街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア極北 ヤマロ・ネネツ自治管区、ベルイ島のホッキョクグマたち ~ 廃棄物回収チームが今年も活動

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ベルイ島のホッキョクグマ Photo(C)Sergei Anisimov

ロシア極北ヤマロ・ネネツ自治管区のヤマル半島の先端に位置してカラ海に浮かぶベルイ島と言えば昨年の夏に野生孤児のセリクが発見・保護されペルミ動物園で飼育されることになった件はご紹介しています。
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ベルイ島 Photo(C)Газпром

このベルイ島はここ数年ボランティアを中心とするドラム缶やスクラップなどの廃棄物の回収活動を行うチームが活躍しており、今年の夏もその作業が行われ、今年は150トンものスクラップを回収したそうです。
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Photo(C)Сергея Дятченко

こういった全てのことは手作業で行われ、その時に注意を払わねばならない最も大きなものが有毒化学物質の存在ですが、ホッキョクグマの出現にも注意しながらの作業だったそうです。 実はこのロシアの極北地域の廃棄物汚染はかなり深刻で、それはソ連時代の1930年代という時期から続いているそうです。 このベルイ島そのものには夏になってもそれほど多くのホッキョクグマが生息しているというわけではないようですが、こういったロシアの北極圏における環境汚染の影響を夏の時期にはホッキョクグマも被っていることは間違いないでしょう。
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Photo(C)Sergei Anisimov

冬の時期ともなれば地表は雪で覆われてしまいます。そういった時期にこのベルイ島で撮影されたユーモラスとも言える映像を一つご紹介しておきましょう。 以前にもご紹介したことがありましたが非常に面白い映像です。 登場しているこのホッキョクグマは犬を追い払いたくて何度もこの犬を威嚇しています。 まだ若年個体のようですね。



このロシア極北地域における環境汚染とホッキョクグマの生態との関係はまた別の例をご紹介するときに考えてみたいと思います。 ともかく地球温暖化だけが問題ではないということです。

(資料)
ИТАР-ТАСС (Sep.2 2014 - На острове Белый в Карском море волонтеры из четырех стран собрали 150 тонн металлолома)
ИА Арктика-Инфо (Sep.2 2014 - За три года на острове Белый собрали 670 тонн металлолома)
ИА Ямал-Медиа (Sep.2 2014 - На острове Белый завершился летний этап экологических работ)
Информация с сайта: Регион89.рф - новости ЯНАО
Вести (May.6 2013 - Экспедицию на остров Белый встретят белые медведи)
Tumix.ru (Sep.2 2014 - На острове Белый завершился летний этап экологических работ)
Газпром (Aug.22 2013 - Белый остров становится чище)
BarentsObserver (Dec.11 2013 - Arctic clean-up continues)

(過去関連投稿)
ロシア極北、カラ海のベルイ島で前脚をケガをして動けなくなっていたホッキョクグマの赤ちゃんが保護される
ロシア極北、カラ海のベルイ島で保護された赤ちゃんはセリクと命名され、ペルミ動物園での飼育が決定
ロシア極北のベルイ島で保護されたセリクがペルミ動物園に到着 ~ 10月にカザンからユムカも来園予定
野生孤児セリク (現 ロシア・ペルミ動物園) の保護後の表情を捉えた写真家アレクサンドル・ザセキン氏
by polarbearmaniac | 2014-09-08 23:45 | Polarbearology

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