街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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旭山動物園でイワンとルルの同居開始 ~ 今年の国内ホッキョクグマ再配置は最少レベルとなる模様

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ルルとイワン Photo(C)「Live Zoo In あさひやま」

旭山動物園の動物たちの姿の24時間ライブ配信を担当している 「Live Zoo In あさひやま」が報じているところによりますと旭山動物園のカプセル側でイワンとルルの同居が再開されたそうです。 今年もこのペアでの繁殖を目指すということを意味するわけです。 おそらくこれはイワンに全幅の信頼を置く園長さんの一途な気持ちが反映しているという感じがします。 イワンは輝かしい繁殖実績を誇る「アンデルマ/ウスラーダ系」の長子家督相続者、ルルは今や「世界的な存在の母親」となったララの双子の姉というペアです。 しかしそういった彼らではあっても人間の三倍の速さで年齢を重ねているのです。

さて、イワンとルルの同居が始まったということは、旭山動物園の個体がからんだホッキョクグマの移動はないということを意味することになります。 イワン/ツヨシ、とかデナリ/ルルといった組み合わせは今年もないということでしょう。 つまり北海道におけるホッキョクグマの移動は今年はないのだという理解でよいのでしょう。 帯広のイコロとアイラにも変化はないと一応は理解してよいと思われます。 問題は札幌のキャンディですが、彼女が一体どうなるのかはよくわかりません。 豊橋に帰還せず今年も札幌でデナリとの間で繁殖に挑戦するならばもう同居させていなければおかしいように思うのですが、同居が始まったという話は聞きません(そもそも円山動物園の公式ブログには今年に入ってからキャンディの姿は登場していません)。 なかなか微妙な問題がありそうです。 良いことなのかそうでないことなのかは別にして、私の印象ではキャンディは結局札幌に留まるような予感がします。

横浜のズーラシアではジャンブイとバリーバの同居はすでに始まっているわけですから、ズーラシアがからんだ移動もないということです。上野のデアは今年も一頭で全ての場所を悠々と占領するということだと思います。 要するに移動は大阪から白浜に移動したゴーゴだけであるということになりそうです。 そうなるといよいよ今年の日本のホッキョクグマ界の「春の陣」の話題は、ノヴォシビルスク動物園から来日するシルカと大阪と札幌の赤ちゃんたちに絞られるということになります。

こういった状況、つまり「現状維持という名の甘い蜜」そのものを支持することは私には難しく感じます。

「 いつまでもあると思うな親と金 」

この「親」 とはホッキョクグマの個体を指し、「金」 というのは時間を指すことは言うまでもありません。

(資料)
「Live Zoo In あさひやま」 (Mar.6 2015

(過去関連投稿)
「ホッキョクグマ繁殖検討委員会」の設立について
ホッキョクグマ繁殖のための再配置計画発表 ~ 「ホッキョクグマ繁殖プロジェクト共同声明」への感想
来年2014年の日本のホッキョクグマ界の変動の選択肢を考える ~ 壮大なパズルへの挑戦
存在感の希薄な「ホッキョクグマ繁殖検討委員会」 の昨今を憂う ~ 「共同声明2014」 は出るのか?
来年2015年の国内ホッキョクグマ再配置案を考える (試案) ~ キャンディの札幌残留は何故問題なのか
by polarbearmaniac | 2015-03-06 23:30 | Polarbearology

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