街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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カザフスタン・アルマトイ動物園のアリコルの夏の日 ~ 情報の少ない旧ソ連圏のホッキョクグマたち

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アリコル Photo(C)Today.kz

中央アジアのカザフスタン共和国の最大の都市であるアルマトイの動物園に暮らす25歳の雄のホッキョクグマであるアリコルについては今まで何回か投稿してきました。彼は1989年12月にロシアの西端にあるカリーニングラードの動物園であのスネジンカから誕生したわけですが、その後の一年を経過した翌年の12月にアルマトイの動物園に移動し、それ以来ずっとこの動物園で暮らしてきました。旧ソ連圏の動物園には典型的な飼育展示場の狭さという難点があるわけですが、このアルマトイ動物園のホッキョクグマ飼育展示場もその例外ではありません。しかし彼はパートナーだった故クリスティーナとの間で何回か繁殖に挑戦し、ようやく一頭が人工哺育で成育したわけで、それがチェコ・ブルノ動物園のウムカであることもすでにご紹介しています。
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アリコル Photo(C)Today.kz

アルマトイはここ数日40℃にもなる大変な暑さでアリコルも日陰に横たわって暑さをしのいでいる状態であることが地元のマスコミによって報じられています。ロシアの大部分の動物園やこういった旧ソ連圏の動物園に暮らすホッキョクグマたちの情報は非常に少なく、果たして彼らが元気でいるのかどうかも良くわからないといった状態であり、何か報道がなされた場合はたとえそれが小さな情報であっても見落とさないようにしなければならず大変です。 今年の6月のアルマトイ動物園でのアリコルの映像がありましたのでご紹介しておきます。



また、これは以前にもご紹介していますが今年2月の「国際ホッキョクグマの日」におけるアリコルの様子を伝えるTVニュースの映像も再度見ていただきましょう。



ともあれ、アリコルは健在です。安心しました。こういった地域の動物園ももう少し動物たちの近況を数多く発信してくれるとありがたいのですが、どうもそういう必要性は感じていないようです。
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アリコル Photo(C)Today.kz

動物たちを個体名で認識するという習慣の希薄な地域では必然的に情報の発信が乏しくなる傾向があるということだけは言えそうです。

(資料)
Zakon.kz (Jul.17 2015 - Как спасаются от жары обитатели алматинского зоопарка)
Today.kz (Jul.17 2015 - Как животные Алматинского зоопарка спасаются от жары)
КазИнформ (Feb.27 2015 - Алматинский зоопарк впервые отметил День полярного медведя)
Zakon.kz (Feb.27 2015 - В алматинском зоопарке белому медведю подарили рыбно-овощной торт)

(過去関連投稿)
カザフスタン・アルマトイ動物園、アリコルの独居の「孤独」
カザフスタン ・ アルマトイ動物園に暮らすアリコルへの朗報 ~ 動物園大改修計画による飼育環境改善へ
カザフスタン・アルマトイ動物園のアリコルの近況 ~ 地元のファンの温かいまなざし
カザフスタン・アルマトイ動物園の「国際ホッキョクグマの日」のアリコルの姿 ~ 氷のケーキのプレゼント

(*カリーニングラード動物園関連、訪問記)
カリーニングラード動物園を訪ねる ~ 老ホッキョクグマの姿を求めて
世界最高齢のホッキョクグマ、間もなく38歳になるスネジンカの姿に感激!
カリーニングラード動物園訪問2日目 ~ スネジンカさん、お元気で! 必ずまたお会いしましょう!
ロシア・カリーニングラード動物園のスネジンカ、その日常の姿(1) ~ 遠征での映像より
ロシア・カリーニングラード動物園のスネジンカ、その日常の姿(2) ~ 遠征での映像より
ロシア・カリーニングラード動物園のスネジンカ、その日常の姿(3) ~ 遠征での映像より
ロシア・カリーニングラード動物園、最高齢のスネジンカ逝く...
ロシア・カリーニングラード動物園で一昨年亡くなった故スネジンカのソ連時代 (1980年) の貴重な映像
by polarbearmaniac | 2015-07-17 23:55 | Polarbearology

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