街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア極北ノーヴァヤ・ゼムリャー島のマーリェ・カルマクルィで野生孤児の双子が保護される

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保護された野生孤児のウムカとエリカ 
Photo(C)Северное Управление по гидрометеорологии и мониторингу окружающей среды

やれやれ、またいささか困ったことが生じているようです。 つい先日もロシア極北のウランゲリ島で軍のパイロットが孤児を保護したという件がありましたが、今回はノーヴァヤ・ゼムリャー島でまたまたホッキョクグマの野生孤児が保護されたそうです。 ロシア連邦の極地水分気象学・環境観測研究所の北部管理局 (Федеральное государственное бюджетное учреждение - Северное Управление по гидрометеорологии и мониторингу окружающей среды) が20日に明らかにしたところによりますと、ノーヴァヤ・ゼムリャー島のマーリェ・カルマクルィ (Малые Кармакулы) の観測基地に二週間前に生後8か月ほどではないかと思われるホッキョクグマの双子の赤ちゃんが現れたそうで、基地のスタッフがそれ以来この双子の面倒をみてやっているとのことです。 
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付近に母親の姿は全くなく、この観測基地で飼っている犬もこの双子の赤ちゃんに非常になついているそうです。 観測基地のスタッフがこの双子の赤ちゃんに食事を与えたり一緒に遊んでやったりなどもしているそうですが、しかしスタッフによってウムカ (Умка) とエリカ (Элька) という名前で呼ばれるようになったこの双子をいつまでもこのような状態を続けるわけにもいかず、かといってこの双子を放置すれば彼らだけで生きていくことが難しいこともわかっており、この極地気象・環境研究所はこの双子の今後についてロシア極地国立公園 (Национальный парк "Русская Арктика") の管理当局に相談しており、引き取ってもらえる動物園があることを希望しているそうです。 通常はこういったホッキョクグマの野生孤児のケースは連邦政府の自然管理局 (RPN - Федеральная служба по надзору в сфере природопользования) が保護・管理を行うわけですが、本件は連邦政府が管理する自然公園当局に話を持って行ったわけで、これはいったいどういう扱いになるのかがよくわかりませんが、事態の推移を注視したいと思います。 おそらくロシア極地国立公園が窓口となって連邦政府の自然管理局に話をもっていくことになるだろうと思います。
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保護された野生孤児のウムカとエリカ
Photo(C)Северное Управление по гидрометеорологии и мониторингу окружающей среды

今年に入ってからこのノーヴァヤ・ゼムリャー島ではやはり双子の野生孤児が保護されており、雄のバルーはイジェフスク動物園へ、そして雌のスネジンカはゲレンジークのサファリパークで保護・飼育されていることはすでにご紹介していました。 またここで双子の野生孤児の保護になるわけですが、これかたはこういったケースがどんどん増えてきそうです。 ロシアの動物園だけではもうスペースに限界がありそうですね。 しかしなんとか一頭一頭、きちんと保護してやらねばならないわけです。

(資料)
Северное Управление по гидрометеорологии и мониторингу окружающей среды (Главная / Пресс-центр / Новости/Oct.20 2014 - Умка и Элька ищут свой дом)
Двина-Информ (Oct.20 2014 - Кто хочет обзавестись ручными медвежатами?)
ИТАР-ТАСС (Oct.20 2014 - На Новой Земле полярники приютили двух белых медвежат)
by polarbearmaniac | 2014-10-20 23:45 | Polarbearology

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