街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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釧路市動物園のミルクの成長、及び最近の話題を振りかえる

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ミルク (2013年5月1日撮影 於 男鹿水族館)

釧路市動物園で飼育されている2歳の雌のホッキョクグマのミルクについては直立歩行を行うホッキョクグマとして最近非常に話題になっています。最近の話題について考える前にミルクの成長についてNHKの「動物の赤ちゃんミニアルバム」という番組で振りかえってみましょう。私が見た記憶のないシーンも結構あります。当初のミルクが「プール嫌い」となったエピソードも興味あるところです。 音声は必ずonにして下さい。



そして最近の直立歩行を中心とした遊びを報じるニュース映像です。





このミルクの直立歩行は実に興味深いものです。 私はこういったことを含めてこのミルクの遊びといったものの意味を考えてみたことがあるのですが、それは「ミルクの遊びの本質を探る ~ 一つ一つの小さな喜びを積み上げて日々の生き甲斐へと見事に昇華」という投稿で全て語り尽くせたと思っています。

同じ熊としてやや不気味(ではなく実に気の毒)な映像がありますのでご紹介しておきます。 これはアメリカのニュージャージー州で撮影されたものなのですが公開された当初はクマのこうした歩行について信憑性を疑う声も多く謎の映像とされていたわけですが、実はこのアメリカグマ(Ursus americanus)は両前脚をケガをしていて特に右前脚は全く動かせないためにこうした二足歩行の歩き方を習得したのだということを専門家が語ることによって謎は解けたということでした。 これを伝えるアメリカのABCのニュースです。



それからこの下はカナダで撮影されたもので親子のようですが、やはり母親は前脚をケガをしているようです。



ミルクの歩き方は「直立歩行(Upright walking)」であり、上のアメリカグマの映像は「二足歩行(Bipedal walking)」 です。ミルクの立ち上がって歩く姿を「二足歩行」という用語を用いているマスコミもあるわけですが、これは微妙に正確性に欠ける言い方のような気がします。その逆に上の映像では英語で ”walking upright" というキャプションは付いていますが、これもいささか雑駁な言い方でしょう。 これは正確には "Bipedal walking" です。

さて、最近の話題といったらやはりミルクの首にコーンが挟まってしまったというアクシデントでしょうか。



実はホッキョクグマの首に何かが挟まってしまって取れなくなったというケースではもっとひどいものがありました。 それはロシアのチェリャビンスク動物園のアルツィンの頭のタイヤが抜けなくなってしまったという事件です。 この詳細ついては「ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のアルツィンの頭のタイヤが抜けなくなりレスキュー隊が出動」という投稿をご参照いただきたいのですが、この下をクリックしていただいて開いたページの動画でこのタイヤの取り外し作業の様子をご覧ください。

ミルクにもアルツィンにもケガが無くて本当に何よりでした。

さて、このミルクの将来のパートナーについてもそろそろ視野に入れておかねばならないわけで、それは稿を改めていろいろと考えてみたいと思います。
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ミルク (2013年5月1日撮影 於 男鹿水族館)

(資料)
NJ.com (Aug.7 2014 - Bear spotted walking upright is real, and probably injured, officials say)
Daily Mail (Aug.6 2014 - Trying to fit in? BEAR walks upright on its back legs through New Jersey neighborhood)

(過去関連投稿)
ミルクの遊びの本質を探る ~ 一つ一つの小さな喜びを積み上げて日々の生き甲斐へと見事に昇華
釧路市動物園の「遊びの天才」ミルクを親子関係から考える ~ 「コロ/クルミ」 と 「クルミ/ミルク」の違い
釧路市動物園のミルクを中国の人民日報、新華社通信が報道 ~ “牛奶 (Milk) 的特技是直立行走。"
ロシア・ウラル地方、チェリャビンスク動物園のアルツィンの頭のタイヤが抜けなくなりレスキュー隊が出動
by polarbearmaniac | 2015-05-11 22:30 | Polarbearology

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