街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園でフギースとフェリックスの同居が開始 ~ 偉大な二頭の出会い

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フギース(手前)とフェリックス(後) 
Photo(C)Ouwehands Dierenpark Rhenen

欧州最大のホッキョクグマの繁殖基地であるオランダ・レネンのアウヴェハンス動物園ですが、雄のヴィクトルが繁殖の舞台から引退させられイギリスのヨークシャー野生動物公園に移動した後にパートナーがいなくなってしまった22歳のフギース(フヒース)ですが、ドイツのニュルンベルク動物園からシュトゥットガルトのヴィルヘルマ動物園を経て、欧州屈指の繁殖能力を誇る14歳の雄のフェリックスが昨年11月下旬にレネンのアウヴェハンス動物園に移動してきた一連の経緯についてはすでにご紹介していました。このフェリックスがレネンのアウヴェハンス動物園に到着して間もないときのTVのニュース映像を見ておきましょう。



このフェリックスですが,昨日の13日にフギースとの屋外での最初の引き合わせが数時間行われたとのことです。アウヴェハンス動物園の発表によれば滑り出しは好調だったそうです。

「天才的仕事師」であるフェリックスと欧州屈指の偉大なる母であるフギースとの初めての出会いは非常に注目されるところであり、今年の世界のホッキョクグマ界で最も重要な新しいペアの組み合わせが実力・経験共に十分なこの二頭の間で行われるということに話題が集まるわけです。昨日の様子を三つの映像で分けてご紹介したいと思います。優秀な雄がどうやって雌との関係を縮めていくかを知る上で貴重な映像だと思います。

最初の映像ですが、フェリックスがフギースの後をゆっくりと追っていくシーンです。



二番目のシーンですが、フェリックスは水に入ってしまうわけですがフギースはかなり離れた場所で歩き回っています。彼は全く無理などはしないわけです。



水からあがったフェリックスですが彼は再びフギースの後ろを歩き始めるわけですが、決してしつこくありません。こういったところが彼のうまいところなのでしょう。



まだ一月ですし、通常の繁殖行動期までは2ヶ月ほどあり、また昨日はあくまで初日の試験的な同居ということですので事件らしい事件が起きるということはなかったでしょう。何曜日のどういった時間にこの二頭の同居が行われるかは公表されていませんが、この二頭の同居の一部は以前にもご紹介している同園の二つのライブカメラ映像のうちの一つで部分的に観察することができるだろうと思います。オランダと日本の時差は8時間であり、日本時間マイナス8時間が現地の時間です。ただし今の冬の季節の欧州の朝は非常に暗いです。

アウヴェハンス動物園 ホッキョクグマ飼育展示場ライブ(1)

アウヴェハンス動物園 ホッキョクグマ飼育展示場ライブ(2)

欧州の偉大な雄と偉大な雌の最初の出会いから、いよいよ今年の繁殖シーズンの幕開けといったところです。尚、今年の9月にはフェリックスはドイツのニュルンベルク動物園に戻るそうですから、彼のアウヴェハンス動物園での「仕事師」としての役割は今年の繁殖シーズンだけのことのようです。

(資料)
Ouwehands Dierenpark Rhenen (Jan.13 2016 - Nieuwe ijsbeerman ontmoet voor het eerst ijsbeervrouw in Ouwehand)

(過去関連投稿)
ドイツ・ニュルンベルク動物園、フェリックスの大活躍 ~ 欧州における偉大な雄の素顔
フェリックスさん、はじめまして!
スウェーデン、オルサ・グレンクリット、ベアパークのヴィルベア、静かに 「偉大なる父」 となる日を待つ
ドイツ・シュトゥットガルト、ヴィルヘルマ動物園のアントン、飲み込んだ異物が原因で急死
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園のヨギがシュトゥットガルトのヴィルヘルマ動物園へ繁殖目的で移動
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ドイツ・ニュルンベルク動物園のフェリックスがシュトゥットガルトのヴィルヘルマ動物園へ ~ 仕事師登場
ドイツ・シュトゥットガルト、ヴィルヘルマ動物のフェリックス、その「天才的」な雌攻略能力の発揮を開始
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園のヴィクトルが15歳の若さで繁殖の舞台から「強制引退」か?
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園のヴィクトルがイギリスのヨークシャー野生動物公園に無事到着
イギリス・ヨークシャー野生動物公園のヴィクトルは繁殖の舞台から「強制引退」 ~ 欧州の重大な転機
イギリス・ヨークシャー野生動物公園のヴィクトルの姿 ~ 「飼育下の集団の維持」について
欧州屈指の偉大なる母フギースは今何を考える?
ドイツ・ヴィルヘルマ動物園のフェリックスがオランダ・レネンのアウヴェハンス動物園へ
「ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)」よりの考察(6) ~ Courtship Behavior の位置付け

(*アウヴェハンス動物園訪問記)
(2011年5月)
遂にレネン、アウヴェハンス動物園に到着!
シークーとセシ、その伸びやかさと無邪気さの大きな魅力
フリーダムを称える
(2012年3月)
レネン、アウヴェハンス動物園でホッキョクグマたちに御挨拶
アウヴェハンス動物園のフギースお母さんの双子の性格
フギースお母さんの性格と子育て
フリーダムお母さんと1歳になったシークーとセシの双子
(2015年5月)
フリーダムお母さんお久しぶりです、二頭の赤ちゃん、初めまして! ~ レネン、アウヴェハンス動物園へ
欧州屈指の偉大なる母フギースは今何を考える?
アウヴェハンス動物園二日目 ~ 三世代同居の問題点
アウヴェハンス動物園の双子の赤ちゃんの性格と素顔 ~ 「冒険家ちゃん」 と 「甘えっ子ちゃん」
フリーダム、偉大なる母のその素顔 ~ 「細心さ」から「鷹揚さ」を取り込み、咲かせた大輪の花
by polarbearmaniac | 2016-01-14 10:00 | Polarbearology

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