街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

ロシア極東・沿海州、ハバロフスク動物園の新ホッキョクグマ飼育展示場がほぼ完成

a0151913_2211990.jpg
故ゴシ Photo(C)ANNI-SANNI.com

ロシア極東沿海州のハバロフスク動物園 (正式には「シソーエフ記念・プリアムールスキー動物園」 - Зоосад Приамурский имени В.П. Сысоева)で飼育されていたサーカス出身の24歳の雄のホッキョクグマであるゴシ(過去関連投稿参照)が昨年9月に亡くなってしまいホッキョクグマが不在となってしまった同園ですが、新ホッキョクグマ飼育展示場の建設が進み、ほぼ完成に近い形までこぎつけたことが現地からの最新の報道で明らかになりました。
a0151913_272375.jpg
設計を行ったのはモスクワの飼育展示所デザイナーだそうで、下のニュースをご覧いただくとわかる通りなかなか変化に富んだ飼育展示場です(ニュースの関連部分からスタートする設定にしてあります)。



この新飼育展示場建設計画はゴシの生前の2012年からあったそうですがゴシの没後一年が経過してようやくここまでこぎつけたということになります。下のニュースは昨年ゴシが亡くなってから一か月ほど後のニュースですが、その新飼育展示場建設について触れています(該当部分からスタートする設定になっています。



問題はどこからホッキョクグマを連れてくるかですが、同園では野生孤児の保護個体を念頭に置いているようですが、実際はモスクワ動物園が主導する繁殖プランに沿った形でモスクワ動物園、あるいはノヴォシビルスク動物園からになるのではないかと予想されます。 ノヴォシビルスクのシルカファンの方々はこのハバロフスク動物園の新飼育展示場がシルカの移動先になるだろうと予想していたということもあるわけです。

いずれにせよ日本に非常に近い場所に新しいホッキョクグマ飼育展示場が完成することになり、またそのホッキョクグマに会いに行くという楽しみも出てきます。 以前にも触れたことがありますが「北海道・ロシア極東、動物園繁殖協力共同体」とでもういう構想を実現し北海道の動物園にロシアの野生個体の導入を図ることなども検討の価値のある話だと思います。この場合、野生個体の所有権はロシアに置いたままBLの形で日本側がその個体を借り受けて、たとえばララファミリーの個体との間で繁殖を狙うという構想になります。とにかく血統の多様性を可能な限り維持しようとすれば、これくらいのことを考えなくてはいけないでしょう。ただしこういった構想の実現にはロシア国内法の一部修正を含めて日本とロシアの両方に大きなエネルギーが必要である点が難点ではありますが。

(資料)
ANNI-SANNI.com (Jun.28 2012 - Вольер для Гоши или многабукав о зоосаде «Приамурском»)
ГТРК "Дальневосточная" (Sep.23 2014 - В Приамурском зоосаде умер белый медведь Гоша)
Государственный интернет-канал «Россия» (Oct.18 2014 - Важенки Приамурского зоопарка истосковались по мужскому вниманию)
ГТРК "Дальневосточная" (Oct.9 2015 - Приамурский зоосад подвел итоги года)

(過去関連投稿)
ロシア・モスクワ郊外の私設動物園の悲惨な現実
ロシア極東・沿海州、ハバロフスク動物園のゴシ ~ 氷上サーカスを去り動物園を安住の地に
ロシア極東、ハバロフスク動物園のゴシ、身勝手な来園者の指を噛み切る! ~ 後を絶たぬ来園者の規則違反
ロシア極東、ハバロフスク動物園でのゴシの 「来園者襲撃」事件の続報 ~ 自業自得の規則違反者
ロシア極東・沿海州、ハバロフスク動物園のゴシに寄せる地元の人々の想い ~ お誕生会開催へ
ロシア極東・沿海州、ハバロフスク動物園 (プリアムールスキー動物園)のゴシが亡くなる
ロシア極東・沿海州、ハバロフスク動物園(プリアムールスキー動物園)が新しいホッキョクグマの導入を表明
(*以下、ハバロフスク動物園訪問記)
晩秋の気配濃厚なハバロフスク動物園へ ~ ゴシさん、はじめまして!
ゴシ、その悲哀を突き抜けて澄みきった眼を持つホッキョクグマの魅力
ロシア・ハバロフスク動物園のゴシへの同情と共感 ~ 人間に弄ばれた運命
by polarbearmaniac | 2015-10-10 02:00 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

アメリカ・シンシナティ動物園..
at 2017-12-18 00:30
アラスカ最北部のバロー(ユト..
at 2017-12-17 06:00
イギリスのヨークシャー野生動..
at 2017-12-17 01:00
ロシア・ペンザ動物園のベルィ..
at 2017-12-17 00:15
ロシア・イジェフスク動物園の..
at 2017-12-16 00:30
アメリカ・フィラデルフィア動..
at 2017-12-15 15:30
ロシア・イジェフスク動物園で..
at 2017-12-14 22:30
ベルリン動物公園で誕生の赤ち..
at 2017-12-14 20:30
ドイツ・ハノーファー動物園の..
at 2017-12-14 20:00
ドイツ・ゲルゼンキルヘン動物..
at 2017-12-14 02:05

以前の記事

2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Lenin's Tomb: The Last Days of the Soviet Empire


Resurrection: The Struggle for a New Russia


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag