街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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大阪・天王寺動物園のシルカの訓練 (Training) ~ 世界の動物園の訓練の事例を映像で振り返る

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シルカ (Белый медвежонок Шилка)
(2014年9月12日撮影 於 ロシア・ノヴォシビルスク動物園)

大阪・天王寺動物園のシルカへの訓練 (Training) の様子が最近映像で公開されています。こういった訓練(トレーニング)は、どのホッキョクグマに対する事例でもなかなか興味深いものがあります。その中でまず(無麻酔)採血トレーニングをまとめて見ていきましょう。実はホッキョクグマに対する(無麻酔)採血自体は非常に最近になって行われ始めたわけで、他の動物たちよりもかなり遅れて試みられ始めたように思います。そういった最初の事例については過去関連投稿の(*無麻酔採血関連)の二件の投稿をご参照下さい。ホッキョクグマに関してはアメリカのオレゴン動物園がこれを始め、そして欧州動物園・水族館協会(EAZA)の会議でこれを報告し、そして世界的に広まったという経緯があるわけです。 シルカの(無麻酔)採血トレーニングについて振り返って見ていきましょう。





この訓練(トレーニング)というのはいろいろな目的があるわけで思いつくままに挙げれば、無麻酔採血、健康チェック、移動訓練などがメインだと思います。ホッキョクグマの訓練については「・「ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)」よりの考察(2) ~ ホッキョクグマの訓練をどう考えるか」という投稿で基本的なことを纏めたことがありました。世界のホッキョウグマを飼育している動物園ではどのようなことをやっているかについては下の(過去関連投稿)を開いていただければ、その投稿の中で最低一つ以上は訓練(トレーニング)の様子を映像で見ていただくことができます(音声は必ずon にして下さい)。やはりアメリカの動物園が世界では一歩進んでいるようにも思います。
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シルカ (Белый медвежонок Шилка)
(2014年9月12日撮影 於 ロシア・ノヴォシビルスク動物園)

シルカについては、おそらく一番訓練に時間がかかる年齢ではないかと思うわけです。何故なら彼女はまだ2歳ですから飼育員さんの姿が現れると非常に気分が高まってしまい、訓練に対する注意力がかなり散漫になる年齢だからです。下の過去関連投稿でご紹介している映像はシルカよりももっと年齢が上のホッキョクグマがほとんどで、こういった場合は比較的訓練(トレーニング)がやり易いように映像からは感じとれるような気がします。シルカへの訓練(トレーニング)はやはり彼女がまだ幼いことから通常のケースよりも時間が必要であるように思います。なにしろ相手は生身の動物なのですから....。
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シルカ (Белый медвежонок Шилка)
(2014年9月12日撮影 於 ロシア・ノヴォシビルスク動物園)

次にシルカの体重測定への訓練過程を振り返ってみましょう。







この体重測定ですが、スコットランドのハイランド野生公園では屋外の展示場から夕方になって室内へ戻るところが短い通路になっているそうで、そこに体重計を置いてその上をホッキョクグマが歩く時に体重測定ができるという仕組みになっているそうです。これについては「ホッキョクグマの健康管理 ~ スコットランドのメルセデス(南紀白浜AWSのミライの祖母)の体重測定」をご参照下さい。

さて、ここで一つカナダのサンフェリシアン原生動物園での訓練を改めてご紹介しておきましょう(下の過去関連投稿でもご紹介していますが)。下の写真をクリックしていただくとラジオ・カナダのページが開きますので(冒頭にCMが入るかもしれませんが)その様子を是非ご覧下さい。音声はonにして下さい。
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(過去関連投稿)
・「ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)」よりの考察(2) ~ ホッキョクグマの訓練をどう考えるか
・ホッキョクグマの移動準備訓練の意義 ~ 麻酔使用の危険性の回避と移動時のストレス軽減の効用
・カナダ・オンタリオ州コクレーン、「ホッキョクグマ居住村」のヘンリーに給餌を兼ねた訓練が行われる
・ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園でのホッキョクグマへの訓練 (Training)
・カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園でのイレの健康チェックトレーニング
・カナダ・トロント動物園の雌の赤ちゃんのジュノーが生後半年を無事に経過
・ドイツ・ミュンヘン、ヘラブルン動物園のネラとノビの双子が同園を出発、オランダとイギリスに到着
・アメリカ・ケンタッキー州、ルイヴィル動物園の野生孤児カニックの満五歳が祝われる
・アメリカ・ペンシルベニア州、ピッツバーグ動物園での雄のコーダへの訓練(トレーニング)
・カナダ・マニトバ州のアシニボイン公園動物園のハドソンの近況
・中国・黒龍江省、哈爾濱 (ハルビン) 市の哈爾濱極地館のベーリングとマリーギンの健康チェック
(*無麻酔採血関連)
・アメリカ・ポートランドのオレゴン動物園が麻酔を使用せずにホッキョクグマの血液サンプル採取に成功
・アメリカ・ミネソタ州、コモ動物園の双子兄弟のバズとニール ~ 全米二園目の無麻酔採血に成功
by polarbearmaniac | 2016-08-30 06:00 | Polarbearology

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