街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園の二頭の赤ちゃんが戸外へ ~ フリーダムお母さんの厳しい監視

a0151913_2313563.jpg
a0151913_2285987.jpg
フリーダムお母さんと二頭の赤ちゃん Photo(C)SPITS

昨年11月22日にオランダ・レネンのアウヴェハンス動物園でフリーダムお母さんが産んだ二頭の赤ちゃんですが、とうとう本日木曜日の午前11時(日本時間の午後7時)にフリーダムお母さんと初めて戸外に登場しました。 生後89日が経過した段階でのお披露目となったわけです。
a0151913_21523573.jpg
Photo(C)Tamara Reijers/De Gelderlander

その登場のシーンを二つの映像で見ていただきましょうか。 来園者も非常に多いようです。 フリーダムお母さんが最初に登場しますが赤ちゃんたちはなかなか出てきません。 やがて母親に促されて二頭の赤ちゃんが登場します。 しかし赤ちゃんたちは互いに非常に距離をおいています。 フリーダムお母さんはその両方を非常に気にして走って片方から片方へと大忙しです。 赤ちゃんたちへの監視の眼は非常に厳しいですね。 それからプールの水を抜いていないという点は欧米の動物園では一般的です。 このアウヴェハンス動物園も同じです。





(*追記 - アウヴェハンス動物園の公式映像がその後に公開されましたので下にご紹介しておきます。)


それから、こちらをクリックしていただくと地元のユトレヒトTVのページが開きます。 そのページの右上の "Beelden van de twee ijsbeertjes" と書かれた映像はさすがに報道のプロの撮った映像だけあって素晴らしいと思います。 それから、平日にもかかわらず来園者の数は多いようです。

この下は登場してからしばらく経過した後の映像でしょう。



さらこの下ですが、赤ちゃんが離れた場所に行きますとフリーダムお母さんが監視に駆けつけています。



この下ですが、赤ちゃんの行動様式から考えればこの二頭は性別が異なるのではないかと思わせるものがあります。 しかしまだ確実なところは判断できないとは思いますが。



ともかくこうしてフリーダム親子は戸外に登場したわけですが、この13歳になったフリーダムお母さんは非常に子供たちに良く目配りのできる母親です。 性格的にはやや神経質なところもあるものの、むしろそうしたことが育児にはプラスになっていると私は考えています。
a0151913_1402196.jpg
フリーダムお母さんと二頭の赤ちゃん 
Photo(C)Ouwehands Dierenpark Rhenen

さて、このレネンのアウヴェハンス動物園にはもう一頭、フギース (フヒース)という21歳のこれまた偉大な母親がいるのですがフリーダムはこのフギースの最初の娘です。 しかし育児においてはこのフリーダムとフギースは大きくタイプが異なっているようです。 フギースはいわゆる「理性型」の母親の典型ですが、フリーダムは「理性型」と「情愛型」がうまくミックスされています。 やや「情愛型」に近いかなといったところでしょうか。 過去の映像でこのフリーダムとフギースがそれぞれ赤ちゃんを伴って戸外に初登場したシーンを比較してみましょう。 まず最初は2011年2月の映像で、フリーダムがシークーとセシの双子を連れて戸外に登場した映像です。 やはり今回と同様に子供たちへの目配りは実に大したものです。



次はフギースの映像ですがこれは非常に有名な映像で、フギースが2009年3月にウォーカーとスイマーの双子と共に戸外に登場したシーンです。 この体の小さなスイマーは数日後に溺死(検死結果では体内出血)にて亡くなってしまったわけです。 その件については是非、「  『ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)』よりの考察(8) ~ いつ頃から赤ちゃんを水に親しませるか?」 という投稿をご参照下さい。



欧州ではこのフギースのほうがフリーダムよりも母親としての評価が高いそうですが、私にはその評価には賛成できません。 私はこのフリーダムもフギースも両方の育児を実際に観察することができましたが2011年5月に見たフリーダムの育児の技量は素晴らしいものでした。 私がフギースの育児を見たのは2012年3月にルカとリンの双子に対してのものでしたが、その時は私はフギースは予想して考えていたよりもはるかに素晴らしい母親だと思ったことも事実ではありますが、しかしフリーダム以上とまでは思わなかったわけです。 しかしまあ、いずれも素晴らしい母親であることには違いはありません。

(資料)
RTL Nieuws (Feb.19 2015 - Fokken we ijsbeertjes omdat ze schattig zijn?)
De Gelderlander (Feb.19 2015 - IJsbeertweeling Ouwehands voor het eerst buiten)
AD.nl (Feb.19 2015 - IJsbeertweeling mag vandaag voor het eerst naar buiten)
SPITS (Feb.19 2015 - IJsbeertweeling ziet licht en hekwerk)
RTV Utrecht (Feb.19 2015 - IJsbeertweeling Rhenen voor het eerst in de zon)
Telegraaf.nl (Feb.19 2015 - IJsbeertweeling naar buiten)

(過去関連投稿)
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園でホッキョクグマの三つ子の赤ちゃん誕生! ~ フリーダムの快挙
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園で誕生の三つ子の赤ちゃんのうち一頭が死亡!
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園で誕生の二頭の赤ちゃんが生後24日目を迎える ~ 眼も開く
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園で誕生の二頭の赤ちゃんの近況 ~ twins と twin cubs の違い
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園の二頭の赤ちゃんは生後二か月経過 ~ フリーダムお母さんの技量
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園の二頭の赤ちゃん、互いに相手を意識し始める
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園の二頭の赤ちゃんは19日(木曜日)のお披露目を同園が告知

(*2011年5月 アウヴェハンス動物園訪問記)
遂にレネン、アウヴェハンス動物園に到着!
シークーとセシ、その伸びやかさと無邪気さの大きな魅力
フリーダムを称える
(*2012年3月 アウヴェハンス動物園訪問記)
レネン、アウヴェハンス動物園でホッキョクグマたちに御挨拶
アウヴェハンス動物園のフギースお母さんの双子の性格
フギースお母さんの性格と子育て
フリーダムお母さんと1歳になったシークーとセシの双子
by polarbearmaniac | 2015-02-19 21:30 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

エストニア・タリン動物園、新..
at 2017-11-20 01:00
仙台・八木山動物公園、苦心す..
at 2017-11-19 00:30
ロシア・イジェフスク動物園が..
at 2017-11-18 01:30
南フランス・アンティーブ、マ..
at 2017-11-18 00:30
チェコ・ブルノ動物園のライブ..
at 2017-11-17 00:30
札幌・円山動物園で完成の「ホ..
at 2017-11-16 15:00
アメリカ・コロンバス動物園の..
at 2017-11-15 14:30
ロシア・サンクトペテルブルク..
at 2017-11-15 00:30
ロシア・サハ共和国、ヤクーツ..
at 2017-11-14 01:00
アメリカ・テネシー州 メンフ..
at 2017-11-13 01:00

以前の記事

2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Lenin's Tomb: The Last Days of the Soviet Empire


Resurrection: The Struggle for a New Russia


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag