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チェコ・ブルノ動物園の赤ちゃんの性別は雌(メス)と判明 ~ 名前の公募始まる

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Photo(C)Zoo Brno

チェコのブルノ動物園で昨年の11月24日にコーラお母さんから誕生した赤ちゃんですが3月31日の水曜日にワクチン接種と健康診断が行われ、その性別は雌(メス)であることが判明したそうです。報道によりますとこのワクチン接種と健康診断は簡単にはいかず、まず用心深いコーラお母さんが何かが始まる気配を察し警戒したものの、スタッフがうまく赤ちゃんをおびき出してコーラお母さんから離して行われたそうです。泣き叫ぶ赤ちゃん威大して数分間を費やした検査が終了して赤ちゃんはコーラお母さんのもとに戻された時には親子は非常にホッとした様子を見せたそうです。その様子を最初の映像でご覧ください。この最初の映像で非常に冷静な態度のホッキョクグマが一頭映っていますが、これがコーラお母さんのパートナーのウムカでしょう。二番目の映像は検査の模様だけを映しています。どちらも音声をonにしていただき赤ちゃんの泣き叫ぶ声を聞いてみて下さい。凄まじい声です。赤ちゃんは恐怖で必死に叫んでいるわけです。





ブルノ動物園が語るには、コーラお母さんは欧州でもトップ10に入る母親で、現在は17歳でまさに母親としての絶頂期であると誇らしく語っています。今回の赤ちゃんはコーラお母さんにとって5頭目の赤ちゃんですから確かにそのようなことが言えると思います。飼育下で雌(メス)が5頭(以上)の出産・育児に成功するというのは本当に至難の技なのです。先日も申し上げましたが世界の現役のホッキョクグマたちの中でもごく数えるほどの有名なホッキョクグマしかいないということなのです。ですからレニングラード動物園が日本平動物園に突き付けてきた条件は実に厳しいということです。
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Photo(C)Zoo Brno

ブルノ動物園はこの赤ちゃんの名前を4月10日までSNSサイトで公募するそうです。おっと、昨日は飼育下のホッキョクグマの繁殖で最も重要なのは優秀な繁殖能力を持つ雄(オス)の存在だと述べましたが、このコーラお母さんのパートナーはウムカです。ウムカはカザフスタンのアルマトイ動物園で人工哺育で育てられたのです。ウムカの父親はアルマトイ動物園のアリコルです。そしてそのアリコルの母親こそが、私がロシアのカリーニングラード動物園でその死に二カ月ほど前に会うことのできたスネジンカなのです。人工哺育された雄(オス)というのは、繁殖には全く影響がないという例がこのブルノ動物園でコーラお母さんのパートナーとなっているウムカが見事に証明しているわけです。

(資料)
České noviny (Mar.31 2016 - Lední medvídě ze Zoo Brno má za sebou první veterinární prohlídku)
Novinky.cz (Mar.31 2016 - Lední medvídě v Brně je samička)
denik.cz (Mar.31 2016 - Holka, určil veterinář pohlaví ledního medvíděte. Lidé teď mohou navrhovat jméno)

(過去関連投稿)
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by polarbearmaniac | 2016-04-01 00:15 | Polarbearology

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