街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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南フランス・コートダジュールを襲った洪水 ~ マリンランドのフロッケ親子とラスプーチンは無事

私がまだモスクワ滞在中だった3日の土曜日から4日の日曜日にかけて、南フランスのコートダジュールを襲った豪雨によっていくつかの街に洪水が発生しました。 以下はカンヌの街の様子です。



フロッケ親子とラスプーチンの暮らすマリンランドのあるアンティーブの街も被害があったわけで、マリンランドがいったいどういった状態になっているのかについてですが、瞬間的にかなりの雨水が流入したそうです。その後の様子を伝える映像は以下です。


Intempéries : le parc de Marineland noyé sous... 投稿者 LePoint

しかし、5日という早い段階でマリンランドの園長さんは動物たちには大きな被害はなく、ホッキョクグマも無事であることを言明していました。三匹のアカウミガメ(Tortue caouanne)が逃亡してしまったり、数は非常に少ないものの小動物が行方不明になったという、全体から見れば動物たちは非常に軽微な被害だけで済んだということだったそうです。園内に入り込んだ水は比較的短時間に引いてしまいましたが、園内に入り込んだ泥などの清掃作業も早速開始されている状況です。



しかしこういった自然災害には付き物である流言飛語がTwitterなどを介して飛び交いマリンランドの動物たちの半数近くが死亡したなどというデマが流布したわけでした。そして一部のタブロイド版のマスコミもそれに加わって間違った情報をばら撒いたというわけです。そういったものの背後に存在しているのが動物保護活動家のグループです。 このコートダジュールの洪水について瞬時に私がこのブログでフロッケ親子とラスプーチンの無事を取り上げなかったのは、実は6月にグルジア(ジョージア)の首都であるトビリシの動物園が洪水によって壊滅的な被害が生じ多くの動物たちが犠牲になったという事件があったものの、トビリシ動物園はホッキョクグマを飼育していなかったために私がこのブログでそれを取り上げなかったという、今にして思えばある種の後ろめたさを感じていたからです。マリンランドの被害など、トビリシ動物園の被害に比べれば物の数ではありません。にもかかわらず、「フロッケ親子とラスプーチンは無事である」という投稿を行うことへのためらいです。 形を変えた投稿で彼らが無事であることを示そうとしたのが「南フランス・アンティーブ、マリンランドのフロッケ親子の調和のとれた親子関係」です。 以下、このトビリシ動物園の惨状をご覧下さい(音声はonにして下さい)。現在ロシアの動物園が協力し合ってトビリシ動物園で生き残った動物たちを引き取って保護することが行われています。



さて、問題のフロッケ親子とラスプーチンの洪水被害後の様子ですが、以下の映像の中で元気な姿を確認することができます。



マリンランドのホッキョクグマ飼育展示場は同園内で最も標高の高い場所にあるために洪水の被害は及ばなかったようです。マリンランドの再開は来年一月中旬になるとの見通しがあるようですが、マリンランドは営利企業であり開園しなければ日銭が入りません。私の予想ではクリスマスの休暇前にはなんとしても営業を再開するのではないかと予想しています。

フランスで歴史的にも大規模洪水が多いのは南フランスのプロヴァンス地方のローヌ河沿いの街であり、コートダジュールについては今まで洪水はそれほど多くなかったわけです。自然災害というものの予知能力ならば日本の方が優れているのではないかと思います。

(資料)
BBC News (Oct.5 2015 - French Riviera floods: Death toll rises to 19)
Nice-matin (Oct.5 2015 - Intempéries: les animaux de Marineland "se portent bien")
(Oct.5 2015 - Trois tortues caouanne de Marineland portées disparues)
BFMTV.COM (Oct.6 2015 - Après les inondations, opération nettoyage au Marineland d'Antibes)
Le Figaro (Oct.9 2015 - Le Marineland d'Antibes a réussi à sauver la plupart de ses animaux)

(過去関連投稿)
(2011年7月アンティーブのマリンランド訪問記)  
アンティーブのマリンランドへ! ~ フロッケとラスプーチンとの初対面
理念無き商業娯楽施設でのフロッケとラスプーチンの存在
(2015年1月アンティーブのマリンランド訪問記)
元旦事始めはアンティーブのマリンランドへ ~ 回遊のラスプーチンとの再会
by polarbearmaniac | 2015-10-12 00:30 | Polarbearology

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