街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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おびひろ動物園のイコロの旅立ちの日が迫る

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イコロ (2012年7月7日撮影 於 おびひろ動物園)

おびひろ動物園の6歳になったイコロが東京に旅立つ日が迫ってきました。 明日11日(土)の午後に同園でイコロ(とアイラ)だけの限定展示が行われ、13日(月)の早朝6時半に同園の正門を出発する旨が帯広市より発表になっています。 空路で羽田に向かうそうですから帯広発のB737ではなく新千歳発のB777に搭載されるだろうと思います。 そして同日、東京の恩賜上野動物園に到着することとなります。

イコロの旅立ちについて思うといろいろ感慨を覚えざるを得ません。 私もこのイコロとキロルの一般公開の初日から円山動物園でその姿を見てきた者ですし、この双子のお別れ会にも立ち会ってきましたし、その日の夜に先回りして帯広に行き、翌日の双子のおびひろ動物園到着と搬入の様子も見てきたわけでした。 なかなか思い出深いものがあります。 今回のイコロの旅立ちは北海道のファンの方々には非常に寂しく感じられるでしょうが、しかしイコロにとっては遅かれ早かれ訪れるべき日なのです。 今後イコロは東京でデアをパートナーとして繁殖の舞台に立つことになるわけですが、これは彼の人生 (Bear’s life) にとっての大きな飛躍を意味することになります。 北海道のファンの方々には温かくイコロの旅立ちを見守っていただきたいと思います。
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イコロ (2012年7月7日撮影 於 おびひろ動物園)

そもそもイコロが上野動物園に移動するだろうという話はかなり以前からささやかれていたわけでした。 処々の事情でそれはすぐには実現しなかったわけですが、しかし今回は「満を持して」という感じが強くします。 そしてやはり日本の動物園の主導的立場にある恩賜上野動物園へのイコロの移動は、やはり上野に座るべきホッキョクグマの若年個体は日本において繁殖に成功し続けているララの子供たち以外にはありえないということをも示した結果になっていると思います。 物事には 「本筋」 とか 「あるべき形」 とか 「本来の姿」 といった、要するに legitimacy といったものがあるわけで、やはり日本の Mittelpunkt たる上野動物園に存在すべきなのはアンデルマやウスラーダやシモーナの子供たちではなくララの子供たちであるということは正にこれにあたるわけです。 これは、実際にデアとイコロとの間で繁殖に成功するかどうかといったこととはまた別の話なのです。
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イコロ (2012年7月7日撮影 於 おびひろ動物園)

今回おびひろ動物園は冬期閉園中にもかかわらずイコロ(とアイラ)の特別展示を行うというのはなかなか配慮に富んだやり方だと思います。 最近の同園はイコロとアイラに対するケアが以前と比較するとやや行き届いていないのではないかと思えることがないわけではなかったわけですが北海道でのイコロに別れを告げるチャンスをファンに与えてくれるだけでも感謝すべきことだと思います。 私はと言えば、上野動物園でのイコロについてその様子を追い続けていきたいと願っています。 デアとイコロという「黄金のペア」の今後というものには目が離せないということです。

(資料)
帯広市 (ホッキョクグマのイコロが旅立ちます

(過去関連投稿)
イタリアよりデアが元気に上野動物園に到着
上野動物園がイタリアのマスコミ取材に対して、デアのパートナーに雄の若年個体導入の意向を語る
久方振りの上野動物園でデアとの対面 ~ 姉に瓜二つのラテン的美女の将来のパートナーは?
盛夏の上野動物園、日曜日午後のデアの姿
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晩秋の晴天下に女神デアは何を想う? ~ 牙を剥いた「不気味な力」の前に苦境となった(?)上野動物園
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若きイコロ、「その機は熟したり」 と考えるべきか?
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女神デア、ブイとポリタンクの日曜日 ~ 「ラテン的気質」 の克服による安定した情緒が若さと結合
おびひろ動物園のイコロが遂に恩賜上野動物園へ! ~ イコロ、日本の首都・東京で繁殖の檜舞台へ
by polarbearmaniac | 2015-04-10 17:00 | Polarbearology

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