街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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オランダ・エメン動物園でノルチェとラーレの一般公開が始まる ~ 乗り越えられる既存の「基準」

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ノルチェとラーレ Photo(C)Dierenpark Emmen

オランダ東部の人口11万ほどの街であるエメン(Emmen) の動物園 (Dierenpark Emmen) は、今後欧州の希少動物繁殖計画(EEP)のホッキョクグマに関して幼年・若年の雌の個体が繁殖可能な年齢となるまで飼育される集中基地としての役割を担う件についてはすでに何回か投稿してきた通りです。このたび2012年11月にオランダの「動物帝国(Dierenrijk)」で誕生したノルチェとドイツのブレーマーハーフェン臨海動物園で2013年12月に誕生したラーレに二頭についてすでに受け入れを完了していたわけですが、この二頭について先週の土曜日に一般公開が開始されたニュースが入ってきています。地元TV局のニュース映像を見てみましょう。やはり一眼レフを持った来園者が何人もいるようです。



先週の欧州は温度が上昇し多くの都市で気温が30℃を超えたわけですが、この二頭の動きにはあまり影響はなかったようだと報道は伝えています。別の映像も見てみましょう。



実は2016年にこのエメン動物園が増強される形で新しいテーマパークであるWildlands Adventure Zoo Emmen が完成するそうで、その後この二頭はそちらのほうに移るようです。そこではホッキョクグマの飼育展示場のスペースとして7000㎡が用意されるそうです。こういった広大な面積を持つ新施設が雌の幼年・若年個体の集中基地となるという状況は、やはり欧州のホッキョクグマ事情はさらなる新しい展開をもたらすことになるでしょう。「マニトバ基準」といったような既存の「基準」ですら、こうやってもう乗り越えられていくわけですから、欧州での状況には目を離すことができないわけです。 円山動物園の打ち出している欧州個体とララファミリーとの個体交換構想ですが、確かに正論であり正しいわけですが、やはり実現へのハードルは段々と高くなっていることは間違いないものと思われます。

(資料)
Dierenpark Emmen (Jul.4 2015 - Warm welkom voor ijsberen)
Emmen.nu (Jul.4 2015 - Warm welkom voor ijsberen Noordje en Lale)
RTV Noord (Jul.4 2015 - IJsberenvrouwtjes uit Emmen showen zich voor het eerst aan publiek: 'Ze worden nog behoorlijk groter')
ZuidOosthoeker (Jul.5 2015 - Hitte deert ijsberen niet)
AD.nl (Jul.4 2015 - In hitte niet ijsberen maar verfrissende duik)

(過去関連投稿)
欧州がホッキョクグマの幼年・若年個体をプールする 「集中基地」 を計画 ~ 雌はオランダ、雄はイギリスへ
ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園のララ(ラーレ)のお別れ会が開催 ~ エメン動物園へ
オランダ・エメン動物園でのノルチェとラーレの近況 ~ オクタヴィアン(仮称)の移動先となるか?
by polarbearmaniac | 2015-07-06 23:30 | Polarbearology

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