街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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今年2014年のホッキョクグマ出産シーズンを迎えて ~ 今年第4四半期の投稿方針について

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クルミお母さんとミルク (2013年7月27日撮影 於 男鹿水族館)

早いもので今年も10月も半ばとなり、このブログでもこれから約3ヶ月間はホッキョクグマの出産シーズンと位置付け、今年も世界の動物園でのホッキョクグマの赤ちゃんの誕生のニュースを拾い上げて投稿していく季節に入ることとなります。 今から10年ほど前までは飼育下のホッキョクグマの出産は11月下旬(21~30日)が主流だったように思いますが、最近では12月上旬(1~10日)が主流になりつつあるようです。 これはやはり気候環境の変化にも原因があるのかもしれません。 国外の動物園のホッキョクグマについてはいろいろな経験から実は興味を持っていただける方が非常に少ないということは承知しており、それは残念に思っています。 しかし私自身はホッキョクグマに関してはすでに国境を取り払っているつもりです。 彼らはホッキョクグマという同じ種であり、そして海外でも日本でもホッキョクグマ飼育に関する問題点は同じですので、国内と海外を区別すること自体がおかしいわけです。 ホッキョクグマに関しては札幌に行くものサンクトペテルブルクに行くのも同じだといつも思っています。
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クルミお母さんとミルク (2013年7月27日撮影 於 男鹿水族館)

さて、今シーズンは昨シーズンと異なり、やはり過去に実績があり、そして名前の良く知られた雌のホッキョクグマの出産が非常に多くなり、過去に出産(そして育児)の経験のない雌のホッキョクグマの出産は非常に少ないのではないかと一応は予想できます。 ということはつまり、育児放棄が行われるケースは非常に少ないだろうということを意味します。 ホッキョクグマの出産はオリンピックではありませんから国別に何頭生まれたかを競うものではありません。 ですからこういう言い方は非常に好ましくはないことを承知で敢えて言えば、出産(and 成育)頭数において今年は日本が単独首位を狙えるシーズンではないかと思っています。 ロシア、ドイツ、オランダには今年出産が有望で有力な雌のホッキョクグマが2頭ずつ存在しています。 そうなると、日本では3頭が出産しないことには単独首位は狙えませんが、それは不可能ではないと思っています。 しかし本音を言えば、こうした出産が有望な実績のある雌たちには是非ゆっくり休養してもらいたいとも思っています。 出産が無ければないで、彼女たちにはその分だけ余裕ができるでしょうから、それは良いことだと思っています。 そしてさらに、こういった有名で実績のある雌たちもさることながら、出産経験のない雌たちの出産(そして育児)が首尾よく成功して欲しいと思っています。 そうなりませんと血統の多様性の維持が難しくなるわけです。
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クルミお母さんとミルク (2013年7月27日撮影 於 男鹿水族館)

それから先月にも触れていますが11月に南米エクアドルの首都キトで「ボン条約」 (CMS - Convention on the Conservation of Migratory Species of Wild Animals : 移動性の野生動物種の保護に関する条約)」 の「締結国会議」(COP11 - The Conference of the Parties) が開催されますので、野生のホッキョクグマ保護の問題、そして生息頭数の評価の問題がクローズアップされるはずです。 その前ぶれと言ってもよいかもしれませんがここ数日、野生のホッキョクグマをめぐる小さなニュースがいくつか報じられています。 あまりに小さなニュースですので通常でしたらここで取り上げるまでもないと考えるわけですが、年内はそういったものを可能な限り拾い上げて投稿しておきたいと思っています。 ですので小刻みな投稿が続くかもしれません。 一昨年と昨年は「ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)」よりの考察」というタイトルで、この時期の出産シーズンを中心にAZAのマニュアルをテキストにしてホッキョクグマの飼育と繁殖の問題を考えました。 今年は日本及び世界の飼育下の個々の個体にもっと焦点を当てた投稿を考えています。 さらに、先月のロシア旅行でまだ正式投稿がされていない分がありますので、それも急がねばなりません。 それから国内のホッキョクグマに会いに行くことも、もちろんです。 可能ならば年末年始の休暇前にもう一度、国外に出るべく予定をたてています。

それでは、世界の動物園でのホッキョクグマのお母さんたちの健闘の成果を、ゆっくりと待つこととしましょう。

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by polarbearmaniac | 2014-10-15 23:45 | Polarbearology

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