日夜から深夜にかけて写真と映像が入ってくるはずですので、その時はそれらをご紹介したいと思います。

1987年11月にカザン市動物園で生まれ現在26歳となっているウスラーダですが、16頭目の赤ちゃんと共に戸外に姿を現すということはまさに飼育下のホッキョクグマにおける歴史的な出来事だといって良いと思われます。今回はこれまでのウスラーダの子供たちを全てウスラーダお母さんと同居していたその幼年時代の写真で振り返ってみることにしましょう。

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まずこの上の写真はもうご存知でしょうけれども、長女である1994年生まれのシモーナ(現モスクワ動物園)です。 彼女については幼年時代の写真がネット上にはないようですので、ごく最近の姿を私が撮影したもので上にご紹介しておくこととします。 もうこのシモーナについては何一つここで改めて申し上げる必要もないでしょう。 偉大なる母から生まれたこの長女もまた偉大なる母として世界に君臨しているわけです。 これについては是非、「理性のウスラーダと情愛のシモーナ ~ 偉大なるホッキョクグマ母娘の性格の違い」という投稿をご参照下さい。  (2013年10月4日撮影 於 モスクワ動物園)


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次は1996年生まれの雄のシリルです。 上の写真はウスラーダお母さんと一緒に写っています。 彼は1999年まではエストニアのタリン動物園にいたことはわかっていますが、その後は行方不明です。 中国国内で飼育されているようですが、それがどこかが掴めません。
Photo(C)Ленинградский зоопарк


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次が1998年生まれの双子の雄のコリンと雌のコーラ(現チェコ・ブルノ動物園)です。 コリンについても現在行方不明です。 中国国内で飼育されているようです。
Photo(C)Ленинградский зоопарк


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次は2000年生まれの双子の雌のリア(現オーストラリア・シーワールド)と雄のリューティク(現アラスカ動物園)です。 この2頭がウスラーダお母さんと別れ旅立つシーンについては「ウスラーダお母さんの2頭の子供たちとの別れ」をご参照下さい。
Photo(C)Ленинградский зоопарк


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次が2002年生まれの三つ子の兄弟であるセードフ司令官(現ロシア・スタロースコルィスク動物園)、マリーギン(現中国・哈爾濱極地館)、そしてベーリング(現中国・哈爾濱極地館)です。 彼らについては、「ロシア・シベリア中部のクラスノヤルスク動物園のセードフ司令官の10歳のお誕生会 ~ 行方不明の兄弟たち」、及び「中国・黒龍江省、哈爾濱 (ハルビン) 極地館で暮らすベーリングとマリーギン ~ ついに所在が判明する」 をご参照下さい。
Photo(C)Ленинградский зоопарк


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次は2004年生まれの仙台・八木山動物公園のラダゴル(日本名はカイ)です。 彼のロシア時代の写真は何枚もご紹介したことがありましたので過去関連投稿をご参照下さい。
Photo(C)Ленинградский зоопарк


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次もご存知、2007年生まれの日本平動物園のピョートル(日本名はロッシー)、そしてクラーシン(現ロシア・ノヴォシビルスク動物園)です。
Photo(C)Ленинградский зоопарк


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次は2009年生まれの雄の双子であるサイモン(現中国・北京動物園)とサムソン(現中国・長春動物園)です。
Photo(C)Ленинградский зоопарк


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そして次に2011年生まれの雄のロモノーソフ(現ロシア・ヤクーツク動物園)です。 (2012年9月17日撮影 於 レニングラード動物園)

これで合計15頭です。

さて、本日戸外に登場するという噂である赤ちゃんはウスラーダの16頭目の子供になるのですが、果たしてまた雄でしょうか。 どうもそのような感じがします。 というのも、報道ではすでに男性形で記述しているものがあるからです。 少なくとももうレニングラード動物園では性別判定が終了しているのではないでしょうか。 今までの15頭の性別の内訳は雄が12頭、雌が3頭です。 雌だけで言えば札幌のララは5頭ですから、それより2頭少ないわけですが、しかしこのウスラーダの娘の3頭はいずれももう繁殖に成功しているわけです。 これについては是非、「女帝ウスラーダとシモーナ、コーラ、リアの三頭の娘たち ~ 偉大な母親たちの三代の系譜」 をご参照下さい。 ララの娘の場合は、とにかくまずツヨシをなんとかせねばなりません。
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ウスラーダお母さんとロモノーソフ 
(2012年9月17日撮影 於 レニングラード動物園)

さて、飼育下のホッキョクグマの歴史に長く残るであろう偉大なる母である女帝ウスラーダですが、16頭目の赤ちゃんと本当に本日、戸外に登場するかに注目が集まります。
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レニングラード動物園内のウスラーダの子供たちの紹介板
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レニングラード動物園、ホッキョクグマ展示場
(2012年9月16日撮影)

(資料)
ИА Диалог (Apr,22 2014 - Белого медвежонка из Ленинградского зоопарка петербуржцы увидят 24 апреля)
Газета Metro (Apr.23 2014 - Белого медвежонка покажут посетителям Ленинградского зоопарка)
Газета Metro (Mar.5 2014 - Белые медведи из Ленинградского зоопарка установили мировой рекорд)

(過去関連投稿)
世界一偉大なペアへのプレゼント ~ ウスラーダとメンシコフのバレンタインデー
ウスラーダお母さんの2頭の子供たちとの別れ
仙台・八木山動物公園のカイのロシア時代の写真
サンクトペテルブルクの動物園の双子の赤ちゃん(ロッシーの弟たち)の一般公開の動画映像
母親の子供達への接し方の違いとツインズの性格/好奇心
ロシア・サンクトペテルブルクのウスラーダ ~ 母としての素顔(1)
ロシア・サンクトペテルブルクのウスラーダ ~ 母としての素顔(2)
ウスラーダお母さんの10番目の子供、カイ (八木山動物公園 / ロシア名 : ラダゴル )のロシア時代の姿
ロシア・サンクトペテルブルクのツインズ別離の時来る ~ 1頭がモスクワ動物園へ!
ロシアのマスコミ、カイ(仙台)とロッシー(静岡)の地震・津波からの無事を大きく報じる
カイ (仙台・八木山動物公園 / ロシア名:ラダゴル) とウスラーダお母さんの物語
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ウスラーダの赤ちゃんの登場を待つサンクトペテルブルクのレニングラード動物園
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ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園で26歳の女帝ウスラーダが16頭目の赤ちゃんを出産!
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ロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園がウスラーダの赤ちゃんの産室内映像を一挙に公開
by polarbearmaniac | 2014-04-24 06:00 | Polarbearology

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