街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

旭山動物園でピリカとイワンの同居が再度開始 ~ ピリカは3年半前の「悪夢」を払拭できるか?

a0151913_2322640.jpg
ピリカ (Белая медведица Пирыка)
(2012年10月28日撮影)

旭山動物園の動物たちの姿の24時間ライブ配信を担当している 「Live Zoo In あさひやま」が報じているところによりますと旭山動物園でピリカとイワンの同居が開始されたそうです。いや、少し驚きましたが前投稿の最後の一文に反応して今回のニュースが流れたものと勝手に理解しておくことにします(苦笑)。
a0151913_2334868.jpg
イワン (Белый медведь Иван)
(2012年10月27日撮影)

この今回始まったモスクワのシモーナの息子であるイワンと札幌のララの娘であるピリカという、共に世界の両横綱である「情愛型」の母親に育てられた二頭の同居ですが、これはサツキやルルとイワンとの同居開始までの時間を有効に利用してイワンとピリカとの間での本格的同居の準備段階と位置付けてよいようにも思います。
a0151913_2355581.jpg
ピリカ(2012年5月26日、イワンと同居中の時期の表情)

実は私は2012年の5月にこの二頭の同居の最初の試みが行われていた時期に旭山動物園でこの二頭の様子を観察したことがありました。その様子については是非「ピリカとイワン、そのお互いにとっての試練の場」という、その時の旭川での投稿をご参照下さい。その時の光景は、私がそれまで見た動物園のホッキョクグマたちの見せてくれた幾つもの光景のうちで最も奇妙なもののうちの一つでした。下のように唯一の逃げ場に避難したピリカの姿がひたすら延々と続いたわけです。(*追記 - 音声をonにしていただくと担当者の方のこのイワンとピリカの同居についての説明を聞くことができますが雑音が多く音声は非常に聞き取りにくいです。)

(2012年5月26日撮影)

イワンの姿が飼育展示場から消えたあとのピリカは、以下の映像のように動き回っていたということでした。

(2012年5月26日撮影)

今回のこの二頭の同居がどのようなものになるのかが注目されます。(とは言うものの、この今回の写真を見るとなんだか三年半前と状態が似ているような感じなのですが...)

(*後記 - 私は以前の投稿でデナリとイワンの雌に対するアプローチの違いを以下のように述べたことがあります。この意見は今でも全く変わっていません。「...イワンは雌への距離と自分の気合いが別のものであり、その2つが独立した変数としてスパイラルな過程を経て繁殖行為に至る。ところがこのデナリはこの2つが比較的よく一致しているため、見ていてわかり易いのである。デナリが雌に接近すればするほど、彼の気合いは強くなる。 だからパートナーの雌はデナリの行動が意味するものを読み取りやすい。ところがイワンはこの2つが別の変数なので、イワンが雌に接近してきたことがそのまま彼の気合いの高まりを意味しないのである。だから雌のパートナーはイワンの行動から彼の気持ちを読み取りにくい。」 要するに、ピリカにとってのイワンは「不気味」な存在と映りやすいというように思います。)

(資料)
「Live Zoo In あさひやま」 (Jan.3 2016

(過去関連投稿)
ルルとサツキのマイペースでクールな関係
ピリカとイワン、そのお互いにとっての試練の場
肌寒さを感じる日曜日の旭山動物園のホッキョクグマたち
ピリカ、「夢と幻想」 という名前の主題とその変奏 ~ "La Mer est infinie...."
by polarbearmaniac | 2016-01-04 00:15 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

ドイツ・ブレーマーハーフェン..
at 2017-04-28 22:30
フィンランド・ラヌア動物園の..
at 2017-04-28 02:00
アメリカ・コロンバス動物園の..
at 2017-04-27 11:00
ロシア極東・沿海州、ハバロフ..
at 2017-04-27 00:30
チェコ・ブルノ動物園の一歳半..
at 2017-04-26 00:30
ベルリン動物園 (Zoo B..
at 2017-04-25 00:30
モスクワ動物園の二歳半の雄(..
at 2017-04-24 01:30
ロシア・西シベリア、ボリシェ..
at 2017-04-24 00:30
オランダ・ヌエネン、「動物帝..
at 2017-04-23 00:30
ベルリン動物公園で死亡した赤..
at 2017-04-22 01:00

以前の記事

2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin