街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園がジョヴァンナ親子と父親ヨギの同居準備のため格子越し対面を行う

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ヨギ(左)とジョヴァンナお母さん、ネラとノビの双子(右)
Photo(C)Tierpark Hellabrunn / Marc Müller

ミュンヘンのヘラブルン動物園には出張先のシュトゥットガルトのヴィルヘルマ動物園から14歳の雄のヨギが帰還したわけですが、このヨギは当初は体調が悪かったもののすっかり回復したため、とうとう昨日金曜日の7日にヘラブルン動物園はかねてから計画していたジョヴァンナ親子とヨギを合流させる「一家同居」の試みとしてまず、一家の格子越しの対面を行わせたそうです。 
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Photo(C)Stadt München/Immanuel Rahman

その様子を記事でいろいろとマスコミは表現していますが、それよりも実際に映像で見てみることにしましょう。 四つご紹介しておきます。 これらは実に興味深い映像ですが最初の映像が最もその推移を捕えているような気がします。 しかし他の三つの映像の方が彼らの表情そのものはよくわかります。 まずジョヴァンナお母さんがヨギに接近していますがなかなか警戒的です。 ネラとノビの双子は最初はかなり距離を置いて母親の後ろに控えています。 しかし段々とジョヴァンナお母さんのそばまで接近してきます。 双子のうちの一頭(ネラのほうでしょうか?)がヨギに少し関心を示して格子に接近しようとしますがジョヴァンナお母さんはそれを厳しく制止しています。 このあたりのシーンはなかなかおもしろいですね。 父親のヨギの態度は実に穏やかだと思います。



もう一つ別の角度からの映像です。 最初に飼育主任のケルン氏へのインタビューが入ります。



この下はニュース映像です。



この下の映像はミュンヘン市の公式映像です。



ヘラブルン動物園はこのヨギの穏やかな反応は事前に予想していた通りだと自信を深めているようです。 これから毎日この格子越しの対面を行わせ、そして来月にでもこの親子の完全同居を狙う予定だそうです。 それにしても実に果敢な試みを行うものですね。 一般的にはこういうことは非常にリスクが高いわけで、父親を母親が世話している幼年個体と一緒にするということは世界のホッキョクグマ界では「禁じ手」となっていますが、ヨギとジョヴァンナの性格を熟知し信頼を寄せているヘラブルン動物園は おそらく一家の完全同居まで持っていくつもりだろうと思います。 既存の考え方にとらわれないという同園の姿勢に関するならば大いに評価できると思います。
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(C)SAT.1 BAYERN

(資料)
Tierpark Hellabrunn (Newsanzeige/Nov.7 2014 - Harmonisches Familientreffen am Kontaktgitter bei den Eisbären)
Stadt München (Pressemitteilung)- (Nov.7 2014 - Yoghi, Giovanna, Nela und Nobby - Wiedersehen am Schmusegitter)
Bild (Nov.7 2014 - HIER lernt Eisbär Yoghi seine Babys kennen)
tz online (Nov.7 2014 - Eisbärbabys treffen zum ersten Mal ihren Vater)
Nachrichten München (Nov.7 2014 - Eisbären im Tierpark Hellabrunn: Harmonisches Familientreffen am Kontaktgitter)
münchen.tv (Nov.7 2014 - Tierpark Hellabrunn: Großes Eisbär-Familientreffen)
Süddeutsche Zeitung (Nov.7 2014 - Zwischen Liebestragödie und Eisbärenzucht)

(過去関連投稿)
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(*以下、ヨギ関連)
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ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園のヨギの体調が急に悪化 ~ 早々と予定された「一家同居」は中止
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園のヨギの体調が快方に向かう
by polarbearmaniac | 2014-11-08 01:00 | Polarbearology

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