街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ドイツ・ハノーファー動物園の「ハロウィーン週間」 ~ シュプリンターとナヌークの独身状態続く

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シュプリンター photo(C)Erlebnis-Zoo Hannover

毎年10月31日に行われるハロウィーンですが、動物園ではその日の前に最も近い週末などに行われることが多いようです。ドイツのハノーファー動物園では10月23日から31日までを「ハロウィーン週間(Halloween-Woche)」として動物たちに特別給餌が行われているそうで、もちろんメインはカボチャのプレゼントということになります。そしてこの動物園で飼育されている二頭の雄のホッキョクグマである7歳のシュプリンターとナヌークにも毎年のようにハロウィーンにはカボチャのプレゼントがあり、今年もその例外ではありません。彼らにとってはカボチャよりも中に入っている肉や魚のほうが楽しみのようです。以前に御紹介したことがありましたが、このハノーファー動物園の御自慢の飼育展示場である”Yukon Bay”でのハロウィーンの映像を再度ご紹介しておきます。



かつて札幌の円山動物園が個体交換交渉を行ったこのハノーファー動物園ですが、その時とから何ら状況の変化はなく、二頭の雄の若年個体であるシュプリンターとナヌークは仲良しコンビとして一緒に暮らしており、彼らのパートナーについては少なくとも何の話も聞こえてきません、私が欧州のホッキョクグマ界で少々わからないのは、このシュプリンターとナヌークについてEAZAのコーディネーターが何故動かないのかということです。この二頭については血統的に適当なパートナーがいないから放置されてしまっているということなのかもしれません。
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ナヌーク Photo(C)Erlebnis-Zoo Hannover

円山動物園がホッキョクグマ飼育展示の新施設が完成する段階で再びハノーファー動物園に話を持っていくことは不可能ではありませんが、その場合は年齢からいっても再度アイラを交換候補にすることになるでしょう。そしてハノーファー動物園が権利を持つナヌークを入手してマルルとポロロのいずれか、あるいは両方のパートナーにするということになりますが、年齢的には5歳の開きがあります。それよりも、マルル、ポロロ、リラのいずれかを交換候補個体にして欧州の雌の幼年・若年個体の集中基地であるオランダのエメン動物園に送り、その代償の雄を同じく雄の幼年・若年個体の集中基地であるイギリスのヨークシャー野生動物公園から入手するということにするほうが年齢的にはピッタリするように思います。しかしいずれにせよハードルは高いでしょう。私は以前から述べていますが、円山動物園のこの個体交換については実に素晴らしいアイディアだ大いに評価するのですが、結局は実現しないだろうという予想を持っています。この問題は後日に稿を改めてじっくりと考えてみたいと思います。

(資料)
Erlebnis-Zoo Hannover (Halloween-Woche : 23. bis 31. Oktober)
Bild (Oct.22 2015 - Huch, ihr seid ja echt zum Gruseln!)
Metro UK (Oct.22 2015 - Here is a polar bear celebrating Halloween)

(過去関連投稿)
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by polarbearmaniac | 2015-10-26 23:45 | Polarbearology

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