街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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カナダ・トロント動物園の人工哺育の赤ちゃんのジュノー、危機的状況から回復の事実が明らかになる

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ジュノー Photo(C)Toronto Zoo

カナダのトロント動物園で11月11日に誕生し、母親の母乳が出ないために人工哺育に切り替えられた雌の赤ちゃんは同園内の「野生動物健康センター(The Wildlife Health Centre)」の集中治療室(ICU)で24時間体制で人工哺育が行われています。すでにスタッフによってジュノー(Juno)という愛称が付けられているようですので正式な名前が決定するまでは本ブログでもジュノーという名前で赤ちゃんを呼んでおくことにします。 さて、トロント動物園は昨日このジュノーの最新の様子を報道機関に公表していますが、それによりますとジュノーは体重が1000グラムとなり、一日に9回の人工的な授乳を受けているとのことです。同園のスタッフが最も注意を払っているのは、ジュノーはオーロラお母さんからの母乳を飲んでいないために免疫がないわけで、ICU内においては感染症の危険を回避するためにスタッフがいかに無菌状態を保つかということだそうです。この母乳と免疫との関係については比較的良く知られている話です。
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Photo(C)Deborah Baic/The Globe and Mail

実はこのジュノーは生後一週間後の11月18日に危機的な状況に陥っていたことも明らかにされています。朝6時の定期哺乳の際に、それまでは非常に活発に動いていたジュノーが全く哺乳を受けない状態になっており、獣医さんはただちにジュノーに酸素吸入を行い、そして2時間後にはジュノーの腕に静脈内カテーテルを挿入しブドウ糖と抗生物質の投与が行われたそうです。これによってジュノーはその日の正午頃には回復の兆候が現れ再び哺乳を受ける様子を見せたとのことで、二日、三日後には正常な状態に完全に回復したとのことです。やはり感染症の徴候が出ていたことが原因なのでしょう。

このジュノーが人工哺育に移行して後のICU内の様子も映像として公開されていますのでご紹介しておきます。音声はonにして下さい。



(資料)
The Globe and Mail (Dec.5 2014 - Survival of the smallest: How the Toronto Zoo is saving Juno the polar bear cub)

(過去関連投稿)
カナダ・トロント動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 母親の母乳が出ずに人工哺育へ
by polarbearmaniac | 2015-12-06 22:30 | Polarbearology

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