街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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アメリカ・ニューヨーク州バッファロー動物園のカリーがミズーリ州のセントルイス動物園に無事到着

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カリー Photo(C)Kelly Ann Brown/Buffalo Zoo

アメリカ・アラスカ州で野生孤児で保護されアラスカ動物園から2013年5月にバッファロー動物園に移送された以来バッファロー動物園で飼育されてきた2歳の雄のカリー (Kali)がミズーリ州のセントルイス動物園に移動することが事実上内定したことはすでに「アメリカ・バッファロー動物園のカリーがセントルイス動物園に移動へ ~ 繁殖計画(SSP)主導者の主体性 」という投稿でご紹介していました。 このカリーですが5日にテネシー州のメンフィス経由でバッファロー動物園からセントルイス動物園への移送が行われ無事にセントルイス動物園に到着したことがセントルイス動物園より発表されました。予想費用は輸送を担当したフェデックス社の負担で行われたとのことです。輸送にはバッファロー動物園の担当者が付き添ったそうです。その移送の様子、及びそれを報じるTVニュースを見てみましょう。





カリーは30日間の検疫期間を経て6月6日から同園の新施設 (“McDonnell Polar Bear Point”) で一般公開が開始される予定だそうです。現在カリーにはポリタンクなどのおもちゃも与えられているそうで、大変楽しく遊んでいるとのことです。6年間にわたってホッキョクグマが不在になっていたセントルイス動物園はこうして念願のホッキョクグマの再飼育に成功したわけですが、本当にホッキョクグマが再飼育できるかの見通しが不透明な段階で巨額な資金を投じて新飼育展示場の建設計画を進めたというのは勇気のあったことだと思います。このセントルイス動物園においてホッキョクグマが不在となってしまった経緯については「アメリカ ・ セントルイス動物園のホッキョクグマの飼育再開への強い意欲 ~ 美しき双子姉妹の死を越えて」という投稿をご参照下さい。



さて、次なる問題はカリーのパートナーです。カリーは野生出身個体ですから一応どの雌の個体ともペアを形成できるわけですが、アメリカにおける飼育下の個体の現状を考えると実はこれもおいそれとはいかない状況のように思います。これだったらバッファロー動物園に留まってルナをパートナーとして繁殖に挑戦させたほうがよいという考え方は十分にあり得たとは思いますが、しかしそういった流れを作ろうとしたバッファロー動物園は少々やり過ぎてしまったように思います。このカリー(そしてルナ)の今後のパートナー獲得問題については事態の推移を注視したいと思います。

(資料)
Saint Luois Zoo (Press Release/May.8 2015 - Polar Bear Kali Arrives in St. Louis)
FedEx (May.8 2015 - Orphaned Polar Bear Cub Finds Forever Home)
St.Louis Post Dispatch (May.8 2015 - Polar bear arrives at St. Louis Zoo – via FedEx)
Buffalo News (May.8 2015 - Kali, the polar bear, now at new home at St. Louis Zoo)

(過去関連投稿)
(*以下、カリー関連)
アメリカ・アラスカ州の北西岸でホッキョクグマの孤児の赤ちゃんが保護!
アメリカ・アラスカ動物園で保護された野生孤児のカリーが今春に期限付きでバッファロー動物園へ
アメリカ・アラスカ動物園で保護されている野生孤児のカリーの一般公開が始まる
アメリカ・アラスカ動物園で保護されている野生孤児のカリーを間近で撮り続けている専属カメラマンの視点
アメリカ ・ アラスカ動物園で保護されている野生孤児の赤ちゃん、カリーの近況と今後について
アメリカ・アラスカ動物園の野生孤児カリー、来週後半に ニューヨーク州のバッファロー動物園へ
アメリカ・アラスカ動物園の野生孤児カリーがニューヨーク州のバッファロー動物園に無事到着
(*以下、バッファロー動物園、及びルナとカリー関連)
動物園による情報公開 ~ アメリカ・バッファロー動物園でのホッキョクグマ連続死亡事件
繁殖のために住み慣れた動物園を旅立ったホッキョクグマ ~ ヘンリー・ヴィラス動物園のナヌークへの期待
アメリカ・バッファロー動物園のホッキョクグマ新展示施設建設へ篤志家の多額な資金寄付
アメリカ・ニューヨーク州、バッファロー動物園の苦悩 ~ ホッキョクグマ新施設建設の資金不足
アラスカで保護された野生孤児カリーをめぐるバッファロー動物園とセントルイス動物園との微妙な関係
アメリカ ・ ニューヨーク州、バッファロー動物園で遂にルナとカリーが初顔合わせ
アメリカ ・ バッファロー動物園でルナとカリーの正式な同居展示が開始 ~ カリーの今後について
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園でのルナとカリーの同居は順調に推移
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園の新施設建設の不足資金を州政府が一部負担の意向示す
アメリカ・バッファロー動物園がルナの移動可能性に言及 ~ 報道されている状況は本当に事実なのか?
アメリカ・バッファロー動物園の新施設建設資金の露骨な寄付募集活動に眉をひそめる地元の財団・基金
アメリカ・ニューヨーク州のバッファロー動物園に凝縮した新施設建設の問題 ~ 主役は来園者か動物たちか?
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園のルナとカリーの近況 ~ 展示需要と個体数のアンバランス
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園の新施設建設に対し州議会が州予算よりの援助を承認
アメリカ・バッファロー動物園が野生孤児カリーの継続飼育を狙い、遂に上院議員にFWSへの説得を依頼
アメリカ・バッファロー動物園が遂に新施設建設資金の全額調達に成功 ~ 「悪しき前例」 の危険性
アメリカ・ニューヨーク州 バッファロー動物園のカリーの引き続きの同園での飼育が決定となる
アメリカ・ニューヨーク州バッファロー動物園でルナとカリーの一歳のお誕生会が開催される
アメリカ・バッファロー動物園の野生孤児カリーの成長記録写真集 ("Kali's Story") が発売へ
アメリカ・ニューヨーク州、バッファロー動物園のルナとカリーの近況 ~ 新飼育展示場は2015年秋に完成
アメリカ・ニューヨーク州、バッファロー動物園のルナが約4.3メートル下の堀に転落、救出後に精密検査へ
アメリカ・ニューヨーク州、バッファロー動物園のルナの精密検査の結果が発表 ~ 左後脚二か所の骨折
アメリカ・ニューヨーク州、バッファロー動物園で堀に転落し骨折したルナの治療が長期化へ
アメリカ・ニューヨーク州バッファロー動物園が転落事故で骨折し長期療養中のルナの現在の様子を公開
(*以下、セントルイス動物園関連)
アメリカ・バッファロー動物園のカリーがセントルイス動物園に移動へ ~ 繁殖計画(SSP)主導者の主体性
アメリカで登場したホッキョクグマ輸入の特別枠要求への動き
アラスカで保護された野生孤児カリーをめぐるバッファロー動物園とセントルイス動物園との微妙な関係
アメリカ ・ セントルイス動物園のホッキョクグマの飼育再開への強い意欲 ~ 美しき双子姉妹の死を越えて
by polarbearmaniac | 2015-05-09 23:00 | Polarbearology

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