街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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アイラとシルカ、二つの光 ~ "Der Sonnenschein in Aïra" und "Das Mondlicht auf Shilka"

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アイラ (2012年7月7日撮影 於 おびひろ動物園)
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シルカ (2015年6月27日撮影 於 大阪・天王寺動物園)

前にも書きましたがアイラ(2010年12月25日生まれ - 現 おびひろ動物園)とシルカ(2013年12月10日生まれ - 現 天王寺動物園)は雌の幼年・若年個体として対極のタイプの存在のように私は感じています。 審美的観点に立てば「陽光」輝きが発散するアイラ、「月下」の光の情緒の照射するシルカとでも言ったところでしょうか。この二頭の生後ほぼ同じ時期の写真を比較してみましょう。 上の二枚は両者とも生後約一歳半での姿です。 シルカにはやはりある種の茫洋とした「ロシア臭」を感じさせるのに対しれアイラはララファミリーに特有の豪奢さ、鋭敏さを感じさせます。 次にこの二頭の生後約9~10か月での写真を比較してみます。 なかなか似たようなポーズの写真がないので苦労します。
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アイラ (2011年11月19日撮影 於 札幌・円山動物園)
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シルカ (2014年9月13日撮影 於 ノヴォシビルスク動物園)

やはりアイラには感情と表情の鋭敏さを感じさせますし、シルカには刺激に対する受忍の大きさを感じさせます。 さて、次は映像です。同じようなシーンで共に約1歳半の映像です。


アイラの表情の変化(2012年7月7日撮影 於 おびひろ動物園)


シルカの表情の変化(2015年5月23日撮影 於 天王寺動物園)

次に同じように約9ヶ月を経ての時点の両者です。


アイラの水でのおもちゃ遊び
(2011年10月24日撮影 於 円山動物園)



シルカの水でのおもちゃ遊び
(2014年9月12日撮影 於 ノヴォシビルスク動物園)


上のいずれの写真や映像では体格的にはシルカのほうが優っていることは間違いないでしょう。 それから、私はこのアイラの輝きというものは生後一年を経てまだララお母さんのもとにいた時期から放たれ始めたと考えています。 以下は2012年1月の映像ですが、そういったものの萌芽をはっきりと見ることができます。


アイラとララお母さん(2012年1月21日 於 札幌・円山動物園)

そしてシルカの「渋味」といったものは以下の映像のようにノヴォシビルスク動物園での環境によるところが大きいように思います。


シルカとゲルダお母さん
(2014年9月12日撮影 於 ノヴォシビルスク動物園)


再びほぼ同じ時期のアイラとシルカです。
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アイラ(2011年11月20日撮影 於 円山動物園)
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シルカ(2014年9月13日撮影 於 ノヴォシビルスク動物園)

このアイラとシルカには三歳の年齢の開きがるのですが、どちらがどちらとも言えないほどに素晴らしい雌のホッキョクグマです。 他の方の撮られた写真や映像ならばもっとうまい比較ができると思いますが、今回はなんとか自分の撮ったものだけを並べて比較してみました。

(*後記 - ノヴォシビルスクのシルカファンの方々はオクタヴィアンが雌だと判定されて落胆しているようです。シルカのパートナーはオクタヴィアンがよいというのが皆さんの一致した意見だったからです。さて、ではアイラのパートナーですが、私はオクタヴィアンがエメン動物園に移動するならば、おそらくヨークシャー野性動物公園のピセルが日本に来る可能性を否定できないような気がします。 ピセルは「ロストック系」であり、すでに雄の集中基地入りしているわけです。 しかしアイラにはマルルとポロロという、ピセルと同じ年齢の二頭の妹たちという手強いライバルがいるわけです。)
by polarbearmaniac | 2015-07-11 01:00 | Polarbearology

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