街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum
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ウスラーダの16頭目の赤ちゃんの行動が示すその性別の予想
このウスラーダは私のホッキョクグマの母親分類の一つの座標軸で言えば「理性型」のタイプである。 ララは「情愛型」である。 「理性型」のタイプの母親は子供たちに対して「正しいこととそうでないこと、行うべきこととそうでないこと」を示すことを優先する。 そして子供たちにそれに従わせる手段として母親としての権威を用いるのである。 一方、「情愛型」のタイプの母親は、子供たちとのスムーズな関係を優先することを第一に考え、子供たちには愛情を示しつつ穏便な態度で接する傾向が強い。 だから、「情愛型」のタイプの母親には母親としての権威は育児において必ずしも必要とはしないのである。 (*このホッキョクグマの母親像のタイプについては以前の投稿である、「『情愛型 』と『理性型』、『対象関与型 』と『対象非関与型』のそれぞれの母親像の違いを探る」に詳しく述べてあるのでご参照いただきたい。)
ウスラーダお母さんに甘える赤ちゃん
ウスラーダお母さんにまとわりつく赤ちゃん
さて今度はウスラーダの側の態度である。 いつものウスラーダならばこういうシーンでは子供たちを冷徹に突き放したりしていたのだが今回は上の映像でご覧いただけるように、どうもそれほど厳しい態度をとっていないのが実に不思議でもある。 ご参考までに2012年9月に私がこの動物園で撮影したウスラーダと息子のロモノーソフの比較的同種のシーンの映像をご覧いただきたい。
ウスラーダお母さんの授乳をせがむロモノーソフ (2012年9月18日)
さらにこの下も同じ2012年9月の映像であるがロモノーソフは母親ウスラーダの権威の前には、なすすべもないのである。 特に開始後1分30秒当たりのシーンはこのウスラーダの母親としての権威がよく発揮されているように思える。
ウスラーダお母さんのおやつを欲しがるロモノーソフ (2012年9月16日)
つまりウスラーダお母さんはサイモンやサムソンやロモノーソフに対する態度と今回の赤ちゃんに対する態度が幾分異なっており、今回の赤ちゃんに対してはウスラーダのいつもの「母親の権威」を大きく振りかざしてはいないように見える。 これはララお母さんのイコロとキロルに対する態度とマルルやポロロに対する態度が異なっていたことと類似性があるように見えるのである。 この点においては「理性型」の母親も「情愛型」の母親も共通したものがあるようにも思う。
Nikon D5300
AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR
(May.3 2014 @ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園)
(過去関連投稿)
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by polarbearmaniac
| 2014-05-04 04:30
| 異国旅日記
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