街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

ウクライナ、ハリコフ動物園のティム、元気に夏を迎える ~ 東部国境地域よりの避難民に動物園無料開放

a0151913_0141156.jpg
ハリコフ動物園のティム Photo(C)СЕГОДНЯ.ua

ウクライナ情勢はマレーシア航空の旅客機の撃墜事件によってまた新たな段階に入っています。 ウクライナの東部、ロシアとの国境に近い地域から避難民が東部の都市であるハリコフにも流れてきているそうです。 このハリコフの街の動物園に暮らすホッキョクグマのティムについては今まで何度かご紹介しています。 飼育環境はお世辞にも良いとは言えません。 少なくともアルゼンチンのメンドーサ動物園のアルトゥーロよりも厳しい条件に暮らしているように思われます。 さて、このハリコフ動物園では東部国境地帯からの避難民のために動物園の無料ガイドツアーを企画し、すでに500人もの避難民がハリコフ動物園を訪れてしばしの心の平安を味わったようです。 それを伝える7月14日の現地のTVニュースの映像をご紹介しておきます。ホッキョクグマのティムの姿も映っています。 元気なようですので安心しました。



それから以下は5月のTVニュースの映像ですが、これにもティムの元気な姿を見ることができます。



ウクライナの動物園に存在している根深い腐敗については前回の「ウクライナ東部、ハリコフ動物園のティムの無事を願う ~ ウクライナの動物園に蔓延した根深い腐敗」という投稿をご参照下さい。 ともかくハリコフ動物園もしぶとく立ち振る舞って何とか食いつないでいるという状況のようです。 だいたいにおいてこうしたスラヴ圏では状況が危機的とは言ってもどういうわけかなんとかうまくやっていくというしたたかさがあるわけです。 西側のマスコミはロシアのプーチン大統領が今回のマレーシア航空機の撃墜事件によって追い詰められていると考えているようですが、おそらく当の本人はさほど深刻に考えていないでしょう。 このようなことで困って悩んでいるような人間ではロシアの大統領は務まりません。 こういった「鈍感力」というのがスラヴ文化圏に暮らす人々の多くの特徴なのです。 神経がずぶといと言うべきか、我々の感覚ではなかなか理解できません。 ロシアとロシア人というものを推し量るには我々西側の物差しや感覚では通用しないのです。 この問題、イギリスの専門家の意見を聞いてみましょう。 "Feeling the strain – the EU or Putin?" というタイトルでイギリスのフィナンシャル・タイムズの制作したものです。



分析そのものはそれなりに興味深いですが、あくまでも西側の感覚ですね。

(資料)
АТН (Jul.14 2014 - БЕСПЛАТНАЯ ЭКСКУРСИЯ ДЛЯ ПЕРЕСЕЛЕНЦЕВ - ЛЕТНИЙ РЕЖИМ ХАРЬКОВСКОГО ЗООПАРКА)
Медиа группа «Объектив», Харьков (Jul.14 2014 - Харьковский зоопарк организовал бесплатные экскурсии для беженцев)

(過去関連投稿)
サーカスを「引退」し余生を送るホッキョクグマ ~ ウクライナ・ハリコフ動物園のティムの夏
ウクライナ・ハリコフ動物園のティムの近況 ~ 繁殖の「過去の栄光」をどう考えるか
ウクライナ ・ ハリコフ動物園に到来した暑い夏とサーカス出身のティムの近況 ~ 同園での繁殖の歴史
ウクライナ・ハリコフ動物園のティムにとっての不安 ~ 同国の政治的混乱とハリコフ動物園の窮状
ロシア南部・ロストフ動物園とウクライナ・キエフ動物園との間の紛争 ~ 「ホッキョクグマ詐欺」事件の概要
チェコ・ブルノ動物園のコメタがロシア・ロストフ動物園へ ~ ブルノ、モスクワ、ロストフの巧妙な三角関係
ウクライナ東部、ハリコフ動物園のティムの無事を願う ~ ウクライナの動物園に蔓延した根深い腐敗
by polarbearmaniac | 2014-07-28 23:45 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

ロシア・西シベリア、セヴェル..
at 2017-06-22 23:00
ロシア・中部シベリアに記録的..
at 2017-06-21 18:30
アメリカ・フィラデルフィア動..
at 2017-06-20 23:50
デンマーク・オールボー動物園..
at 2017-06-19 22:00
オーストラリア・ゴールドコー..
at 2017-06-19 20:30
モスクワ動物園・ヴォロコラム..
at 2017-06-18 21:00
フランス・ミュルーズ動物園の..
at 2017-06-17 23:00
エストニア・タリン動物園の雄..
at 2017-06-16 23:55
ロシア・西シベリア、ボリシェ..
at 2017-06-15 23:55
ロシア・ウラル地方 ペルミ動..
at 2017-06-14 23:55

以前の記事

2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin