街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園のウドの元気な姿と同園の飼育環境改良への努力への声援

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ウド Photo(C)Дмитрий Кандинский / vtomske.ru

ロシア・西シベリア、トムスク近郊の街である人口12万人ほどのセヴェルスクの動物園(Северский зоопарк)に暮らす23歳の雄のホッキョクグマのウド(Уд)については今まで何度か投稿してきました。
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原子力関連施設があるために閉鎖都市となっているセヴェルスクですが、そこの動物園で暮らすウドについては情報が非常に少なく果たして元気でいるのかも簡単には確認できないわけですが、トムスクの記者が定期的にセヴェルスク動物園を訪問して動物たちの様子を記事にする中でウドの元気な姿を確認するといったことが可能です。今回も記者の新しい訪問記事が地元紙に掲載されています。
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Photo(C)Дмитрий Кандинский / vtomske.ru

このウドは1991年11月にあのカザン市動物園で誕生しており1994年からセヴェルスク動物園で飼育されているわけですが、あのサンクトペテルブルクの女帝ウスラーダの弟にあたり、現在カザン市動物園で飼育されているマレイシュカの兄にもあたるわけです。飼育環境の厳しい動物園ばかりで暮らしてきたわけですが、飼育下のホッキョクグマも飼育環境という点でウドのように運に恵まれないホッキョクグマも世界には何頭もいるというわけです。大変に大事にしてもらってはいるようですが、しかし環境というものはいかんともし難いわけです。そういったことは過去関連投稿での写真をご覧いただければよく理解していただけるだろうと思います。このウドについてはどんなに小さなニュースであってもここで取り上げてきましたし、今後も取り上げ続けるでしょう。ここで今までご紹介してことのなかったウドの映像をここで一つご紹介しておきます。これは昨年夏のウドの姿です。全体がやや長い映像ですのでウドの映像該当部分だけ再生する設定にしてあります。



さて、このセヴェルスク動物園ですが、セヴェルスクという訪問に制限がある都市にあるため、近くの都市であるトムスクの人々が訪問するのも簡単ではありません。年間の入園者数は5~6万人だそうですが、この動物園はバスを所有していて団体扱いで近郊の都市からの来園希望者の子供たちを動物園に運ぶそうですが、引率者のいるグループならばセヴェルスクへの訪問許可は下りるそうです。動物園ではこういった子供たちに園内で講演会などを開催して動物たちに対する興味を深めてもらえるように努めているそうです。この動物園をセヴェルスクという閉鎖都市に外側に移して広くて新しい動物園にしようという具遺体的な計画はあるそうですが、まだ実行段階には移行していないそうです。しかしそういった計画を待たずにセヴェルスク動物園は毎年限られた面積のなかで動物たちの暮らすスペースを少しでも拡大し、そして来園者にとっても動物たちが見やすいように設備を改良する努力を毎年行っているそうで、来年2016年にはこうした改良計画を非常に多く実行に移す年になるようです。
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セヴェルスク動物園 Photo(C)Дмитрий Кандинский/vtomske.ru

ロシアの地方都市の小さな動物園ですが非常に頑張って懸命に環境を改良しようという姿勢には声援を送らずにはいられません。

(資料)
vTomske.ru (Oct.21 2015 - Жизнь северского зоопарка)

(過去関連投稿)
ロシア・セヴェルスク動物園で空腹に悩むホッキョクグマ ~ 地方小都市動物園の窮状
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園のウドに差し入れによるご馳走のプレゼント
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園で暮らすウドの避暑 ~ 新動物園計画への子供たちの夢
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園のホッキョクグマ、ウドに地元企業から救いの手
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園のホッキョクグマ、ウドに市民からおもちゃのプレゼント
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園で初めて開催される 「ホッキョクグマの日」 の催し物
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ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園で暮らすウドの近況 ~ 光の当たらぬロシア地方都市の小動物園
ロシア・西シベリア、セヴェルスク動物園に訪れた春 ~ プール開きの日のウド
by polarbearmaniac | 2015-10-22 22:03 | Polarbearology

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