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ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダ親子の関係に深く切り込んだ映像

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ウスラーダ親子 (2014年5月3日撮影 於 サンクトペテルブルク、レニングラード動物園)

ロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園で昨年12月6日にウスラーダお母さんから誕生した16頭目の赤ちゃんには先月5月の初旬に私は一応、初対面の挨拶だけはしてきましたが、近々また出かけますのでこの親子との再会を楽しみにしているところです。 私がこのウスラーダの子育てを見るのは2010年、2012年に続いて三度目ですが、さすがのウスラーダでも今回の赤ちゃんが26歳となった彼女にとっては最後の子供になる可能性が強いと思われ、どうしてもその様子をしっかりと見ておき記録に残しておきたいという私なりの強い気持ちがあるわけです。 5月にはいくつもの映像を撮影したのですが、5月4日の訪問記の正式投稿がまだ準備中ですので、いくつかの映像はまだ公開にしていません。

さて、そういったなかで実はサンクトペテルブルクの地元のホッキョクグマファンの方がこのウスラーダ親子の様子をいくつか映像として公開していらっしゃいますので、それをご紹介すると同時に、このウスラーダ親子の特徴とでもいったものを再度振り返っておきたいと思います。 それぞれがかなり長い映像です。 いずれも冒頭にCMが入ります。

まず最初は一般公開初日(4月24日)の映像で、この親子が共に水に入っているシーンですが、ウスラーダお母さんは赤ちゃんにつかず離れず絶妙の距離間隔を保ちつつ、適度に赤ちゃんを刺激するといった母親としての妙技を見せてくれます。 シモーナやララだったらもっと赤ちゃんに密着するでしょう。



次も一般公開初日の映像で(キャプションには4月21日となっていますが、これは多分間違いでしょう)、水から上がったのちに授乳シーンがあり、そしてウスラーダお母さんが体を地面に擦り付けており赤ちゃんはそれにからまっているというシーンです。 ウスラーダお母さんは赤ちゃんを適当にあしらっているという感じですね。



次のシーンですが、この直前の投稿でも述べましたがウスラーダというのは昼間に赤ちゃんと一緒に寝るということはしません。 そして赤ちゃんは再び水に近づきますが途中でウスラーダお母さんが監視に現れるという映像です。 その後はまたこの親子の水中でのシーンですが、ウスラーダお母さんは適度に赤ちゃんと距離をとっています。 レニングラード動物園のプールは中に島のような役割を果たす岩があり、泳ぎに慣れていない赤ちゃんにとっては一休みするにはもってこいの場所です。 そしてまた親子は水から上がりますが、赤ちゃんは疲れて眠ってしまいます。 しかしウスラーダは赤ちゃんに寄り添ってはいるものの一緒に寝るということはしません。



次は5月16日の映像で赤ちゃんが一頭で水遊びをしておりウスラーダお母さんは関与していません。 多分上でそれとなく赤ちゃんを見ているでしょうけれども、一頭で遊んでいる赤ちゃんに関与する必要はないという考えなのでしょう。



これらの映像を撮られた方はウスラーダ親子の関係、そして母親であるウスラーダの卓越した子育て(子供との接し方)の核心部分を実によくとらえていると思います。 こういう映像は私には興味深く感じられます。 広く一般受けするようなシーンを排して、淡々とウスラーダと赤ちゃんの関係に深く切り込んだ映像であり、撮られた方はかなりのホッキョクグマファンとお見受けいたしました。 それからこの方はキャプションその他でこの赤ちゃんは雌であるとしていますが、レニングラード動物園は「雌の可能性が高い」 とは言っているものの雌であるとはまだ断定も発表もしていないはずです。 この地元の方は何か正式な情報でもつかんでいるのでしょうか?  しかしまあ、私も現地でこの赤ちゃんを見て、おそらく雌だろうとは思ったわけで、そういった意味では別に不思議ではないわけですが。

それにしてもやはりウスラーダは偉大です。 赤ちゃんとのさっぱりとしていて、べた付かない関係は見ていて気持ちがいいです。 ララやシモーナのようなタイプの母親像とは正反対のウスラーダの母親像ですが、そのどちらにも魅せられます。 やはり母親が偉大ですと、親子を見ていても実に充実感があります。

(過去関連投稿)
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by polarbearmaniac | 2014-06-10 23:45 | Polarbearology

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