街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ウィーンのシェーンブルン動物園で雌のホッキョクグマのリンが展示場に侵入したクジャクを襲い捕食!

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リン  Photo(C)dpa

オーストリア・ウィーンのシェーンブルン動物園でホッキョクグマの新しい飼育展示場である「フランツ・ヨーゼフ・ラント」が先週の22日にオープンしたことはすでに投稿しています。 ところがこの新施設で早速事件が起きました。

週末の土曜日にこの新飼育展示場に一羽の雄のクジャクが入り込み、それを目ざとく見つけた2歳の雌のホッキョクグマのリンは来園者の見ている前で電光石火の速さでこのクジャクに容赦なく襲い掛かり、そして若干の羽を残しただけでクジャクを全て食べてしまったそうです。 このクジャクはシェーンブルン動物園内を自由に動き回ることが許されていた4羽のクジャクのうちの一羽だったそうで、この「フランツ・ヨーゼフ・ラント」が工事中だった2年半というもの、クジャクはこの場所がお気に入りだったそうでホッキョクグマがそこに引っ越してきたことに無関心でクジャクがその場所に戻ってきたところをリンに襲われたということだそうです。
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襲われたクジャク Photo(C)Heute.at
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Photo(C)Heute.at

(*後記 - このシーンを現場で撮影された方がいます。 その映像はこちらでご覧になれます。  また、抜粋版は下の映像でも見ることができます。 クジャクを捕えたリンはそれを決して欲しそうにして近づいてくるランツォに渡そうとはしません。 自分だけで独り占めにしようとしていますね。ホッキョクグマにとってクジャクはなかなかの好物のようです。 これは初めて知りました。意外な感じがします。)



そう言えばちょうど二年前に旭山動物園で来園者の眼の前でイワンが展示場に入り込んだウサギに襲い掛かって殺してしまうという事件があり、それを思い出してしまいました。 あの時は何人かの方から大きな悲鳴が上がり多くの来園者はその光景から眼をそむけてしまったわけですが、実はそういう光景こそしっかりと見ておかねばならなかったわけです。 ウサギには気の毒ではありますがホッキョクグマという肉食の猛獣がどう獲物に襲い掛かるのかということを目撃できる得難いチャンスだったわけでした。 とはいうものの意外に飼育下のホッキョクグマはそういった小動物を襲うということはやらないケースの方が多いのではないでしょうか。 今回のシェーンブルン動物園の場合は鳥だったわけですが、飼育下のホッキョクグマにとってみれば鳥というのは空から急降下してホッキョクグマをからかうような場合もあるため、ここぞとばかり日頃のうっぷんを晴らしたということなのかもしれません。

(資料)
Heute.at (May.26 2014 - Schönbrunn-Eisbär fraß Pfau im Gehege)
Die Presse (May.26 2014 - Schönbrunn: Eisbär frisst Pfau)
ORF (May.26 2014 - Eisbär frisst Pfau in Schönbrunn)
(資料)
Heute.at (May.28 2014 - Video zeigt Eisbärin Lynn beim Reißen des Pfaus)

(過去関連投稿)
オーストリア・ウィーンのシェーンブルン動物園で新施設の「フランツ・ヨーゼフ・ラント」 がオープン
ピリカとイワン、そのお互いにとっての試練の場
by polarbearmaniac | 2014-05-26 19:00 | Polarbearology

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