街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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キロル、そして二つの大きな地震災害の不思議な因縁に思う

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キロル(2013年3月16日撮影 於 浜松市動物園)

浜松市動物園から無事に釧路市動物園へ移動したキロルです。このキロルが浜松市動物園で初めて一般公開されたのは2011年3月13日でした。忘れもしないあの2011年3月11日に発生した東北を中心とした東日本大震災の2日後だったわけです。そんな時にもかかわらず私は彼に会いに一般公開の日に浜松に出かけていきました。その時のことを思い出します。浜松市動物園の園長さんはキロル歓迎の挨拶の中でこういうことを言いました。

「不幸な出来事が起きた今だからこそ、キロルの登場で暗い気持ちを少しでも吹き飛ばしたい。」 

全くその通りだと思いました。運良く災害に遭遇しなかった人間までもが、自分が住んでいる場所以外で起きた災害という事実で心がかき乱され、そして気分が委縮して気力が落ち込んでしまえば、災害に遭われた方々を経済的にも精神的にも支えてやることが難しくなるのです。そうなったら「厄災の神」の思う壺なのです。だから我々は平常心を保ち、そして普段と変わらない生活と行動をとる必要があるということなのです。浜松市動物園があの東日本大震災発生直後で日本中が騒然とした時にもキロルの歓迎会と一般公開開始を自粛や延期などせずに予定通り行ったのは正しかったのです。

さて、キロルの北海道帰還、つまり釧路に到着した翌日の14日に今度は熊本を中心にした九州で大地震の発生です。変な言い方ですが、キロルというのは不思議と地震に縁があるということになるのかもしれません。地震被害の全容は容易に把握できません。なにしろ現在進行形だからです。被害に会われた方々は本当にお気の毒だと思います。せめて早く余震が収まってくれるとよいのですが.....。
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マルル(2014年3月21日撮影 於 熊本市動植物園)

熊本市動植物園など、今回の地震で被害を受けていると思われる動物園に対する支援は間違いなくJAZAが主導して開始されるでしょう。JAZAの動きを注視したいと思います。

(*追記) ロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園はウスラーダの息子である二頭のホッキョクグマの仙台のラダゴル(カイ)、そして静岡のピョートル(ロッシー)が東日本大震災発生後も無事であるかどうかを非常に心配していたそうです。そして何とかこの二頭の無事を確認したいと必死だったそうです。この件については以前の投稿である「ロシアのマスコミ、カイ(仙台)とロッシー(静岡)の地震・津波からの無事を大きく報じる」を是非ご参照下さい。その投稿の中でご紹介している二つのニュース映像ではウスラーダお母さんとクラーシン(カイ、つまり大阪のシルカの父)とピョートル(ロッシー)の双子の幼い姿、仙台のラダゴル(カイ)とウスラーダお母さんとの姿、ピョートル(ロッシー)が静岡に到着したばかりのときの姿や歓迎会の様子、日本平動物園のあのなつかしい旧飼育展示場の様子など、貴重なシーンをいくつも見ることができます。映像をご覧いただく際には音声は必ずonにして下さい。

(過去関連投稿)
粛々と浜松へ
待ってました、浜松のキロル若旦那!
新居にやや戸惑いながらも元気なキロル
ロシアのマスコミ、カイ(仙台)とロッシー(静岡)の地震・津波からの無事を大きく報じる
by polarbearmaniac | 2016-04-15 00:15 | Polarbearology

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