街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

ドキュメンタリー作品 "Polar Bear Alcatraz"  ~ ロシア極北ウランゲリ島のホッキョクグマたち

a0151913_154179.jpg
Photo(C)National Geographic Channel

今回は2009年に制作されたドキュメンタリー作品である “Polar Bear Alcatraz” をご紹介しておきます。 これはロシア・極北のウランゲリ島で撮影されたもので、ノルウェーの映画監督であるアーネ・ナーブラ (Arne Naevra) 氏がウランゲリ島を訪れ、そこに長く住んでいるロシア人のニキータ・オヴシャニコフ(Никита Овсяников) と二人で野生のホッキョクグマの生態を数か月にわたって追い続けた記録です。 まさに必見の作品だと思います。
a0151913_23222075.jpg
ウランゲリ島

ウランゲリ島の海岸近くのニキータの暮らす小さな木造小屋でこの二人は生活を共にします。 ニキータの小屋付近には非常に頻繁にホッキョクグマあらわれるわけですが、ニキータはライフル銃を一切携帯せずホッキョクグマたちと付かず離れずの絶妙の共存に成功しているわけです。 ホッキョクグマたちの姿が非常に美しく撮影されています。 母親から離れ離れになってしまった一頭の幼年個体は腹を空かせてこの二人の住む小屋の近くに居座ってしまいますが、ナーブラ監督は人間がこの幼年個体に食料を与えると人間に依存してしまい、その将来のためにはならないことを認識し、非常に同情しつつもこの幼年個体を単に見守ることに終始しています。 氷の張る季節がやってくるとこの幼年個体は自分一頭で何とか生きていこうとニキータの小屋を離れていくわけです。 それを見つめるナーブラ監督です。

“A young orphan that against all odds has shown it was tough
enough to survive an uncertain start to life.”


非常に感動的なシーンだと思いました。 全体で約50分間の作品です。 全画面表示にしていただいて音声は必ずon にして下さい。 ロシア人のニキータも英語で話していますので内容はよく聞き取れると思います。 果たしていつまでこの映像を見ることができるかわかりませんのでご興味のある方は是非早めにご覧下さい。



この作品は今年になってBBCでも放送されたようです。 ホッキョクグマたちの姿が実に美しくて爽快です。 なかなか美熊が多いですね。 モスクワ動物園のウランゲリはその名の示す通り、このウランゲリ島の生まれです。

(資料)
National Geographic Channel ("Polar Bear Alcatraz")
Froghopper DVDs ("POLAR BEAR ALCATRAZ")
Readable (Pure Nature Specials - "Polar bear alcatraz")
by polarbearmaniac | 2014-08-08 23:30 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

ロシア・ペルミ動物園でセリク..
at 2017-05-27 23:50
ズーパラダイス八木山の二日目..
at 2017-05-26 23:50
ズーパラダイス八木山のホッキ..
at 2017-05-25 23:50
ポーラに迫りつつある正念場 ..
at 2017-05-25 23:30
ラダゴル(カイ)に備わってき..
at 2017-05-25 23:10
国内最高齢の32歳になったナ..
at 2017-05-25 23:00
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブル..
at 2017-05-25 01:00
アメリカ・トレド動物園のホー..
at 2017-05-24 18:30
フランス・ミュルーズ動物園の..
at 2017-05-24 01:00
オランダ・エメン動物園に移動..
at 2017-05-23 01:00

以前の記事

2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin