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オランダ・ヌエネン、「動物帝国」の双子に生じていた性別疑惑に結論 ~ DNA判定で共に雌(メス)

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フリーマスお母さんとニッキー(Nicky)とシモーネ(Simone)の双子
Photo(C)Tom Vaistar

昨年11月21日の夜から22日の早朝にかけてオランダ・ヌエネンの「動物帝国(Dierenrijk)」でフリーマスお母さんから誕生した双子の赤ちゃんであるニク(Nick)とシモン(Simon)は当初の性別判定では二頭共に「雄(オス)」ということだったわけですが、それについて疑念が生じてきていたと言う件については「オランダ・ヌエネン、「動物帝国」の双子の赤ちゃんの雄(オス)の性別判定に重大な疑惑生じる」という投稿でご紹介していました。さて、その後ですがとうとうこの二頭にの性別についてDNA鑑定を行って決定することとなったそうです。当初の性別判定、及び二度目のDNA鑑定のためのサンプル採取などの様子を以下の映像でご覧ください。



そして結果が出ました。当初は「雄(オス)」と判定されたこの二頭の性別は共に「雌(メス)」であったことがDNA鑑定の結果として明らかになったそうです。それによってニク(Nick)とシモン(Simon)という雄の名前だったものをニッキー(Nicky)とシモーネ(Simone)という雌の名前に変更することが「動物帝国」から発表されました。地元のニュース映像を以下でご覧ください。



このホッキョクグマの性別判定の間違いというのは圧倒的に「雄(オス)だと判定されたものの実は雌(メス)だった」という例が圧倒的多数であり、その逆は極めて稀です。その稀な例が昨年の12月にロシア・ノヴォシビルスク動物園でゲルダお母さんから誕生したロスチクです。ロスチクは最初は「雌(メス)」であると発表されたものの、後から「雄(オス)」と訂正の発表がされたわけです。

「動物帝国」は、この当初は雄(オス)だと判定した双子の性別に強い疑いを抱いたのは排尿の方向だったと今になって明らかにしています。この排尿の方向というのは欧州においては非常に有力な性別判定方法であり、これのみによって性別判定を行う動物園もあるくらいです。「雄(オス)は排尿の方向は真下、雌(メス)は排尿の方向は後方」といった判定方法です。これについては「オランダ・ロッテルダム動物園が双子の赤ちゃんの性別判定のため引き続き「排尿シーン」の写真提供を求める」、及び「オランダ・ロッテルダム動物園が排尿方向のみを根拠に双子の性別を雄と雌と判定し正式発表を行う」という投稿をご参照下さい。この排尿の方向による性別判定はひょっとしたらDNA判定よりも正確かもしれません。今までこの判定方法で間違えたという例を聞かないからです。一方、DNA判定は過去に間違えもあったわけです。その件については「デンマーク・オールボー動物園、DNA鑑定するも度重なる性別取り違え ~ ミラクは雌(メス)だった! 」をご参照下さい。

今回の「動物帝国」の双子については排尿の方向による判断とDNA鑑定による判定がこれで一致したことになり、もう間違いはないでしょう。「動物帝国」はこの双子(つまりニッキーとシモーネ)が雌(メス)であったことを大いに喜んでいるようです。欧州の繁殖計画(EAZAのEEP)にとっては、やはりどうしても雌(メス)の存在は貴重であるということなのです。ニッキーとシモーネは世界では札幌で2012年12月に誕生したマルルとポロロ以来の雌の双子ということになります。これからが非常に楽しみです。

(資料)
Dierenrijk (Jul.21 2016 - Nick en Simon verder door het leven als Nicky en Simone)
Studio040 (Jul.21 2016 - IJsbeertjes Dierenrijk blijken toch meisjes, Nicky en Simone)

(過去関連投稿)
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ フリーマスお母さん健闘
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」で誕生の双子の赤ちゃんの産室内での近況
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」の双子の赤ちゃんが生後82日が経過し健康チェックが行われる
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」の双子の赤ちゃんの性別はどちらも「雄(オス)」と発表
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」の双子の雄の赤ちゃんが遂に戸外へ
オランダ・ヌエネン、「動物帝国」の雄の双子の赤ちゃんが水に親しみ始める
オランダ・ヌエネン、「動物帝国」の雄の双子の赤ちゃんの名前がニク(Nick)とシモン(Simon)に決まる
オランダ・ヌエネン、「動物帝国」の双子の赤ちゃんの雄(オス)の性別判定に重大な疑惑生じる
by polarbearmaniac | 2016-07-22 06:00 | Polarbearology

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