街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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大阪・天王寺動物園がバフィンお母さんの赤ちゃんへの授乳時の音声を公開 ~ 第一関門突破の可能性強まる

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バフィンお母さん (2012年4月19日撮影 於 大阪・天王寺動物園)

大阪の天王寺動物園で11月25日にバフィンお母さんから誕生した赤ちゃんですが、同園は産室内の “humming vocalization” (俗に「ささ鳴き」)を音声で公開しました。 公式ブログのこちらのページを開いて二番目の音声を聞いてみますと、こういった鳴き声は授乳時の赤ちゃんが発する音声ですが、これをもって産室内では順調に授乳がなされていると考えて間違いないと思います。 これは昨日の音声だと思いますが、この音声をもって第一関門 (生後72時間)突破の可能性は濃厚であろうと思います。 以下、アメリカ動物園・水族館協会 (AZA) が作成した 「ホッキョクグマ飼育マニュアル (Polar Bear Care Manual)」のなかでこの “humming vocalization” について記されている部分を再度引用します。

“Cub cries can be very loud, and have a distinctive sound
(described as a hum or trill) during a nursing session.
Observations have shown that the humming vocalization is
generated during breathing out, with the tongue pressed
against the palate. The humming vocalization is a good
indicator that the cubs are being cared for appropriately.”


それから一番目の音声ですが、これは確かに一般向けには赤ちゃんが元気であることを知らせるインパクトがあるものの、実はこれよりもはるかに重要なのは上に述べたように二番目の “humming vocalization” の音声のほうです。 (実はこの “humming vocalization” の音声をオシロスコープで解析すると赤ちゃんが一頭なのか二頭なのかが比較的簡単にわかるそうです。)
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「バフィンさん、なかなかしっかりやっているようだね!」
(ゴーゴの父ユーコン 2013年9月28日撮影 於 カザン市動物園)

スタッフの方は 「何故、このように情報を公開するかというと繁殖の難しさも伝える必要があると思うからです。」 と書いていらっしゃいますが、誠にその通りです。 第一関門突破以前に赤ちゃんの誕生を公式発表した場合はその後の産室内の様子などをきめ細かく公開していく必要があり、仮に第一関門が突破できなくても飼育下のホッキョクグマの繁殖が何故難しいかを一般に知らせる良い機会となるわけです。 たとえばチェコのブルノ動物園などはこういったやり方をやっています。

私の個人的印象では最初にして最大の関門はほぼ突破できそうだと思います。

(資料)
天王寺動物園 スタッフブログ (Nov.27 2014 - ホッキョクグマの赤ちゃんの鳴き声

(過去関連投稿)
「ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)」よりの考察(4) ~ 産室内の授乳の有無をどう判断するか
大阪・天王寺動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 22歳のバフィン、渾身の出産
by polarbearmaniac | 2014-11-28 10:30 | Polarbearology

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