街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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フィンランド・ラヌア動物園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ ヴィーナスお母さんが出産

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ヴィーナスお母さん(左)とパートナーの雄のマナッセ(右) 
Photo(C)Jarmo Honkanen/Yle

フィンランドのラヌア動物園が本日発表したところによりますと、同園で飼育されている9歳(出産当時)のヴィーナスが12月4日の木曜日に双子の赤ちゃんを出産したそうです。 以下に産室内の映像をご紹介しておきます。 これは出産のあった日の映像です。 ただし音声が入っていません。 それから、こちらをクリックしていただいて開いたページの一番下のほうの映像もご覧下さい。 こちらのほうは音声が入っています。



ラヌア動物園の園長さんの語ることころによりますと、ホッキョクグマの赤ちゃんというのは生後24時以内に三分の一は死亡し、そして50%の赤ちゃんは生後5日以内に死亡し、そして生後一か月生き延びるのは40%だと言っていますが、そう語る根拠を知りたい気がします。 かなり興味深い統計ですね。 (*追記 - つまりこういうことです。 それは、誕生したのが双子だった場合に、生後24時間以内に双子は平均1.4頭になり、そして生後5日以内に平均1頭になり、そして生後一か月では平均 0.8頭になるというのがパターンであるということを意味します。 この数字が本当に正しいかどうかは、幾分注意しておく必要があるでしょう。 これだけの興味深い数字を明らかにするというのは、何かの根拠があってのことでしょう。 それを知りたいということです。)
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Image:Lapin Kansa

それからラヌア動物園は極めて興味深い事実を明らかにしているのですが、このヴィーナスお母さんの前回の出産は2011年11月18日にあの雄のランツォを産んだ時なのですが、その時と今回を比較するとヴィーナスお母さんは今回の出産では10月になっても食欲は落ちず、そしてなんと出産の一週間前になっても依然として食欲があるという、出産を控えた雌のホッキョクグマでは通常は考えられないような状態だったそうです。 ホッキョクグマは出産が近づくと偏食し、そして食欲が落ちてくるという現象が見られるわけですが、このヴィーナスお母さんには今回は全くそれが当てはまらなかったようです。 今回の事例はホッキョクグマの妊娠を外部的に判断する際に食欲減退というものが起きないケースもあるという重大な事例であるように思います。 これは実に良い勉強になりました。 やはりこうして海外の事例を知っておくのは決して無駄ではないということです。

今回出産したヴィーナスお母さんはドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園のヴァレスカと双子の姉妹です。 このヴィーナスとヴァレスカがロストック動物園で誕生した瞬間の生々しい映像は「2004年ドイツ・ロストック動物園でのホッキョクグマの出産の瞬間の映像」という投稿でご紹介していますので是非是非ご覧いただきたく思います。 このヴィーナスとヴァレスカの双子姉妹は2006年5月に一緒にこのラヌア動物園に移動してきて共にマナッセをパートナーとしたわけですが最初に出産に成功したのはヴィーナスであり、ヴァレスカはその後ブレーマーハーフェン臨海動物園に移動し、そして見事に昨年の12月にララ(ラーレ)を出産したということです。 双子姉妹は最初の移動ではこうして別れさせずに一緒に移動させ、そして最終的には姉妹ともに繁殖に成功するという、これはもう典型的なパターンです。

(資料)
Ranua Zoo (Dec.10 2014 - Voiko olla totta, nyt meillä on kaksi jääkarhunpentua!) (Blogi / Dec.10 2014 - Voiko olla totta, nyt niitä on kak...)
YLE (Dec.10 2014 - Joulu tuli etuajassa Ranuan eläinpuistoon) (Dec.10 2014 - Ranuan hellyttävät jääkarhunpennut videolla – katso)
Lapin Kansa (Dec.10 2014 - Kaksi jääkarhunpentua syntyi Ranuan eläinpuistoon)

(過去関連投稿)
2004年ドイツ・ロストック動物園でのホッキョクグマの出産の瞬間の映像
フィンランド・ラヌア動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
しかし.....大変残念です...。.
フィンランド・ラヌア動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ そして悲報..
フィンランド・ラヌア動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
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by polarbearmaniac | 2014-12-10 22:30 | Polarbearology

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