街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園の28歳間近のウスラーダ、その果て無き挑戦

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ウスラーダ(Белая медведица Услада) Photo(C)ФотоКто(Вера)

ロシアのカザン市動物園で1987年11月19日に誕生したサンクトペテルブルク、レニングラード動物園で飼育されているウスラーダこそ世界のホッキョクグマ界の頂点に君臨している偉大なホッキョクグマであることは今更改めて申し上げる必要もないでしょう。 現在まですでに16頭の子供たちの出産・育児に成功したこのウスラーダはあと10日ほどで28歳となるわけですが、今年の年末にも出産が期待されており、私が今年の9月に彼女に会った時も給餌量の増大により彼女の体は巨大さを一層増していたわけです。冒頭の写真は11月4日に撮影されたもののようですが、彼女ははっきりと出産を控えたホッキョクグマの体型となっているわけです。そしてその表情は安らぎと静けさの中に、ふてぶてしさを感じさせるほどです。典型的なロシアのホッキョクグマ独特の神経の太さといったものさえ感じさせます。 このウスラーダの16頭の子供たちについては、そのうち15頭を「ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園の女帝ウスラーダの15頭の子供たちの姿」という投稿でご紹介しています。16頭目は2013年12月6日に誕生した雌のザバーヴァ(Забава)で、現在このザバーヴァはイジェフスク動物園で飼育されています。 日本のホッキョクグマとの関係ではウスラーダはラダゴル(カイ - 仙台)、ピョートル(ロッシー - 静岡)の母、イワン(旭川)、シルカ(大阪)の祖母、ヴァニラ(静岡)の叔母といったところです。 ホクト(姫路)、ゴーゴ(白浜)、モモ(大阪)とウスラーダとの間には全く血の繋がりはありません。このウスラーダの子供たちのなかでも最も傑出した存在がモスクワ動物園のシモーナというわけです。このウスラーダとシモーナとの関係については、「理性のウスラーダと情愛のシモーナ ~ 偉大なるホッキョクグマ母娘の性格の違い」、及び「女帝ウスラーダとシモーナ、コーラ、リアの三頭の娘たち ~ 偉大な母親たちの三代の系譜」という投稿をご参照下さい。

さて、実は二年前もこのウスラーダを例にとって、雌のホッキョクグマの繁殖可能年齢上限を考えてみたことがありました。それが「ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園のウスラーダの歩む道 ~ 再説: 繁殖可能年齢上限」 という二年前の投稿です。その投稿に書いた内容に現在でも何ら付け加えるものはないのですが、こうして二年後にまたウスラーダの出産の可能性について考えてみる機会が再度巡ってくるとは予想しにくいことでした。今回についてはもう過去のデータがどうしたこうしたという話ではなくなっていると考えるべきでしょう。ここまで出産を何度も繰り返してきたウスラーダについては、もう過去のデータは役に立たないということです。それほどまでにウスラーダというのは世界のホッキョクグマ界では別格の存在となっているということなのです。 ここで前回の彼女の出産である2013年12月のザバーヴァについて、その時の産室内での映像を再度振り返ってみたいと思います。





この時すでにウスラーダは26歳となっていたわけですが産室内での姿は安定しており、そこには年齢といった要素は全く感じさせない堂々としたものです。あたかも育児というものを天職としているとでもいった貫録を感じさせます。私はこの時の赤ちゃんであるザバーヴァについては昨年の5月と9月にサンクトペテルブルクで会っていますが、ウスラーダが13年振りに産んだ雌の子供たっだためかウスラーダもここ数年の雄の子供の育児とはやや異なるやり方をしていたことを興味深く感じたものでした。 以下の三つの映像はサンクトペテルブルクの地元の方が撮影された映像ですが、ウスラーダとザバーヴァとの親子の関係をうまく切り取った素晴らしい映像だと思います。







今年の年末に世界のホッキョクグマ界で「高齢出産」に挑戦しているのは、このウスラーダの他にドイツ・シュトゥットガルトのヴィルヘルマ動物園の現在25歳で12月には26歳となるコリンナが挙げられます。彼女については「バーリン(カンザスシティ)とコリンナ(シュトゥットガルト)が繁殖の舞台から引退か? ~ 25歳の曲がり角」という投稿をご参照いただきたいのですが、彼女は今年については欧州の雄のエース格であるニュルンベルク動物園の13歳の雄のフェリックスが繁殖のためにヴィルヘルマ動物園に出張してきたわけで、なにしろ「打率10割」のバッターであるフェリックスとの間の繁殖行為によって果たしてコリンナに今年の年末に出産があるかどうかに注目が集まるわけです。これについては「ドイツ・シュトゥットガルト、ヴィルヘルマ動物のフェリックス、その天才的な雌攻略能力の発揮を開始」という投稿をご参照下さい。

さて、このヴィルヘルマ動物園のコリンナや円山動物園のキャンディなどはまさに繁殖への「挑戦」を行っているわけですが、こういったホッキョクグマたちとウスラーダとの違いは、その周囲の側の姿勢といったものにもあるように思います。ウスラーダにはもう繁殖に「挑戦」するといった大仰な姿勢ではなく、春に雌と雄が自然に出会い、そして繁殖行為があったならば、園としては彼女の出産について万全のフォローをしてやるといった、ごく当たり前のことを淡々と行うといった姿勢なのがレニングラード動物園であるということです。私が9月にウスラーダと会ったときの印象では、彼女は自分が出産し、そしてその結果としての育児を行っていくという自らの認識にはいささかの衰えもなく、そして過去に毎回毎回行ってきたことを今回も繰り返すことに嫌気など全く感じていない姿勢に見えました。雌のホッキョクグマの高齢出産成功世界記録 (つまりその後の成育にも成功したということ) はアメリカのデトロイト動物園のドリス (1948 ~ 91) の持つ35歳11か月ですが、これはもう突出した奇跡としての領域の記録であり、私たちはこのウスラーダが今年の年末に出産すれば常識的な範囲として彼女が世界記録を打ち立てたのだという理解を行っても大きな間違いではないでしょう。、

今年のウスラーダの出産の可能性は、やはり彼女の年齢を考えれば容易ではないようにも思います。 単純に出産だけで言えば札幌のキャンディのほうが確率は高いようにも思います。 しかしウスラーダは並みのホッキョクグマなどでは到底ありえず、彼女はこの年齢となっても依然として自分の果たすべき義務を直観的に認識しているが故に現時点でこのような態度と表情で来たるべき時を待っているということなのでしょう。そしていざ出産したならば彼女のその鋭敏な本能と豊かな経験で揺るぎない育児を行うでしょう。

(過去関連投稿)
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(*以下、ウスラーダ、メンシコフ関連)
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(*2010年4月レニングラード動物園訪問記)
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はじめましてメンシコフ閣下!
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(*2012年3月レニングラード動物園訪問記)
至高のホッキョクグマ、メンシコフとの再会 ~ 来園者を魅了する偉大なる雄姿
メンシコフ閣下の充実した時間 ~ 肉のプレゼント
ウスラーダの赤ちゃんの登場を待つサンクトペテルブルクのレニングラード動物園
(*2012年9月レニングラード動物園訪問記)
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ウスラーダの15番目の子供、ロモノーソフの素顔 ~ 一人っ子の温和な性格か?
ウスラーダお母さん、堂々たる貫禄を見せつける理知的な母性の発露
帝王メンシコフ、人々を魅了する美しき威厳
夕方から満を持して登場のウスラーダとロモノーソフの親子
ウスラーダさん、メンシコフさん、ロモノーソフ君、お元気で! ~ ホッキョクグマ体験の至福の3日間
(2014年5月レニングラード動物園訪問記)
グランド・ホテル・ヨーロッパからレニングラード動物園へ ~ ウスラーダの一家との再会
帝王メンシコフ、その偉大さへの限りなき称賛
ウスラーダの16頭目の赤ちゃんの行動が示すその性別の予想
ウスラーダの母性とは何か? ~ 魅せられる芯の強さと筋の一本通った強靭なる母親の姿
肌寒い気候の日曜日のウスラーダお母さんと赤ちゃんの姿 (*投稿準備中)
(2014年9月レニングラード動物園訪問記)
秋晴れのサンクトペテルブルクでウスラーダ、ザバーヴァ、そしてメンシコフとの再会
ザバーヴァ (Забава)、その性格と素顔
「歴史上のホッキョクグマ」となったウスラーダ、その娘ザバーヴァへの接し方 ~ 「女帝王学」の伝授へ
レニングラード動物園二日目 ~ ウスラーダとザバーヴァの親密さ (*投稿準備中)
レニングラード動物園三日目 ~ ウスラーダさん、メンシコフさん、ザバーヴァちゃん、お元気で! (*投稿準備中)
(*2015年9月レニングラード動物園訪問記)
サンクトペテルブルク、レニングラード動物園でウスラーダとメンシコフに再会 ~ 偉大なるペアへの賛辞
メンシコフ(Белый медведь Меньшиков)、帝王としてのその素顔、その偉大なる実像
ウスラーダ(Белая медведица Услада)、27歳で「出産への筋」に入ったか?
レニングラード動物園二日目 ~ ウスラーダさん、メンシコフさん、お元気で!
by polarbearmaniac | 2015-11-07 21:00 | Polarbearology

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