街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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札幌・円山動物園のララ親子の産室内でのクリスマス

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ララ、そしてポロロ(左)とマルル(右) 
(2013年4月20日撮影 於 円山動物園)

12月21日夜に一頭と思われる赤ちゃんを出産した札幌・円山動物園のララですが、担当飼育員さんが公式ブログに最新の状況(25日)を書いています。 ララは依然として奥の部屋で育児を行っているためモニターカメラでは姿は全くとらえられない状態だそうです。 しかしララは昨日の夕方には水を飲みに奥の部屋から寝室に出てきたとのことで、授乳音は安定していて元気な鳴き声も聞こえているそうです。 最初にして最大の第一関門はすでに突破していますが、まだまだ十分に注意して見守る必要があるのは言うまでもありません。

それから飼育員さんはキャンディについても書いていらっしゃいますが、私がそれを読んで感じるのは当初の発表とはニュアンスがやや異なり、必ずしも「死産」ではなかったかもしれないというような印象も受けますが、それは読む人それぞれの感じ方や解釈にもよるでしょう。 通常はこうしたものは母親が「処理」 して痕を残さないようにするものですがキャンディはどうもそうではなかったようです。  偉大なホッキョクグマであり母性に満ちているウスラーダであろうがララであろうが、本能的直感によってやはり「痕は消してしまう」 ものだろうと思います。 さらに、赤ちゃんの外見上の状態からキャンディの母性が示されていたのだという解釈があるとすれば(飼育員さんはそうは言ってはいませんが)、私は必ずしもそれには賛成できないように思います。 要するに何が起こっているか(何が起こったか)を察する本能がキャンディには働いていなかったのではないかと私は解釈しますが...。 出産直後のこういうことというのは母性よりも本能に支配された行動であるはずですが。
(*追記 - 要するにこういうことです、それは、一生懸命育てようとしていた形跡があったと見えるのは彼女の深い母性のためではなく、単に彼女には 「痕跡を消さねばならない」 という鋭敏な本能が欠けていたためだろうと私は考えるということです。)

ちょっと気分転換にサンクトペテルブルク・レニングラード動物園のウスラーダが昨年12月6日に産んだザバーヴァとの産室での映像を再び見てみましょう。誕生後約一か月後の様子ですがウスラーダはこの時すでに26歳になっているわけですが、やはり豊富な経験の重みのようなものを映像から感じてしまいます。



(資料)
円山動物園・公式ブログ (しろくま通信/Dec.25 2014 - 出産

(過去関連投稿)
札幌・円山動物園で22歳のキャンディが一頭の赤ちゃんを出産するも死産と判断される
札幌・円山動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 「大本命」 ララの堂々たる出産
by polarbearmaniac | 2014-12-26 16:30 | Polarbearology

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