街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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バフィン、ゲルダ、そしてララ、その母親としての違いに対するロシアのファンの方々の反応

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バフィンとモモ (2015年5月23日撮影)

ここ数日、モスクワ動物園のホッキョクグマ飼育展示場からのライブ映像を長い時間見ていたりなどして十分は時間が無いせいか、先週末の天王寺動物園の訪問投稿が「投稿準備中」となったままでなかなか進まないわけですが、その他にやはり見ていておもしろいのはいくつものロシアのSNSサイトで、そこに集っていらっしゃるロシア、特にノヴォシビルスクのシルカのファンの方々の意見です。 実は大阪でシルカが検疫期間中にそういった方々は日本の多くのファンの撮影したホッキョクグマの動画を見て楽しんでいらっしゃったようで、シルカの公開後もこれは変わらないようです。 そしてそうした話題の中で時々登場するのがノヴォシビルスクのシルカの母親であるゲルダと大阪のモモの母親であるバフィン、この二頭の母親としての違いについてです。 こういった比較は同じようなシーンを撮影した動画を比較して行われるケースが多く、そしてノヴォシビルスクのファンの方々の意見の多くはゲルダお母さんへの高評価とバフィンお母さんへの低評価となるわけですが、これはまあしょうがないことでもあるでしょう。(私自身のこの二頭の母親に対する評価はロシアのファンの方々とはかなり意見が違います。)
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バフィンとモモ (2015年5月23日撮影)

そういった比較のうち私が大阪で23日に撮ったバフィン親子の動画を比較の対象としたものが一つのSNSサイトでありましたのでご紹介しておきます。 実はそれは以下の映像です。

バフィンお母さんは素敵なお友達? (Is Baffin the polar bear
both Mother and Playmate to Momo the 6-month-old cub at Tennoji Zoo?)


この上の映像と比較の対象として提示されたのがノヴォシビルスク動物園での昨年のゲルダおお母さんとシルカのライブカメラの早送りされた以下の映像です。(実はこの映像、私も昨年にご紹介したことがありました。)



そのロシアの方は私の映像について「モモはお母さんと遊びたいのにバフィンはその年齢(あるいは性格)によってモモの相手などできないためにイライラしてモモに吠えかかったり怒ったりしている。 だけどゲルダはそんなことなどしなかった。」という意味でゲルダ親子の映像が比較の対象に挙がっているわけです。 私はこの二つのシーンの場面背景は異なり、そして意味するものも少々違うと思うのですが、しかしそういったロシアの方の意見は意見として非常におもしろいと思います。ロシアの別のファンの方々の中はこの比較についてはバフィンに同情的な意見やら、ゲルダだって似たようなものだったなどとバフィンお母さんを弁護する方などもいたりして、やはりいろいろな意見もあるようです。 バフィン親子でしたら、むしろ以下のシーンと比較していただいたほうがよかったと思います。

親子の交歓 (Baffin the polar bear and her cub confirm their love playfully each other at Tennoji Zoo Osaka, Japan)

それからたとえば以下はロシアの誇る世界で最も偉大な雌のホッキョクグマであるウスラーダと彼女の娘であるザバーヴァとの昨年9月のシーンですが、むしろこれはバフィン親子の比較対象として最初に挙げられたシーンと非常に近いシーンです。

ウスラーダと娘のザバーヴァ(Zabava spoils Uslada, at Leningrad Zoo, in Saint Petersburg, Russia)

さて、そして次はあのモスクワのシモーナです。 2012年の映像です。

シモーナお母さんと三つ子 (Simona and her triplet cubs at Moscow Zoo on Mar.31 2012 - (4))

さて、最後にこの上の映像のシーンを札幌のララ親子の同種のシーンに求めれば以下のようなシーンでしょう。 ただしこれも少々意味合いが違うわけですが。


何事にも寛容の二文字のララお母さん (Lara tolerates the rudeness of her cub)
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ララとオクタヴィアン(仮称) (2015年4月5日撮影)

こういったロシアのファンの方々は実は以前から札幌のララお母さんとオクタヴィアン(仮称)、そしてアイラやマルルやポロロとの動画なども見て楽しんでいられるようですが、実はロシアのファンの方々からは札幌のララお母さんと昨年のゲルダお母さんとを比較した意見というものが全くといって良いほど出てきませんし、まずもってララお母さんへの賞賛はあっても批判というものが出てきません。 雰囲気から察するに、やはりララお母さんはゲルダお母さんと比較できるような普通の相手ではなく、実は途方もないような「強敵」だということがおわかりになっているのでしょう。 つまり、ララお母さんの映像でのシーンに対して「ゲルダだったらもっとうまくやった」という具体的な映像が見つからないということのように思います。
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アイス (2012年4月20日撮影 於 王子動物園)

それから。先日神戸の王子動物園でアイスが亡くなったわけですが、アイスの献花台が設けられていることに対してロシアのファンの方々は非常に驚かれているようです。 「日本人というのは一頭のホッキョクグマが亡くなったことに対してでも、これだけのことを行ってその死を悼んでいる。」という驚きのようで、ロシアでは考えられないということのようです。 「日本人は実に生き物の死を深く考える人々である。」と敬意と称賛の声があがっていました。
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シルカ (2015年5月23日撮影)

あるロシアのファンの方は、「シルカが旅立ってからもう二か月になるが、私の心の傷が癒されることはない。」としみじみと語っていました。 しかしそういった方々も連日のようにネット上にアップされるシルカの映像、そしてその他の日本のホッキョクグマたちの映像を楽しみにしていらっしゃるようです。 そしてそういった映像の一つ一つに非常に喜んでいらっしゃることはなによりのことです。
by polarbearmaniac | 2015-05-27 23:55 | Polarbearology

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