街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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大阪・天王寺動物園で誕生の赤ちゃんの生後53日目の映像 ~ 発揮されるバフィンお母さんの母性





昨年11月25日に大阪・天王寺動物園でバフィンお母さんから誕生した赤ちゃんについて同園は昨日19日付けの公式ブログで生後53日目の産室内の様子を映像で公開しました。 それが上の二つです。

最初の映像ではバフィンお母さんの赤ちゃんを守るような姿勢と表情が印象的です。 この部分の映像だけ見るとバフィンお母さんはやはり育児初体験という様子が感じ取れるように思います。 余裕綽々といった感じではなく、一生懸命といった感じが表情に見えます。 全体でどれほどの時間がこういった状態なのかがわかりませんが、しかしやはりバフィンお母さんの母性が率直に発露されていると理解してこの映像を見てよいように思います。

それから私はふと思ったのですが、仮にこれが双子だったらバフィンお母さんはかなりの重荷と負担だったのではないだろうかということです。 まさに最初の段階で育児放棄が起きても不思議ではなかったかもしれません。 バフィンお母さんはひょっとして 「育児完全主義者」 ではないでしょうか? 自分が完璧にこの先に育児を継続する自信がない場合には、過去の3回のように産んだのが一頭であっても全て育児放棄を行ったのではないかという気もしてきます。 「完全主義者」であったから故の過去3回の育児放棄ではなかったでしょうか。 今回も一頭だけだが今度は十分に自分の力が及ぶと考えて育児を一生懸命やっているような気がしてしょうがありません。 今こそまさに自分の「人生 (熊生)」 の最後の勝負所と集大成なのだといったような、ある種の「賭け」のようなものを感じてしまいます。 バフィンの年齢になって(昨年12月で23歳となった)育児初体験ですから、実はこれは大変な話なのです。 一頭の育児で精一杯という感じのようにやはり私には見えますね。 これを札幌のララお母さんの、まるでふてぶてしいほどの「一見放置プレイ」 の余裕と比較することは全く意味のない話でしょう。 母親としての経験に大きな差があり、しかも以前から繰り返して書いていますが、ホッキョクグマの母親にはその母親の数だけ育児方法のタイプがあるのです。 担当飼育員さんの「バフィンの子育てする姿、とても美しいですね!」 という率直な感想は、私も全くその通りだと思います。 通常は「素晴らしいですね」と言うところを「美しいですね」と言ったところに実感が溢れています。 この最初の映像は本当に素晴らしいシーンを撮ったものだと思います。 二番目の映像ではまだ赤ちゃんの足取りがおぼつかないといった感じです。 まあ生後53日目ならばこんなものでしょう。
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「バフィンさん、少し肩に力入り過ぎだよ。 リラックス、リラックス! このブログ書いてる変な人の言うことなんか気にしなくていいからね。」
ゴーゴの母アンデルマ (2013年9月30日撮影 於 ペルミ動物園)

(資料)
天王寺動物園 スタッフブログ (Jan.18 2015 - 生後53日目のホッキョクグマの赤ちゃんの様子

(過去関連投稿)
大阪・天王寺動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 22歳のバフィン、渾身の出産
大阪・天王寺動物園がバフィンお母さんの赤ちゃんへの授乳時の音声を公開 ~ 第一関門突破の可能性強まる
大阪・天王寺動物園で誕生の赤ちゃん、第一関門突破が明らかになる ~ 産室内の様子が一部公開
ロシア・ペルミ動物園時代のゴーゴとアンデルマお母さん
ロシア・ペルミ動物園で一般公開された生後3ヶ月のゴーゴ(現・天王寺動物園)の様子
大阪・天王寺動物園で誕生の赤ちゃんの産室内モニターの映像が復活 ~ 生後三か月のゴーゴを回顧する
大阪・天王寺動物園で誕生の赤ちゃん、初めてその姿が確認される ~ 双子に見えるモニター映像
大阪・天王寺動物園のバフィン、23歳の誕生日を産室内で迎える ~ 依然双子に見える微妙なモニター画像
大阪・天王寺動物園で誕生の赤ちゃんの生後17日目の産室内映像 ~ 一頭との事実上の見解を理解
大阪・天王寺動物園で出産後約一か月が経過したバフィンお母さんへの給餌再開 ~ 海外事例との比較
大阪・天王寺動物園で誕生の赤ちゃんが生後45日目に自力で産室を出ようと試みる
大阪・天王寺動物園で誕生の赤ちゃんの生後49日目の映像 ~ はっきりしてきたその姿
by polarbearmaniac | 2015-01-19 01:00 | Polarbearology

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