街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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白浜のアドベンチャーワールドの雄のプロスペロー(仮称)が満一歳となる ~ "Orso tragico" ?

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一歳になったプロスペロー(仮称) Photo(C)毎日放送

昨年11月21日に南紀白浜のアドベンチャーワールドで誕生し、人工哺育で育てられた雄のホッキョクグマの幼年個体ですが昨日に満一歳となりました。 お誕生会も開催されたそうです。 誕生日おめでとうございます! 名前がまだ付けられていないように思うのですがどうしましょうか。 マルルやポロロにまだ名前のなかった時と同様に、では私は仮称で勝手につけさせてもらうことにします。 雄ですので「繁栄」といった意味を込めて 「プロスペロー (Prospero)」 と呼ばせてもらいます。 これはもちろんあのシェイクスピアの「テンペスト」の主人公の名前です。 あくまでも仮称です。

さて、このプロスペロー(仮称)、ともかく何とか無事に一歳になりました。以下の先月末の映像を見てみましょう。



(*後記 - 一歳のお誕生会の様子が後日アップされましたのでご紹介しておきます。)



さて、この雄のプロスペローですが、あのノヴォシビルスク動物園の雌のシルカと同じ年齢です。 ですからアドベンチャーワールドがプロスペローの将来のパートナーとしてシルカの入手を狙っても全くおかしくはないのですが、しかし私の見たところアドベンチャーワールドがホッキョクグマの入手にそれだけまとまった額の金を用意するようにはとても思えません。 そうまでするほどアドベンシャーワールドはホッキョクグマに対して力を入れているようには思えないからです。 しかし仮に万が一、アドベンチャーワールドがシルカを入手したとしても、このプロスペローとは全く不釣り合いのように見えます。 同居も無理でしょう。 シルカというのは聡明であると同時に、非常に自分の周囲の世界を良く知ったホッキョクグマだと思います。 それだけでなく、自分の母親であるゲルダすら冷ややかに見つめるような余裕すらあるほどです。 ところが正直言ってこのプロスペローの過去から現在に至るまでの映像を見ていると、なにか肉体と精神のバランスのとれた発育に少し問題があるように見えてきてしまいます。 よりにもよってシルカとこのプロスペローという組み合わせに将来的に果実がもたらされるような気がしてこないわけです。 現時点ではもろもろについてシルカとプロスペローの間には圧倒的ともいえる差が横たわっているように思えます。
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一歳の誕生会でのプロスペロー(仮称) Photo(C)紀伊民報

プロスペローが貴重な雄の幼年個体であることは間違いありません。 しかし、プロスペローの姉であるすでに亡くなったミライ以上に、このプロスペローについては細心の注意を払って飼育していただきたいと思います。 見ていても何か弱々しくて不安な要素がそこここにいくつも横たわっているような気がしてしょうがありません。 何か 「悲劇のホッキョクグマ」 といった雰囲気を漂わせていると言ったら言い過ぎでしょうか? そうならないために、人間の側の注意力や配慮が不可欠のような気がします。

(*注 – 「プロスペロー」はあくまで仮称です。)

(資料)
紀伊民報 (Nov.21 2014 - ホッキョクグマ 1歳おめでとう)
MBS毎日放送 (Nov 21 2014 - 泳ぎ苦手なホッキョクグマ 1歳に ~和歌山・白浜
日テレニュース (Nov.21 2014 - 白浜のホッキョクグマ 1歳の誕生日

(過去関連投稿)
白浜のアドベンチャーワールドでホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ "La fin justifie les moyens ?"
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by polarbearmaniac | 2014-11-22 01:00 | Polarbearology

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