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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア・ノヴォシビルスク動物園が赤ちゃんの性別を訂正発表! ~ 赤ちゃんは雄(オス)だった!

ロシア・ノヴォシビルスク動物園が赤ちゃんの性別を訂正発表! ~ 赤ちゃんは雄(オス)だった!_a0151913_19125996.jpg
Photo(C)Новосибирский зоопарк

これはちょっとしたスキャンダルですね。でも早くわかってよかったです。 この赤ちゃんの姉であるノヴォシビルスク動物園で生まれた大阪のシルカは雌(メス)で間違いないのでしょうか?

ロシアのノヴォシビルスク動物園から本日突然発表がありました。昨年12月7日にゲルダお母さんから誕生した赤ちゃんの性別は、すでに発表されていた「雌(メス)」ではなく、実は「雄(オス)」だったという同園の訂正の発表です。ノヴォシビルスク動物園の発表によれば、「雌(メス)である」と一度発表したものの、それに対する疑いを専門家や獣医さんが抱いたらしく、再び性別チェックを行ったそうです。その結果、この赤ちゃんは雄(オス)であるという確証が得られたために本日の訂正発表となったそうです。
(*追記 - この件に関する地元TV局のニュース映像が入ってきましたので該当部分だけご紹介します。)




ノヴォシビルスク動物園は性別の間違いを認めはしましたが、「市民はこの赤ちゃんを雄(オス)であってほしいと望んでいたので、その通り雄(オス)だったことは本当によかった。」などと変な言い訳を行っています。
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が赤ちゃんの性別を訂正発表! ~ 赤ちゃんは雄(オス)だった!_a0151913_1922423.jpg
Photo(C)Александр Кряжев/РИА Новости

以前の投稿でもご紹介していましたが、この赤ちゃんに対する市民の性別予想は圧倒的に「雄(オス)」が多かったわけです。首筋のあたりの太さや体型、そして顔付きからこの赤ちゃんは「雄(オス)」であると予想した人が多かったわけですが、いざ「雌(メス)」と発表されたあとに「それはおかしい」といった声は少なくとも私が見た限りでは市民の中にはほとんどなかったわけです。なんとなく「雌(メス)」で納得していたというわけです。ノヴォシビルスク動物園がこの赤ちゃんの命名について沈黙を守っていたのは、やはり「雌(メス)」と当初は判定されたこの赤ちゃんの性別に疑いを持っていたためではないかという見方も可能かもしれません。
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が赤ちゃんの性別を訂正発表! ~ 赤ちゃんは雄(オス)だった!_a0151913_19233832.jpg
Photo(C)Новосибирский зоопарк

それにしても今回のケースは実に珍しいケースです。ホッキョクグマの赤ちゃんの性別取り違えは、通常は「雄(オス)」だと判定されたものが実は「雌(メス)」だったという例がほとんどで(ツヨシやピリカなどはその典型)、今回のケースのように「雌(メス)」だと判定されたのに実際は「雄(オス)」だったという例は稀なのです。このブログを開設して以来も欧州でホッキョクグマの性別取り違えが何例か発覚していますが、それらは全て当初は「雄(オス)」だと判定されたものが実は「雌(メス)」だったという例が全てなのです。(過去関連投稿の「性別取り違え関連」をご参照下さい。)

さて....大阪・天王寺動物園のシルカですが、彼女は本当に雌(メス)ですか? 誰か確かめたのでしょうか? ノヴォシビルスク動物園が生後三か月にシルカの性別チェックして以来、誰もそれを疑っていないのではないでしょうか。仮に万が一シルカが雄(オス)だったら、モモの将来の有力なパートナー候補に急浮上ですね(笑)。ゴーゴはパートナーがいなくなってしまうというわけです。いや、しかしシルカはやはり雌(メス)でしょう。それは間違いないように思います。ということで、今回のノヴォシビルスク動物園のゲルダお母さんの第二子は大阪のシルカの弟だったということになりました。

ここで昨日4月10日のこの雄(オス)の赤ちゃんとゲルダお母さんの様子を見てみましょう。まず最初の映像ですが、こうして雄(オス)だと知って見るとやはり雄(オス)ですね、これは(笑)。人間というのは勝手なものです。



次ですが、やはり非常に発育の良い赤ちゃんです。



(資料)
Новосибирский зоопарк (НОВОСТИ/Apr.11 2016 - Спешим признать ошибку и сообщить, что наш белый медвежонок - мальчик!)
НГС - Независимые Городские Сайты (Apr.11 2016 - Дочка белых медведей Кая и Герды оказалась мальчиком)
Сибкрай.ru (Apr.11 2016 - Белый медвежонок Кая и Герды оказался мальчиком)
Российская газета - Сибирь (Apr.11 2016 - В Новосибирском зоопарке ошиблись в определении пола медвежонка)
ГТРК Новосибирск (Apr.11 2016 - Новосибирская белая медведица оказалась медведем)
Комсомольская правда в Новосибирске (Apr.11 2016 - Ошибочка вышла: белый медвежонок, родившийся в новосибирском зоопарке, все-таки оказался мальчиком)
Советская Сибирь (Apr.11 2016 - Новосибирский зоопарк признал ошибку: белый медвежонок — мальчик)

(過去関連投稿)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ やはり出産していたゲルダ!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの登場を待つ人々 ~ その時を親子の意思に委ねる度量
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃん、一瞬姿を見せる ~ 'authenticity' への視座
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ロシア・ノヴォシビルスク動物園、ゲルダ親子の「国際ホッキョクグマの日」
ロシア・ノヴォシビルスク動物園で誕生の赤ちゃんの「国際ホッキョクグマの日」の映像を追加
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ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんは雌(メス)と判明 ~ 赤ちゃんはシルカの妹だった!
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の赤ちゃんの命名への同園の迷い ~ シルカ同様の過熱を恐れる同園
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダ親子の近況 ~ ララ/アイラの多層的な親子関係と比較する
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が赤ちゃん命名について沈黙状態 ~ 「シルカ事件」から学ばぬ同園
(*性別取り違え関連)
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by polarbearmaniac | 2016-04-11 17:30 | Polarbearology

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