街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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アメリカ・ケンタッキー州、ルイヴィル動物園に暮らす野生孤児のカニックの満四歳の誕生会が開催される

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カニック Photo(C)Louisville Zoo

2011年の4月にアラスカの油田地帯で孤児となったホッキョクグマの雌の赤ちゃん(その後、カニック – "Qannik" と命名) がアメリカの魚類野生生物局 (U.S. Fish and Wildlife Service - FWS) によって保護された件は当時もかなり報道され、このカニックがアラスカ動物園からケンタッキー州のルイヴィル動物園を最終的な飼育場所として移送された一連の経緯は全てご紹介してきました。 私自身にとってはこの後にロシアで2013年にペルミ動物園でセリク、そして2014年にイジェフスク動物園でバルーなど、保護されて間もない野生孤児たちの姿と表情をこの目で見て非常に強い印象を受けたわけで、そういった野生孤児たちとの出会いへの引き金となった報道がこのルイヴィル動物園のカニックの保護についての一連の報道でもあったわけで、思い出深いことだと考えています。
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Photo(C)Louisville Zoo

このカニックは昨日1月10日に満四歳の誕生日を迎え、ルイヴィル動物園ではその日にお誕生会が開催されました。 カニックは野生出身ですので本当の誕生日はもちろんわからないわけですが魚類野生生物局 (USFWS) は便宜上1月10日をカニックの誕生日として決めたという経緯があったわけです。 昨日のこのカニックのお誕生会ですが気温の低い日であったものの多くの家族連れがカニックの誕生日を祝いに動物園にやってきたそうで、カニックにはマシュマロのろうそくのついたピーナッツバターのケーキなどのプレゼントがあったそうです。 その様子を地元マスコミの映像でご覧いただきましょう。 冒頭はCMです。

このカニックにはすでにトレド動物園生まれで同じルイヴィル動物園で飼育されているシークーがパートナーとして決まっているわけです。 野生個体をこうして飼育下に取り込む形で繁殖を目指せば飼育下のホッキョクグマの血統の多様性の維持には大変に有利なわけです。 ただしかし、こうした飼育下における血統の多様性の維持は、もとはと言えば野生のホッキョクグマの不幸(人間の都合で孤児となってしまった個体の出現)の上に成り立っているわけで、私はこういうことは理屈としては理解していたものの実際にロシアで野生孤児のセリクやバルーの不安に満ちた表情を見て実感として理解したというわけでした。 これについては 「野生孤児バルーの素顔 ~ 野生個体の不幸の上に成り立つ動物園という悲しき真実」 という投稿をご参照下さい。

(資料)
Louisville Zoo (Media Release /Jan.6 2015 - Zoo Celebrates Polar Bear Qannik’s 4th Birthday)
WDRB (Jan.11 2015 - Qannick the polar bear celebrates 4th birthday at Louisville Zoo)
WAVE 3 (Jan.11 2015 - Louisville Zoo celebrates polar bear's birthday)

(過去関連投稿)
アラスカの油田でホッキョクグマの赤ちゃんが保護!
アラスカの油田地帯で保護された赤ちゃん、アンカレッジ動物園で報道陣に公開
アラスカの赤ちゃん孤児の一般公開後の映像 ~ その視線から感じること
アラスカ・アンカレッジの動物園の赤ちゃん孤児の元気な遊び姿
アラスカの赤ちゃん孤児、月末にケンタッキー州のルイヴィル動物園へ
アラスカの孤児の赤ちゃん、月曜日にアラスカを旅立ち約6時間の空輸で新天地のケンタッキーへ
アラスカでの孤児の赤ちゃんの最後の1日、そして旅立ちの様子
アメリカ・ケンタッキー州のルイヴィル動物園のカニックの検疫終わる
アメリカ・ケンタッキー州、ルイヴィル動物園に暮らすアラスカで保護されたカニックの近況
アメリカ・ケンタッキー州、ルイヴィル動物園に暮らす野生孤児のカニックが三歳となる
by polarbearmaniac | 2015-01-11 18:00 | Polarbearology

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