街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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アメリカ・オレゴン州ポートランド、オレゴン動物園のコンラッドとタサルの双子が31歳となる

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コンラッド(左)とタサル(右) Photo(C)Oregon Zoo

アメリカ・オレゴン州ポートランドのオレゴン動物園で飼育されている雄のコンラッドと雌のタサルの双子兄妹が12月1日に31歳の誕生日を迎えました。このコンラッド(Conrad)とタサル(Tasul)については全て過去関連投稿、特に「アメリカ・オレゴン州 ポートランド、オレゴン動物園のコンラッドとタサル ~ 別離なき永遠の双子兄妹」の内容にその紹介を任せたいと思います。地元の人々にも動物園のスタッフにも深く愛され続けているこの二頭であり、毎年心のこもった誕生会が開催されています。私の抱く印象では、全米の動物園で暮らしているホッキョクグマたちの中で最も印象深くて特別の感情を我々に想起させるホッキョクグマであるような気がします。それは、「いつまでも元気で長生きして下さい。」などという月並みな文言では言い尽くせない、ある種独特の慈しみの言葉をかけてやりたいホッキョクグマであるように思うわけです。その彼らの31歳の誕生祝を報じる映像をご覧いただきましょう。

KPTV - FOX 12

このオレゴン動物園のホッキョクグマたちはホッキョクグマの生態研究にも協力しているわけで(過去関連投稿参照)、その面でも実に貢献度の高いこの双子のホッキョクグマの存在であると思います。ここで最近公開された映像を御紹介しておきますが、ホッキョクグマのエサとなった側には何が見えるかというテーマのようで、コンラッドがモニターカメラを噛む映像が記録されています。



オレゴン動物園がこのコンラッドとタサルの健康維持については細心のの注意を払っているそうで、たとえば野生下で動物たちが痛みや病気などの徴候を外に見せるということは、即それは他の動物の餌食となってしまうことを意味しているわけで、彼らは飼育下であってもそういった「弱み」を決して見せないという本能は維持されており、仮に飼育下でそういった徴候が外部から観察できる場合には実はケガや病気はかなり深刻な状態であるという認識で動物たちを絶えずモニターするという姿勢に貫かれているということだそうです。その一つの有力な方法が彼らに対するトレーニングであり、これによって異常を早く発見することが可能であるということです。このオレゴン動物園はホキョクグマに麻酔を使用せずに採血に成功した初めての動物園ですが(「アメリカ・ポートランドのオレゴン動物園が麻酔を使用せずにホッキョクグマの血液サンプル採取に成功」)、それもこうした日頃のホッキョクグマに対するトレーニングが大きく寄与しているというわけです。
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リヴァーバンクス動物園でのコンラッドとタサルの双子とティガラお母さん(1985年) Photo(C)Oregon Zoo

心よりコンラッドとタサルの31歳の誕生日を祝いたいと思います。

(資料)
Oregon Zoo (Zoo News/Nov.25 2015 - Zoo marks b-day of oldest male polar bear and his twin sis)
Fox12 (Dec.2 2015 - Twin polar bears at Oregon Zoo turn 31)

(過去関連投稿)
アメリカ・オレゴン州 ポートランド、オレゴン動物園のコンラッドとタサル ~ 別離なき永遠の双子兄妹
アメリカ・ポートランドのオレゴン動物園が麻酔を使用せずにホッキョクグマの血液サンプル採取に成功
アメリカ・オレゴン州 ポートランド、オレゴン動物園のタサルがホッキョクグマの生態研究に協力
アメリカ・オレゴン州 ポートランド、オレゴン動物園で29歳となった双子のコンラッドとタサルの「雪の日」
アメリカ・オレゴン州ポートランド、オレゴン動物園の双子兄妹のコンラッドとタサルの近況 ~ 新施設計画
アメリカ・オレゴン州ポートランド、オレゴン動物園の双子兄妹コンラッドとタサルが元気に共に30歳となる
アメリカ・オレゴン州ポートランド、オレゴン動物園の「国際ホッキョクグマの日」のコンラッドとタサルの姿
by polarbearmaniac | 2015-12-03 06:00 | Polarbearology

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