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ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ ララ/アイラの多層的な親子関係と比較する

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ゲルダ親子 Photo(C)Андрей Поляков

ロシア・西シベリアのノヴォシビルスク動物園で昨年12月7日に8歳のゲルダお母さんから誕生した一頭の雌の赤ちゃんですが、その最近の様子をまた見てみましょう。地元の方がアップされる動画の数はかなりあるのですが、特徴的なものを選んでご紹介することにします。

まず3月31日の映像です。ゲルダお母さんの体は依然として汚れたままなのですが、早くプールに水を入れてほしいとゲルダお母さんが思っているらしいことがなんとなくこの映像でもわかります。赤ちゃんは雪解水にはまだ警戒的です。



次は4月1日のものです。親子にはやはりこういった時間が必要です。エサの投げ入れといったものがこういう時間を邪魔するとすれば、それは大いに問題でしょう。



それから、以下の2つも4月1日のものです。赤ちゃんは最近雪穴掘りに夢中なようです。



それからこの下ですが、これはかつて札幌のララお母さんと娘がよくやっていたことです。本当に懐かしくなりました。



この下がララとアイラの雪穴掘りです。2012年2月15日の札幌・円山動物園での映像です。



その他多くの映像を見て感じたことなのですが、ゲルダお母さんは前回のシルカの時とやや育児スタールに変化を見せているようにも思うのですが、この場面がそうなのだとはっきりと抽出して示すことができないのが残念です。私の感じでは前回と比較すると育児スタイル分類の座標軸である「関与性」という観点からは前回よりも「非関与的」になっているのかなという気もするわけです。こういったことは長い時間かけて観察してみなければハッキリとは言えないわけですが、私の関心は前回のシルカの時と今回の違いといった観点が重要な要素として観察の鍵になってくるだろうと思っています。ゲルダお母さんの育児、私の眼にはまだ「粗削り」だなという気はします。以下もララとアイラの似たような映像で2012年2月17日の映像なのですが、雪穴掘りの遊びにブイが加わっており、そこに多層的な楽しみといったものが付加されています。親子の関係も多面的な要素が生じてくるわけです。



しかしゲルダお母さんはこういったおもちゃを用いて赤ちゃんとの時間を楽しくといった発想は私が前回ノヴォシビルスクに行った時もほとんと見られませんでした。この札幌の映像ではアイラはもう一歳になっていたわけですし、今回のノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんは生後4ヶ月ほどですので比較は極めて乱暴なわけですが、このゲルダ親子がこういったおもちゃを用いての娘との遊びといった多層的な親子関係が生じてくるのかなどが、これからゲルダお母さんの母親像の変貌を探っていく上で一つの鍵になってくると私は考えます。現時点では横綱のシモーナ、ララと平幕のゲルダという感じはします。現時点ではゲルダお母さんの母親像は平面的で、のっぺりとしているという感じがします。

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by polarbearmaniac | 2016-04-03 00:15 | Polarbearology

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