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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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ポロロ、その行動と思索 ~ 「哲人的ホッキョクグマ」 という前人未到の領域への進化・発展を目指す

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このポロロは、慎重な性格だと従来から言われてきた。 私はそれに加えて、ポロロの夢想的な性格も感じていた。
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しかしポロロの慎重さは臆病からではないように思われる。 そしてポロロの夢想的性格だと感じていた要素は実はそこにポロロの思索への指向を見るべきだろうと考えるようになった。 そこに将来の彼女の「哲人的ホッキョクグマ」への萌芽を感じるのである。
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ポロロは一つのおもちゃに非常に時間をかけてそこから自分の遊びを引き出してくる。
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その過程に彼女自身に芽生えてきた深い思索性を感じるのである。
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このポロロの母親であるララは新しい感情領域へと発展・進化を遂げたホッキョクグマである。 その血を受け継いで新しい世界へと自分の道を切る開いているのが本来慎重な性格だと思われてきたこのポロロである。
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しかし一方で、このポロロの行動は多彩さを増している。 そのことと彼女の思索性はどういう関係があるのか?
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ポロロの行動には一時だけの刹那的な気晴らしといったものはあまりない。 彼女は遊びを通して何かを求め、そして考え続けている。 そこにこそ行動と思索の見事な調和点が見出せる。
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しかし彼女とてホッキョクグマであるから、その行動の多くは本能によってなされていることも事実であろうが、しかしポロロはそういった本能に身を任せることにためらいも見せる瞬間がある。 ポロロの性格だと考えられてきたその慎重さは、実はそういった彼女の自らの本能への無抵抗な追随へのためらいから生じているように感じる。
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実に大したホッキョクグマの幼年個体である。
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この「哲人ホッキョクグマ」像がどうやって将来ポロロがなるべき「母親像」と両立するかはわからないが、後者は一般的には本能によってなされているようであるものの、実はそこに何かの理解力は不可欠である。 そjこにポロロの思索は必ず生きてくると考えられる。
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この先まだまだ彼女の成長を追い続けていかねばならないだろう。
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「偉大なる母」にして「哲人ホッキョクグマ」....これがポロロの将来の姿であるべきだ。 そしてそれはポロロならば可能だろう。
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Nikon D5300
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR
(Oct.18 2014 @とくしま動物園)

(過去関連投稿)
とくしま動物園でのポロロ歓迎式、そしてポロロの自信に溢れた徳島での公式デビュー
ポロロ、その優れた適応性、そしてその執着力が予感させる器の大きさ ~ 大輪晩開の花
熊本市動植物園での、いささか精彩に欠いたマルルの熊本公式デビュー ~ "Marle of Our Time"
マルル、その「正統派ホッキョクグマ」 が克服を期待される試練 ~ 「我らが時代」のホッキョクグマの姿
熊本市動植物園でマルルの歓迎会が開催される
大きく成長を遂げつつあるポロロ ~ クーニャよりもシヌックの影を強く感じるララファミリーの子供たち
冷雨の日曜日、間近に見るポロロの表情 ~ 亡きシロー爺さんに見守られているポロロが優位に立つ
マルルの "Perpetuum mobile" ~ 公開後、約一か月が経過したマルル
マルルに当分の苦境は続くか? ~ "Every cloud has a silver lining."
マルル、まどろみの日曜日
ポロロとマルルが暮らす徳島と熊本の二つの動物園の印象 ~ 「組織の徳島、人の熊本」
マルルが取り戻した快活さの裏側 ~ 多大な労力で「幻影」の維持を強いられる飼育員さんへの同情
熊本の夏の入り口の暑さにも動きが鈍らないマルル ~ in/outdoorの扉開放方式の試験的導入が成功
夏の暑さの到来した徳島にあっても、立ち止まることなく前進するポロロの「快進撃」
ポロロこそララの後継熊なのか? ~ マルルを突き放し姉のアイラに肉薄する稀有の逸材の歩む道
真夏日の徳島、ポロロのゆったりとした日曜日
「正統派・アポロ的ホッキョクグマ」であるマルルの逆襲の条件を探る ~ 精神の自由の付与で「快適さ」へ
ポロロの二つの「動と静」のドラマ (前) ~ 水中での避暑と遊びとを共存させ 「痛みを経ての快感」 へ
ポロロの二つの「動と静」のドラマ (後) ~ 休息と外界よりの刺激(おもちゃとおやつ)が無理なく共存
猛暑の熊本に見たマルル ~ 失わない爽快な動き
ようやく自分の世界を確立したマルル ~ ポロロへの追い上げ態勢に入る
蒸し暑い曇天の日曜日のマルル ~ 飼育員さんからの刺激を日常生活の重要な部分に取り込み糧とする
「雨ニモマケズ雷鳴ニモマケズ...」 ポロロの悠然とした台風接近の日の土曜日
確固とした存在感を確立し、さらに進化を遂げつつあるポロロ ~ その非凡なるホッキョクグマの姿
豪雨の日曜日にポロロの奏でる遊びのファンタジー
尊重されるポロロの自由意思、そして有益な死角の存在 ~ 日本で一番大事にされた個体となったか?
爽快な秋晴れの徳島、二ヶ月半振りのポロロとの再会 ~ 持久力と集中力の増した輝かしい成長
by polarbearmaniac | 2014-10-18 23:45 | しろくま紀行

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