街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

札幌・円山動物園の赤ちゃん、環境訓練で戸外へ登場 ~ 「超大物」の雄(オス)の赤ちゃんか?

a0151913_17271592.png
(C)札幌市・円山動物園

昨年12月21日に札幌・円山動物園でララお母さんから誕生した一頭の赤ちゃんですが、21日に公開を目的としない「野外訓練」が行われたことが同園より発表されています。 生後90日が経過した段階で戸外初登場となったわけです。 今までのララの子供たちの中では10日前後早い戸外への登場ということになります。 その模様を伝える写真が同園より公開されていますのでお借りさせていただき、申し訳ありませんが補正を加えさせてもらいました。 前回の 「札幌・円山動物園で誕生の赤ちゃん、生後88日が経過 ~ 注目すべきその性別」 という投稿で私は室内でのこの赤ちゃんの写真を見て「80%は雄(オス)に見えます。」 と述べたわけですが、今回同園から公開された室外での写真を見て、その性別に関する私の予想を変えるものではないような気がしています。

私が何故このように赤ちゃんの性別に拘るかといいますと、それは私が抱いている問題意識に直結する問題だからです。 「母親は子供を出産した後の比較的早い時期から生まれた子供の性別を本能的に理解し、その性別によって子供たちに対して異なる接し方をする。」 というのが私の仮説です。 それが正しいかどうかを追及するためにはまず母親が子供に対する接し方にどのような違いがあるのかを明らかにする必要があり、第一に注目すべきなのは「関与性」と「非関与性」の問題だろうと考えるからです。 さらに母親によってもこの「関与性」と「非関与性」には幅があるということも昨年秋のロシア遠征で私の頭に深く刻みつけられたわけです。 今までその育児を複数出産回にわたって見てきたララ、シモーナ、ウスラーダといった大物たちの例を研究の主な対象にしているわけです。
a0151913_17282065.png
(C)札幌市・円山動物園

さて、今回のこの赤ちゃんの戸外での行動について飼育員さんは 「ララが離れてもほとんど気にする様子が無いというかマイペースなのか、ララだけ寝室に入っていっても特に追いかける事も無い感じ。」 と述べていらっしゃいます。 これは室内でも一貫した様子らしいことは今までの公式ブログの記述内容からもわかります。 つまりこのことは、今回のララお母さんは今までとはやや異なり、比較的「非関与性」に軸足を置いているようにも感じられるわけです。 ウスラーダは雄の出産が何度も続いている間は 「非関与性」 が大きかったものの12年ぶりに雌のザバーヴァを出産した前回は 「関与性」 に幾分軸足を移したわけです。 一方ララは、アイラ、マルルとポロロという最近二回の出産については 「関与性」 に軸足を置いていたわけです。 しかし今回は「非関与性」に幾分それを移したような印象を受けます。 ということはつまりウスラーダの例とは逆に、今回の赤ちゃんは「雄(オス)一頭」という今までのララが経験していないパターンの育児を行っているのではないか、そしてそれが幾分 「非関与性」 という形で表れているのではないかというのが現時点における私の仮説です。 こういったことはホッキョクグマの研究書に書いてあるものではなく、あくまでも私自身による問題意識によってなされている独自の研究です。

ということで、私がこの赤ちゃんに実際に会う前の現段階での性別予想は「雄(オス)」 としておくことにします。 この赤ちゃんはかなりの大物ですね。 母親の存在をあまり気にしていない様子のようです。 私が実際にこの赤ちゃんに初対面できた段階でそれまでの先入観を一度すべて消去して改めて性別の予想を行いたいと思います。 あくまでも現時点での予想は 「雄(オス)」 としておくことにします。

(資料)
札幌市・円山動物園 (動物たちのニュース/Mar.22 2015 - ホッキョクグマの「ララ」と赤ちゃんの屋外訓練をしました
円山動物園・公式ブログ (しろくま通信/Mar.22 2015 - 屋外訓練

(過去関連投稿)
札幌・円山動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 「大本命」 ララの堂々たる出産
札幌・円山動物園のララ親子の産室内でのクリスマス
札幌・円山動物園がララの赤ちゃんの産室内での姿を初めて確認し公開 ~ ララお母さんの手慣れた育児
札幌・円山動物園のララに給餌再開 ~ 静かに「勝利宣言」を行った母親の見えざる育児技量の高さ
札幌・円山動物園のララの産室・寝室内での行動への解釈私論 ~ 「未体験性別パターン」 の赤ちゃんか?
札幌・円山動物園で誕生の赤ちゃんは順調に生後2ヶ月が経過 ~ 少量情報が故のララ親子の健勝振り
札幌・円山動物園で誕生の赤ちゃん、順調に生後71日が経過 ~ 今年世界最後の戸外初登場となるか
札幌・円山動物園で誕生の赤ちゃん、生後88日が経過 ~ 注目すべきその性別
by polarbearmaniac | 2015-03-23 17:30 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

ロシア・イジェフスク動物園で..
at 2017-12-14 22:30
ベルリン動物公園で誕生の赤ち..
at 2017-12-14 20:30
ドイツ・ハノーファー動物園の..
at 2017-12-14 20:00
ドイツ・ゲルゼンキルヘン動物..
at 2017-12-14 02:05
アメリカ・ソルトレイクシティ..
at 2017-12-13 15:30
ロシア・クラスノヤルスク動物..
at 2017-12-13 01:00
ベルリン動物公園で誕生の赤ち..
at 2017-12-12 00:15
大阪・天王寺動物園のシルカの..
at 2017-12-11 01:30
エストニア・タリン動物園のノ..
at 2017-12-11 00:30
カザフスタン・アルマトイ動物..
at 2017-12-10 00:30

以前の記事

2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Lenin's Tomb: The Last Days of the Soviet Empire


Resurrection: The Struggle for a New Russia


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag