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モスクワ動物園のシモーナお母さんの三つ子の一頭 「冒険家ちゃん」の近況 ~ 注目される今後の動向

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三つ子の一頭の「冒険家ちゃん」 Image(C)"Вести"

2011年11月27日にモスクワ動物園でシモーナお母さんから誕生した三つ子ですが、雌のジフィルカ (Зефирка) が2014年3月にウクライナのムィコラーイウ動物園に、そして雄のヴァロージャ (Володя) が2013年8月にドイツ・旧東ベルリンのベルリン動物公園に移動しています。 残る一頭の雄ですが、依然としてモスクワ動物園を離れていないようです。 モスクワ動物園にはヴォロコラムスクに付属保護施設があり、移動したりするホッキョクグマの中継基地として短期間そこで飼育されたりもするわけで、この残る一頭の雄がそこに移動していることが考えられたのですが、なんと7月6日のTVニュースでモスクワ動物園が飼育員体験教室の希望者を募っていることを伝える映像の中で、依然として同園のバックヤードで飼育されている姿が確認できました。 その映像を見ていただきましょう。 最初の方で飼育担当者 (主任のエゴロフさんでしょうか?)から野菜をもらっているのがシモーナの産んだ三つ子の一頭の雄です。



私は昨年暮れにベルリン動物公園で三つ子の一頭のヴァロージャに会ってきましたが、あのヴァロージャは「慎重派ちゃん」にほぼ間違いなく、そうなるとこのニュース映像に写っているのは「冒険家ちゃん」ということになります。 この「冒険家ちゃん」はもう二歳半になるのですがいったいどこの動物園に行くことになるのかに注目が集まります。 男鹿水族館から訴えられた東京の動物商はモスクワ動物園からホッキョクグマを購入(あるいは他の動物との交換)したい意志があるらしいことは 「男鹿水族館がホッキョクグマ購入契約の着手金返還訴訟で動物商に勝訴 ~ 動物商の真の意図を探る」 という投稿で述べた通りです。 仮にこの動物商が男鹿水族館以外の日本の動物園の意向を受けてホッキョクグマの入手を依然として狙っているとすれば、その個体はこの「冒険家ちゃん」以外にはないということになります。 この「冒険家ちゃん」は雄ですから、この「冒険家ちゃん」の入手を狙う日本の動物園は雌の幼年・若年個体を有している動物園以外にはあり得ないでしょう。 となれば、デアのパートナーを探している上野動物園がまず考えられます。 しかしこれにはやはり疑問符がつきますね。 やはり上野動物園は依然としてイコロを狙っていると考えた方が良いでしょう。  さて、ここで2012年3月31日のモスクワ動物園でのこの三つ子の映像を再度一つだけご紹介しておきます。 一緒に写っているのは勿論シモーナお母さんです。

シモーナお母さんと三つ子の赤ちゃん (Mar.31 2012)

この三つ子の一頭の「冒険家ちゃん」が二歳半になってもまだバックヤードに留まっているということは近々の移動はないということを意味しているようにも推察されます。 いずれにせよ、この「冒険家ちゃん」の動向に注目せねばならないわけですが、仮に中国の動物園に行くとなれば報道されずに移動してしまう可能性が大きいでしょう。 本当のところは日本の動物園に来てほしいとは思いますが、あまりに「アンデルマ/ウスラーダ系」の個体の数が多い日本ですから繁殖の面で問題が大きそうです。 この「冒険家ちゃん」の動向は非常に気になるところです。

(資料)
"Вести" интернет-газета" (Jul. 7 2014 - Московский зоопарк объявил о наборе волонтеров)

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by polarbearmaniac | 2014-07-11 06:00 | Polarbearology

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