街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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デンマーク・コペンハーゲン動物園のノエルが超音波検査を受ける ~ 今年の繁殖成功は困難か?

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ノエル(Noël) (上野動物園デアの姉) 
(2011年7月20日撮影 於 コペンハーゲン動物園)

デンマークのコペンハーゲン動物園で飼育されているホッキョクグマは2003年12月にイタリア・ファザーノのサファリ動物園で生まれた雌のノエル(Noël)と2005年11月にモスクワ動物園で生まれた雄のボリス(Boris)(現在同園ではイワンと呼ばれているそうです)のペアです。言うまでもなくノエルは上野動物園のデアの姉であり、ボリスは男鹿水族館の豪太の弟にあたります。このペアの間での繁殖が大いに期待されており、昨年などは早々と8月末には雄のボリスをスカンジナヴィア野生動物公園に一時移動させてノエルが雄の存在が気にならないようにとの配慮を行ったほどのコペンハーゲン動物園でした。

ところが今年はやや気になる情報が入っています。雌のノエルが今月に入ってから膀胱または子宮に感染症の疑いがあったため超音波検査が行われたとのことです。札幌・円山動物園のデナリにも先日この検査が行われたわけですが、ノエルに対して行われた検査の様子を同園が公開した映像で見てみましょう。



検査の結果ですが幸いなことに膀胱や子宮には感染症はなく妊娠はリスクにはならないと判定されたそうです。しかし直腸の付近に感染症が発見され、その治療が施されているそうです。しかし10月という出産が期待されているはずの雌のホッキョクグマにとっては非常に微妙な時期にこのような検査・治療が行われたということは今年のノエルは繁殖には極めて難しい状況になったということだと考えられます。コペンハーゲン動物園は何も触れてはいませんが、あるいは今春にノエルとボリスとの間で繁殖行為がなかったのかもしれません。今年はボリスがノエルの出産準備のためにスカンジナヴィア野生動物公園に出張したという話も聞かないからです。しかし今年の2月のこの二頭の映像を下で見てみますと繁殖行為が無かったとは考えにくいように思います。



しかしいずれにせよこのペアはまだまだ若いですので、これからが楽しみなペアであることには間違いありません。

(資料)
Zoo København (Oct.20 2015 - Isbjørn ultralydsscannes)

(過去関連投稿)
デンマーク ・ コペンハーゲン動物園の新施設 “Den Arktiske Ring” の完成 ~ 期待される若年ペアの繁殖
デンマーク・コペンハーゲン動物園のボリスがスカンジナヴィア野生動物公園に期限付きで移動
デンマーク・スカンジナヴィア野生動物公園に出張中のボリスがコペンハーゲン動物園に帰還
(*2011年7月 コペンハーゲン動物園訪問記)
コペンハーゲン動物園のホッキョクグマたちに挨拶 ~ 豪太の弟に遭遇!
コペンハーゲン動物園のボリスとノエルに、魚とウサギのプレゼント
コペンハーゲン動物園での新施設建設とボリスとノエルの繁殖への期待
by polarbearmaniac | 2015-10-30 00:30 | Polarbearology

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