街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

ベルリン動物園のトスカ(故クヌートの母)、本日午前の同園での倫理委員会で安楽死執行が決定

a0151913_2310866.jpg
トスカ (故クヌートの母)
(2013年12月31日撮影 於 ベルリン動物園)

ドイツよりの最新の報道、及びベルリン動物園の発表によりますと、この一つ前に投稿した「ベルリン動物園のトスカ(故クヌートの母)、今週中に安楽死執行か? ~ 同園で倫理委員会が召集」でご紹介していたベルリン動物園で本日月曜日の朝に開催された倫理委員会は、同園で飼育されている推定28歳の雌のホッキョクグマであるトスカに対して彼女を苦しみから解放するために安楽死の処置をとることを決定したとのことです。この倫理委員会を構成するメンバーは同園の園長さん、園内外の複数の獣医さん、同園の複数の飼育員さん、ベルリン自由大学の動物福祉担当官などから成っていたそうです。基本的に園内で飼育している動物を安楽死させる際の、決定のプロセスの最終段階がこの倫理委員会による決定となるわけです。

現在のトスカの状態ですが実はここ数週間大きく悪化しており、視覚、嗅覚、味覚が失われているそうで、それでも彼女は摂食は維持しているそうですが体重が非常に減少しており、ここ二週間は獣舎の部屋で過ごしている状態だそうです。つまりもう飼育展示場を歩かないということなのでしょうか。トスカへの安楽死の執行は数日中に行われるとのことです。多分明日の火曜日、遅くともその次の水曜日なのではないでしょうか。

まあこれはしょうがないのでしょうね。「生きていてくれさえすればよい」といった日本人の感じ方ではやはり若干の違和感は残るのですが。 

以下は実は大変に貴重な映像です。クヌートが亡くなる二か月ほど前の2011年1月初旬の映像ですが、故クヌートと彼の母親である今回問題のトスカが一緒に水に入っている映像です。もちろん互いが互いを母親だとか息子だとかという認識は全くしていないわけです。



いよいよクヌート、そして彼の母親であったカナダの野生孤児から東ドイツのサーカス団を経てベルリン動物園で暮らすという数奇な運命を辿ったトスカ、この親子の「華やかで悲しい」ドラマは完全に幕が下りる時間が迫っているようです。

(資料)
Zoo Berlin (Zoo Tier-News/Jun.22 2015 - Greise Eisbärdame Tosca wird von ihrem Leiden erlöst)
Berlin Online (Jun.22 2015 - Mutter von Eisbär Knut wird im Zoo eingschläfert)

(過去関連投稿)
トスカ(クヌートの母)とサーカス団の悲しきホッキョクグマたち
ベルリン動物園のトスカ(故クヌートの母)、今週中に安楽死執行か? ~ 同園で倫理委員会が召集
by polarbearmaniac | 2015-06-22 22:30 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

ロシア南部 ・ ドン河下流の..
at 2017-06-27 19:00
ロシア・ノヴォシビルスク動物..
at 2017-06-26 23:50
アメリカ・オレゴン動物園のノ..
at 2017-06-25 22:30
ロシア・サンクトペテルブルク..
at 2017-06-24 23:30
ロシア・ペンザ動物園のベルィ..
at 2017-06-23 23:00
ロシア・西シベリア、セヴェル..
at 2017-06-22 23:00
ロシア・中部シベリアに記録的..
at 2017-06-21 18:30
アメリカ・フィラデルフィア動..
at 2017-06-20 23:50
デンマーク・オールボー動物園..
at 2017-06-19 22:00
オーストラリア・ゴールドコー..
at 2017-06-19 20:30

以前の記事

2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin