街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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最終コーナーに入った今年のホッキョクグマの出産シーズン ~ 「ホッキョクグマの神様」の収支計算

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東京・竹芝桟橋付近から隅田川河口を臨む (2014年12月21日撮影)
Nikon D5300
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR

早いもので、もう12月下旬の最後の10日間に入りました。 ホッキョクグマの赤ちゃん誕生のシーズンはそのピークを過ぎ最終コーナーの入り口に入ったところですが、誕生の事実の発表ということに関してならばまだまだ明らかになってくると思われます。 すでに現在までで誕生の発表があったのはオランダのレネンロッテルダム、ドイツのニュルンベルクロストック、フィンランドのラヌア、日本の大阪といったところです。 合計11頭の赤ちゃんの誕生し、現時点で元気なのは7頭です。

今シーズンに繁殖を狙っているのは今まで出産・育児に成功している実績のあるお母さんたちが大多数なわけで昨年とは異なり今年は本来は「豊作」の年回りのはずです。 ただし、最終的な結果を見てみないとなんとも言えないかもしれません。 特にアメリカとロシアからはそう簡単に情報は出てきません。 この二つの国からの発表は来年になるでしょう。 注目すべきなのはカナダで、サンフェリシアン原生動物園のエサクバクトロント動物園のオーロラです。 前者に関しては私はまだ出産に至っていないだろうと想像していますが、後者についてはもう出産しているだろうと考えています。 このオーロラは過去に何度も出産しているものの育児に大きな問題があるわけですが、今回は成功しているような気がします。 何故ならトロント動物園は出産の失敗、あるいは出産後に人工哺育に移行したという事実の発表は比較的迅速なのですが、今回は何も聞こえてきません。 ということは、今回は自然繁殖に成功しているのではないかという憶測が成り立つように思うからです。

さて、問題は日本です。 私には何のインサイダー情報もありません。 単なる私の憶測ですが、現時点では生まれているものの誕生の事実が発表されていない赤ちゃんというのはいないと考えています。 つまり現時点での出産期待の雌は全て産室内での出産待ちの待機状態なのではないかと踏んでいます。 ただし、明日の月曜日(22日)から始まる一週間の中で最低一つの施設から出産の成功、もしくは失敗の事実の発表があることは間違いないように思われます。

もっとお前の予想を述べよと言われそうですね。 ではこう申し上げておきましょうか。 それは「ホッキョクグマの神様」の存在についてです。 非常に非科学的なたとえ話をここで述べるのは気が進まないのですが昨年を思い出してみましょう。 昨年の秋、「ホッキョクグマの神様」は偶然、札幌の上空にいたわけです。 ちょうどそうした最中にマルルは堀に転落しました。 「ホッキョクグマの神様」はマルルに救いの手を差し伸べたわけです。 そのためにマルルは九死に一生を得たわけでした。 しかし「ホッキョクグマの神様」というのはどういうわけか、頭で収支計算を行うという変わった神様のようです。 マルルの命を救った代償にこの年の (いや、あるいは永遠の?)「キャンディの出産の成功」を奪ったわけでした。 さて....この「ホッキョクグマの神様」は今年はなんと通天閣の上空に現れたようです。 そして10年近くも前を最後に出産から遠ざかっており、周囲から今年が出産の最後のチャンスだと考えられていた22歳のバフィンに救いの手を差し伸べたわけでした。 通常では極めて困難なこと(バフィンの出産と育児)を可能とさせたことの代償として 「ホッキョクグマの神様」 が要求してきたのは実に大きなものだったようです。 それは、「今年は日本ではバフィン以外のホッキョクグマには出産のチャンスを認めない」 というものではなかったでしょうか。 私はこれが今年の「ホッキョクグマの神様」の日本上空での収支計算であるように思えてなりません。

(過去関連投稿)
今シーズンに出産の有無が注目される雌(1) ~ カナダ・トロント動物園のオーロラとニキータの双子姉妹
今シーズンに出産の有無が注目される雌(2) ~ カナダ・サンフェリシアン原生動物園のエサクバク
by polarbearmaniac | 2014-12-21 23:00 | Polarbearology

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