街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア・西シベリア、ノヴォシビルスク動物園のゲルダに囁かれる妊娠の可能性と大きな期待

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ゲルダ(2014年9月13日撮影 於 ロシア、ノヴォシビルスク動物園)

当然と言えば当然予想しうることであり、それを今更ここで投稿するようなものではないかもしれませんが、ロシア・西シベリアのノヴォシビルスク動物園のペアであクラーシン(カイ)とゲルダのペアとの間での第一子のシルカに引き続く次の繁殖が期待されており、そして同園とその周囲はゲルダが妊娠を窺わせるような状態であることを確認できるといった気分になっているようです。

昨年の11月23日にシルカはゲルダお母さんから突然引き離されたわけですが、ゲルダお母さんの方はその後の12月にクラーシン(カイ)との再会があり、そしてそれ以来このペアは同居を続けてきたわけで、当然の道筋を辿って次なる赤ちゃんの誕生が非常に期待できるレールに乗ったわけです。 その結果と言ってよいでしょうかゲルダは最近非常に食欲が増し体つきが非常に丸くなっているそうです。 そしてクラーシン(カイ)に対する態度が突然として攻撃的になったりもしているそうですが、こういった兆候についてノヴォシビルスク動物園側はコメントを控えているといった状態で、あまり大騒ぎされたくないということが背景にもあるようです。 この件を報じる7月10日地元TVのニュースの該当部分を見てみましょう。



それから、非常に最近のゲルダの姿を見て見ましょう。





世界のいくつかの動物園でも雌のホッキョクグマが毎年このような状態になる例はいくつもあるわけで結果的にはそういった例のほとんどが「偽妊娠(pseudopregnancy」と思われる例だったということで最終的な結論が出てしまうわけですが、このノヴォシビルスク動物園のゲルダについてはすでに一度出産・育児に成功しているわけで今回も極めて有望であることは間違いないものと思われます。 それは多分、男鹿水族館のクルミを出産の可能性の確率においては、遥かに凌いでいると思われます。 これがゲルダがロシアのホッキョクグマである所以なのです。 こういった出産の有望性を私なりにランク付けしてみれば、

S(大本命)
A(本命)
B(有望)
C(可能性あり)
D(大穴であり通常の想定では範囲外)

E(可能性なし - 繁殖行動なし)


とでもしておきたいところです。 SからDまでが繁殖行為のあった雌の個体Eは繁殖行為が確認されなかった個体という分類となります。 昨年のSは札幌のララ、モスクワのシモーナ、レネンのフリーダムという別格の「大本命三羽烏」ということは申し上げていましたし、実際その通りにこのSランクの三頭は見事に出産があったわけです。 Sについては「外れる」ということのないほど確実な個体を意味します。 他に昨年暮れに出産を果たしたホッキョクグマで言えばロッテルダムのオリンカがB.ニュルンベルクのヴェラがA、ロストックのヴィルマがB,アンティーブのフロッケがD、大阪のバフィンがCといったところではなかったでしょうか。
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ゲルダ(2014年9月13日撮影 於 ロシア、ノヴォシビルスク動物園)

そうすると今年の年末のゲルダですが私はAと予想しておきたいと思います。 まだSにはなってはいないと思います。 そうではあってもAということはつまり相当に確率は高いということです。 日本で言えば男鹿のクルミはC、札幌のキャンディもC、そういったところでしょう。 旭川のルルとサツキはDでしょう。その他の国内の雌の個体についても繁殖行為があったのであればDという理解と予想でよいでしょう。 こういったことも含めてホッキョクグマの雌というのは、その出産の可能性、母親となったあとの育児技量、これらは全てランクと序列が付く世界なのです。

(資料)
Новосибирские новости (Jul.13 2015 - Белые медведи в Новосибирском зоопарке снова ждут малыша? )

(過去関連投稿)
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by polarbearmaniac | 2015-07-13 23:30 | Polarbearology

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