街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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アメリカ・オレゴン州ポートランド、オレゴン動物園の「国際ホッキョクグマの日」のコンラッドとタサルの姿

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Photo(C)Oregon Live

アメリカ・オレゴン州ポートランドのオレゴン動物園で飼育されている30歳の双子兄妹である雄のコンラッド と雌のタサルについては何度がご紹介してきましたが、今年のオレゴン動物園での「国際ホッキョクグマの日 (International Polar Bear Day)」 のイベントにも元気に登場している様子が伝えられています。 同園のこの「国際ホッキョクグマの日」のイベントは本来のこの日の翌日である28日の土曜日に行われました。アメリカの動物園らしくホッキョクグマにも来園者にも両方に楽しんでもらうという要素が大きいですね。 そのイベントの一部をご紹介しておきましょう。飼育展示場には雪が持ち込まれ、そしてガラスにはクリームチーズが塗られていたそうです。



さて、このコンラッドとタサルですが以前からアメリカ地質調査所 (United States Geological Survey - USGS) のホッキョクグマ生態研究に協力しているわけですが、今回は血液のサンプルを同調査所に提供したどうです。 オレゴン動物園では以前から麻酔を使用せずにホッキョクグマの血液のサンプルを採取する方法を開発した件は以前に 「アメリカ・ポートランドのオレゴン動物園が麻酔を使用せずにホッキョクグマの血液サンプル採取に成功」 という投稿をしたことがありましたが、今回もその方法でこの二頭から血液サンプルの採取を行ったそうです。 調査目的は、ホッキョクグマの摂食したものの種類によって体毛と血液にどのような影響の変化の違いがあるかというテーマだそうです。 まとまった期間にえわたって一頭には肉を中心に与え、もう一頭には魚を中心に与え、この二頭の血液サンプルから得たデータを比較するというものだそうです。 これによって温暖化がもたらす影響としてのホッキョクグマの食の変化が彼らにどのような影響を与えるかを比較調査しようということだそうです。 確かにこういった比較研究は飼育下のホッキョクグマを対象にしなければ難しいと思います。
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タサル Photo(C)Oregon Zoo

動物園においてホッキョクグマを展示し、そしてイベントなどを通して楽しみながら自然下の彼らのおかれている状況への理解を来園者に深めてもらい、そして一方でこのようなホッキョクグマの生態研究調査にも積極的に協力していくというオレゴン動物園の姿勢は、動物園でホッキョクグマを飼育する意義が何であるのかについて一つの明確な回答を我々に提示しているように思います。

(資料)
Oregon Zoo
(Zoo News/Feb.26 2015 - Zoo to celebrate International Polar Bear Day, Feb. 28)  
(Zoo News/Feb.23 2015 - Surf or turf: What's on the menu for Arctic polar bears?)
OregonLive.com (Mar.1 2015 - International Polar Bear Day at the Oregon Zoo: snow, cream cheese and big bears)
Popular Science (feb.27 2015 - Trained Polar Bears Volunteer To Give Blood For Science)
U.S. Geological Survey(USGS) (Feb.23 2015 - What’s on the Menu for Arctic Polar Bears?)

(過去関連投稿)
アメリカ・オレゴン州 ポートランド、オレゴン動物園のコンラッドとタサル ~ 別離なき永遠の双子兄妹
アメリカ・ポートランドのオレゴン動物園が麻酔を使用せずにホッキョクグマの血液サンプル採取に成功
アメリカ・オレゴン州 ポートランド、オレゴン動物園のタサルがホッキョクグマの生態研究に協力
アメリカ・オレゴン州 ポートランド、オレゴン動物園で29歳となった双子のコンラッドとタサルの「雪の日」
アメリカ・オレゴン州ポートランド、オレゴン動物園の双子兄妹のコンラッドとタサルの近況 ~ 新施設計画
アメリカ・オレゴン州ポートランド、オレゴン動物園の双子兄妹コンラッドとタサルが元気に共に30歳となる
by polarbearmaniac | 2015-03-04 13:00 | Polarbearology

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