街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園のリリーの近況 ~ ヴァレスカお母さんの育児能力の進歩

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ヴァレスカお母さんとリリー Photo(C)Zoo am Meer Bremerhaven)

昨年12月11日にドイツのブレーマーハーフェン臨海動物園(Zoo am Meer Bremerhaven)でヴァレスカお母さんから誕生した一頭の雌(メス)のリリー(Lili)についても久し振りの投稿になります。リリーは生後7ヶ月が経過し体重は70キロになっているそうです。今週の月曜日にこの親子に氷のケーキのプレゼントがあったそうです。同園は、この母親のヴァレスカは育児の初体験だった二年前のラーレに対するよりも今回のリリーに対してはよりリラックスした姿勢で臨んでいるそうで、リリーに対しては前回のラーレに対するのと比較すると比較的自由に遊ばせているといったような印象を持っているそうです。
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Photo(C)Zoo am Meer Bremerhaven)

ホッキョクグマの母親にとって、やはり育児というのは経験を重ねることによって変化していくと同時に、より巧みになっていくというのは私の観察の経験上もある程度は言えるように思っています。しかし私が繰り返して見たのはウスラーダとかシモーナとかララといったホッキョクグマであり、彼女たちは私が初めてその育児を見た時点ではすでに経験十分といった偉大な母親になっていたわけで、より上手くなるというよりは子供の頭数や性格によって母親の対応が異なるといった要素のほうが強く感じられました。この点ではノヴォシビルスク動物園のゲルダの今回二回目の育児については、やはりシルカに対するのとかなり対応が異なっている点に興味が湧いてきます。これが果たしてゲルダの育児が経験によってよりうまくなったのか、それともシルカは雌だったのにロスチクは雄なので対応が異なっているのか、そういったことは自分の眼で見ないとわかりません。このブレーマーハーフェン臨海動物園のヴァレスカお母さんの場合は、最初のラーレも今回のリリーも共に雌ですので、その二つを比較して違いがあるということは、やはり育児能力の進歩といったことが言えるだろうという気がします。非常に端的に言えばホッキョクグマの母親の育児能力が進歩するということは、どこで手綱を緩め、どこで引き締めるかということの勘所を会得するということと、子供に厳しくするか寛容にするかについて場面場面でメリハリのある対応を行うようになった場合についてだろうと思います。偉大な母親たちはそれらが実に巧みなのです。

ここでこのリリーの最近の映像を御紹介しておきます。



(資料)
Nord24 (Jul.12 2016 - Bremerhavener Eisbärenbaby Lili liebt Fisch, Birnen und Mayonnaise)

(過去関連投稿)
ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
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by polarbearmaniac | 2016-07-15 01:00 | Polarbearology

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